こんにちは!😊
前回の記事では、SAP S/4HANAについて解説しましたね!
今回は、SAPの ロジスティクス領域 について、もっと分かりやすく、そして丁寧に説明していきますね!
ロジスティクスって聞くと、 物流 🚚 と同じようなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実は少し違うんです 🤔
この記事では、 「モノ」の流れを管理する ロジスティクスについて、 図解 を交えながら、 初心者の方でも理解できる ように、じっくり丁寧に解説していきますね!
特に今回は、 調達ロジスティクス について詳しく見ていきますよ!
対象読者
- SAP初心者🔰
- ロジスティクスに興味がある方
記事の目的
- 会社の業務でSAPを学ぶことになったのですが、教科書を読むだけでは全く頭に入らないのでアウトプットの場としてQiitaに投稿します💪
- 前回の記事に引き続き、私と同じようにこれからSAPを学ぶ全くの初心者🔰向けに書きます。
- 前回の記事はこちら→ 【超初心者向け🔰】「SAP S/4HANA」ってなに? 🤔分かりやすく解説!✨
記事の構成
- ロジスティクスとは?🤔
- 調達ロジスティクスとは?🚚
- 在庫/購買管理モジュール(MMモジュール)
- 購買管理機能
- 在庫管理機能
1. ロジスティクスとは?🤔
ロジスティクスとは、商品やサービスの供給チェーン全体を効率的に管理・最適化するプロセス のことです。
ちょっと難しいですね 😅
もう少し分かりやすく説明すると、ロジスティクスは、商品を「作って」「運んで」「売る」 まで、すべての流れをスムーズにする ことです!
例えば、皆さんが大好きなお菓子🍪を想像してみてください。
お菓子を作るには、小麦粉や砂糖などの材料が必要ですよね?
これらの材料を 調達 して、工場で 生産 し、お店に 輸送 して、そして皆さんの手元に 販売 されます。
さらに、食べ終わった後、パッケージを 回収 して リサイクル ♻️ することもありますよね?
このように、商品が お客様の手元に届くまで 、そして その後 までを含めた、 一連の流れ全体を管理すること を ロジスティクス と言います。
では、ロジスティクスと物流は何が違うのでしょうか? 🤔
物流は、 モノを運ぶ 🚚という活動に焦点を当てています。
一方、ロジスティクスは、物流に加えて、調達 (材料を仕入れる)、生産 (モノを作る)、販売 (モノを売る)、改修 (修理する🔧) までの 全プロセスを一元管理する ことを目指しています。
つまり、 ロジスティクスは、物流よりも広い概念 なんですね!
ロジスティクスの目的は、顧客満足度の向上 😊、コスト削減 💰と 効率化 🚀です。
SAPでは、このロジスティクスを管理するための モジュール (機能の部品) が用意されています。
主なモジュールとしては、 MM (在庫/購買管理)、 PP (生産計画)、 SD (販売管理)、 QM (品質管理) の4つがあります。
2. 調達ロジスティクスとは?🚚
調達ロジスティクスは、企業が必要とする原料や部品を 適切なタイミングで調達 し、効率的に生産現場に届ける ためのプロセスです。
このプロセスには、仕入れ先の選定 (どこから材料を買うか)、発注 (注文する)、輸送 (運ぶ)、検品 (品質チェック)、保管 (倉庫にしまう) などの活動が含まれています。
SAPでは、MMモジュール が調達ロジスティクスを支えています。
3. 在庫/購買管理モジュール(MMモジュール)
MMモジュールは、購買管理 (モノを買う) と 在庫管理 (モノの在庫を管理する) を統合し、発注から入庫、債務計上 (お金を払う)、支払い までを管理します。
企業の在庫管理と発注業務を効率化し、コストを削減します。
4. 購買管理機能 💰🛒
会社の仕事には、いろいろな モノ が必要ですよね?
例えば、パソコン💻、プリンター🖨️、文房具✏️、コピー用紙📄などなど…。
これらのモノを、 必要な時に、必要な量だけ、適切な価格で 仕入れることが、購買管理の目的です。
SAPのMMモジュールでは、この 購買業務を効率的に管理 するための機能が備わっています。
具体的には、どんなことができるのでしょうか? 🤔
-
購買依頼: 必要なモノを、購買担当者に依頼します。
- 例えば、「新しいパソコンが欲しい!」と依頼します。
-
見積依頼: 複数の仕入先に見積もりを依頼し、価格や納期を比較検討します。
- 例えば、A社、B社、C社に見積もりを依頼して、一番安いところから購入します。
-
購買発注: 見積もりを比較検討した結果、最適な仕入先に発注します。
- 例えば、一番安いA社にパソコンを発注します。
-
入荷: 発注した商品が納品されたら、入荷処理を行います。
- 例えば、A社からパソコンが届いたら、数量や状態を確認して、システムに登録します。
-
検収: 納品された商品が、注文した通りのものであるかを確認します。
- 例えば、パソコンの機種や数量が間違っていないか、動作に問題がないかなどを確認します。
-
請求書の処理: 仕入先から届いた請求書を処理します。
- 例えば、請求書の金額が正しいかを確認し、支払いを承認します。
このように、SAPの購買管理機能を使うことで、 購買プロセス全体をシステムで管理 することができます。
これにより、
- 業務の効率化: 購買業務にかかる時間を短縮し、業務を効率化できます。
- コスト削減: 適切な価格で購入することで、コストを削減できます。
- 不正の防止: 購買プロセスを可視化することで、不正を防ぐことができます。
- ミスの削減: システムによる自動化により、人為的なミスを減らすことができます。
などの効果が期待できます。
購買管理で使用する組織
SAPの購買管理では、以下の4つの組織が使用されます。
- 購買組織: 購買活動を行うための組織です。
- 購買グループ: 購買担当者のグループです。
- プラント: 工場や事業所のことです。
- 保管場所: 倉庫のことです。
5. 在庫管理機能 📦🗄️
在庫管理は、 「適切な量」の在庫を「適切な場所」に「適切なタイミング」で 保持することを目指す活動です。
在庫管理を適切に行うことで、
- 販売機会の損失を防ぐ: 在庫切れによって、お客様に商品を販売できない機会を減らすことができます。
- 過剰な在庫を防ぐ: 必要以上の在庫を抱えることで発生する、保管コストや廃棄ロスを減らすことができます。
- 資金繰りを改善する: 在庫に無駄な資金を固定することなく、資金繰りを改善することができます。
SAPの在庫管理機能では、 リアルタイム な在庫状況を把握することができます。
例えば、
- 現在の在庫数量
- 在庫の保管場所
- 在庫の評価額 (金額)
- 在庫の入出庫履歴
などを、 いつでも確認 することができます。
在庫管理機能でできること
- 入庫: 仕入先から商品が届いたら、入庫処理を行います。
- 出庫: 商品を出荷したり、社内で使用したりする際に、出庫処理を行います。
- 在庫移動: 倉庫間で在庫を移動する際に、在庫移動処理を行います。
- 棚卸: 定期的に在庫の実数を数え、システムの在庫情報と照合します。
- 在庫評価: 在庫の評価額を計算します。
在庫管理で使用する組織
SAPの在庫管理では、以下の2つの組織が使用されます。
- プラント: 工場や事業所のことです。
- 保管場所: 倉庫のことです。
在庫管理で利用するマスタ
- 品目マスタ: 商品の情報 (商品名、単位、重量、価格など) を管理するマスタデータです。
まとめ
今回は、「モノ」を管理するロジスティクス、特に調達ロジスティクスについて解説しました。
SAPのMMモジュールは、企業の調達・在庫管理業務を効率化し、コスト削減に貢献する強力なツールです。
この記事が、少しでもSAPを学ぶ人の役に立てれば嬉しいです😊。
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