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過去の解決しなかった問題を話したら、よりそうの問題解決フレームワークを教えてもらった話

Last updated at Posted at 2023-12-03

この記事は、よりそうアドベントカレンダーの12月4日の記事となります。

皆さん初めまして、よりそうでバックエンドやフロントエンドの開発を行っているjof-fumiです。
2023年1月より参画しております。

さて、いきなりですが、よりそうではエンジニア間のコミュニケーション活性化を目的として、さまざまなイベントが企画されております。
LT、NASAゲーム、雑談会や、果てはAmong Usまで、いろいろな施策が開催されています。

あるとき、エンジニア全員がLTをするという企画がありましたので、私もLTで話すことになりました。
その際、せっかくなら、過去の解決しなかった問題点を共有して、歴戦のエンジニアの皆さんの解決方法を教えてもらえたらなと思った訳です。

(そこで私が何を話したかの詳細はここでは割愛。またいつか、別の機会に。。。)

LTの後、やはり、問題があれば解決に動いてしまうのがエンジニアの性と言いましょうか、部長が解決に向けた1つの問題解決のフレームワークをを提示してくれました。

ハイフェッツの教えは全ての問題を解決する

そう言われた私は、驚きました。銀の弾丸はここにあったのかと。。

どうやら、よりそうでは、マネジメントレイヤーは全員、ロナルド・ハイフェッツが著書の中で言及した「技術的課題」「適応課題」のアイデアを用いた問題解決フレームワークを学び、活用できるようにするための研修があるそうです。

私の問題点に関しても、そのフレームワークを通じて解決策を出せるかもしれないので、試しにやってみようということになりました。

「技術的課題」と「適応課題」の詳細な説明はハイフェッツ氏の著書を読んでもらえたらと思いますので詳細な説明は割愛しますが、簡単に言うと「技術的課題」は技術で解決できる課題で、「適応課題」は考え方や関係性による解決が必要な課題(=適応が必要な課題)です。

よりそうで行われている問題解決のフレームワーク

よりそうでは以下のように行われています。
(一部省略しています。全貌が気になる方はぜひ、よりそうへ!!)

参加者:4~5名

役割

  • ファシリテーター:1名
  • 相談者:1名
  • 参加者:3~4名

やり方

  1. 相談者が問題点を「現実」「理想」という切り口で記載します。
  2. 相談者が参加者に状況を説明します。
  3. 参加者は相談者に質問し、問題のリアルイシュー(真因)を特定します。

ここまで聞いて、「あぁ、複数人でやるタイプのなぜなぜ分析か」と思った方もいらっしゃるのではないかと思います。私も思いました。
確かにそれで解決案は出てきそうですが、「全ての問題を解決する」とは大きく出たな~と。。
しかし、このフレームワークの面白いところはここからです。


リアルイシューの特定方法

  1. 参加者は、相談者に質問して、「理想」に対する「現実」の問題点を洗い出します。
  2. 参加者は問題点をリアルイシュー(真因)とサブイシュー(真因以外の問題点)に分類し、関係性を整理します。なお、ここから相談者は発言できません。
  3. 参加者は整理したイシューを「技術的課題」か「適応課題」か判別します。
  4. 参加者はイシュー関係性や、「技術的課題」「適応課題」という属性を考慮した解決策を検討し、相談者に提案します。

いかがでしょうか。
このフレームワークでは、相談者が解決策を考えないのです!!
これにはびっくりしました。
というのも、自分はエンジニアになる前は、「個人で考えて考えて考え抜く」みたいな姿勢が美徳な職種でしたので、
解決策検討フェーズで自分が黙っているということに当惑してしまいました。

当事者が黙っていて、本当に妥当な解決策が導かれるものでしょうか???

やってみた結果

自分はもちろん相談者として参加したのですが、リアルイシュー特定の際の質疑応答以降は発言せずに見ていただけでしたが、自分が思っている以上に、核心に迫る分析が出来ていました。

相談内容がエンジニアならば割とよくある問題だったので、わりと容易に分析できたということもあると思いますが、自分単独の分析では届かなかったところまで分析されてく様子を見ているのは、とても面白かったです。

(質問された内容だけで深い分析までたどり着く様子を見ていると、「これだけの情報でここに辿り着くとは。。。」と言う、漫画の主人公の成長を見ているような体験ができました。)

また、「技術的課題」「適応課題」と分けて考えることで、イシューの内「技術的課題」を技術で解決さえしてしまえば、残る「適応課題」を受け入れるための心の余裕が生まれるため、この分析手法は非常に良いと思いました。

副次的な効果

このフレームワークは、自分以外の問題点を真剣に考えるという側面があるため、問題が解決できるというほか、チームワークを高めるという副次的な効果があります。

というか、むしろこちらのほうが重要なのではないかと思います。
参加者は相談者のことを真剣に考えますし、相談者は参加者が自分のことを真剣に考えてくれているのを目の当たりにするので、信頼関係が構築しやすいと感じました。

まとめ

以上、よりそうで行われている問題解決のアプローチの一部をご紹介いたしました。このほかにも、よりそうでは問題点を話すと、すぐに解決しようとフィットワーク軽く動き出すメンバーが多く、そういう文化が醸成されつつあると感じます。

みなさんの組織でも同じように、問題解決の文化の成の第一歩として、ハイフェッツの著書を読んで、問題を解決しまくりましょう!!

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