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【第2章】C# + .NET 5.0 + Blazor WebAssemblyで簡単SPA開発【Syncfusion(UIコンポーネント)の導入】

Last updated at Posted at 2021-09-30

はじめに

AngularなどのSPAアプリケーションの作成が面倒だったが、BlazorでSPAが実装できると聞いてお試しメモ書きついでの手順化
TypeScriptやJavascriptを使わずに、C#とHTMLとCSSだけでレッツSPA!!!
最終目標は本番環境(Azure)での動作を目指して構築していきます。

--

今章ではUIコンポーネントであるSyncfusionの導入を行います。
第2章完了時のソースコード一式はこちら
https://github.com/enngawa/BlazorLerning/tree/第2章

全体目次

この章でやること

  1. Syncfusionとは何か
  2. SyncfusionBlazorの導入
  3. 動作確認
  4. 【参考情報】 Syncfusionコンポーネントの種類

1. Syncfusionとは何か

https://www.syncfusion.com/
image.png
Syncfusionは2001年に米国ノースカロライナ州で設立された会社で、今回使用するコンポーネントは同社の名前を冠する代表的なライブラリです。
ビジネス向けに限らず、様々なアプリケーションにリッチなユーザーインターフェースを提供する有償のコンポーネントライブラリを提供しています。
image.png

有償でsyncfusionライブラリを提供してきた同社ですが、Microsoftが「VisualStudio Community」と呼ばれる、無償版のVisualStudioの提供を始めたことに触発され、2014年11月に同社は有償ライブラリであるsyncfusionで「コミュニティーライセンス」の提供を発表、以下の条件に当てはまる開発者は「Essential Studio EnterpriseEdition」で利用可能な製品を用いて無料で開発を行えるうえ、商用利用も可能という大規模な方針の転換を行いました。

  • 年間総収入が100万米ドル(約1億円)以下であること
  • 開発者が5名以下の企業または個人開発者であること

有償のライブラリであるため、完成度が非常に高く、使いやすい為におすすめのライブラリとなっています。
今回はこちらのライセンスを利用して、開発を行っていきます。

ライセンスキー取得

登録に際して、LinkedInアカウントの登録が必須です。 (XINGアカウントでもよいが、中国のコミュニティサイトなので実質LinkedInしか使用できない・・・・)

  1. https://www.syncfusion.com/downloads/communitylicenseへアクセス
  2. 「Sign in With LinkedIn」をクリックし、アカウントを連携させる。 image.png

Companyの入力を要求された場合は「Individual」でOK

  1. https://www.syncfusion.com/account/downloadsへアクセス
  2. 「Get License Key」をクリック
    image.png

  3. Platformで「ASP.NET Core」と「Blazor」を選択し、「GET LICENSE KEY」をクリック
    image.png

  4. 表示されたライセンスキーを取得します。
    image.png

2. SyncfusionBlazorの導入

では、まずSyncfusionの導入を行っていきましょう。
ソースコードは1章の続きを利用します。

コンポーネントの導入(追加するたびに実施)

2020年のv18.4.0.30リリース以降、統合されていたSyncfusionBlazorコンポーネントは、機能ごとに個別のNuGetパッケージとして再リリースされました。 必要なコンポーネントのみインストールすることで、レンダリング時間の短縮、アプリのサイズ削減などの利点があります。 なにが言いたいかというと、統合版であるSyncfusion.Blazorパッケージはインストールしないでください。 最新の情報は以下を参照してください。 https://blazor.syncfusion.com/documentation/introduction

次の頁で使用するコンポーネントから、例として「TextBox」をインストールします。
Nugetのパッケージ管理マネージャーを起動します。
image.png

参照で「Syncfusion.Blazor.Inputs」を検索し、コンポーネントを選択、インストール対象のプロジェクトを「****(プロジェクト名).Client」に設定、インストールを実施。
image.png

インストールしたいコンポーネントを探す際は公式ドキュメントを参照してください。 https://blazor.syncfusion.com/documentation/

「****(プロジェクト名).Client」プロジェクト直下の「_Imports.razor」を開き、インストールしたパッケージを読み込むように下記を追記します。

@using Syncfusion.Blazor.Inputs

image.png

初期設定(初回のみ実施)

SyncfusionBlazorを使用するための初期設定を実施します。(パッケージが1つでもインストールされていないとエラーになります。)
「****(プロジェクト名).Client」プロジェクト配下の「wwwroot/index.html」を開き、Syncfusion用のスタイルシートを読み込むように下記を追記します。

 <link href="_content/Syncfusion.Blazor.Themes/bootstrap4.css" rel="stylesheet" />

image.png

「****(プロジェクト名).Client」プロジェクト直下の「Program.cs」を開き、Syncfusion用のライセンスキーの読み込みとサービスを追加します。
ライセンスキーは前の頁で取得した文字列を設定してください。

....
....
using Syncfusion.Blazor; //<= 追加
namespace BlazorLerning.Client
{
    public class Program
    {
        public static async Task Main(string[] args)
        {
            Syncfusion.Licensing.SyncfusionLicenseProvider.RegisterLicense("ライセンスキー");//<=追加
            ....
            ....
            builder.Services.AddSyncfusionBlazor(); //<= 追加
            await builder.Build().RunAsync();
        }
    }
}

image.png

動作テスト

「****(プロジェクト名).Client」プロジェクト配下の「Pages/Index.razor」を開き、テキストボックスのタグを追記します。

<SfTextBox Placeholder='First Name'></SfTextBox>

image.png

この時点で、一度デバッグ実行し起動することを確認してください。
無事に起動でき、テキストボックスが表示され、警告が表示されなければ導入完了です。
image.png

【参考情報】 Syncfusionコンポーネントの種類

Syncfusionのコンポーネントは以下のようなものがあります。
作成したいコンポーネントに合わせて選択して下さい。

コンポーネントの仕様はバージョンにより常に変化していきます。 最新の情報は各コンポーネントのリンク先を参照してください。


グリッド





ファイルビューアとエディタ





対応ファイル形式




PDF



レイアウト









図形
















ボタン








カレンダー









入力











フォーム




ドロップダウン







ナビゲーション










通知




次の章へ

導入したコンポーネントを実際に使用して、ページを作成します。(予定)

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