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PyCharmでRaspberry Pi Picoを操作する

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概要

Raspberry Pi PicoMicroPythonをインストールしPyCharmから操作するための手順をまとめました。

MicroPythonのインストール

Raspberry Pi PicoへのMicroPythonインストールは簡単で、まず公式サイトからdownloadable UF2をクリックしてUF2ファイルをダウンロードします。

次に、Raspberry Pi PicoのBOOTSELボタンを押しながらPCに接続すると、USBドライブとして認識されるのでダウンロードしたUF2ファイルをコピーすれば完了です。

先ほどのページにアニメーションでも説明されています。

MicroPythonプラグインのインストール

PyCharmからRaspberry Pi Picoに接続できるように、MicroPythonプラグインをインストールします。

設定のプラグインタブで micropython を検索すれば見つかると思います。

2916d0f83d5bf868c11a4eb60f7dda79.png

PyCharmプロジェクトの設定

新しいプロジェクトを開始し、設定のLanguages & FrameworksにあるMicroPythonを有効化します。

デバイスタイプはRaspberry Pi Pico、デバイスパスは複数のRaspberry Pi PicoやArduinoを接続していなければ、自動検出で問題ないでしょう。

36114f0bc252c9e0f28093f7ca5388d5.png

動作確認用にmain.pyを作成し、次のサンプルコードを入力します。

main.py
from machine import Pin
import time

led = Pin(25, Pin.OUT)
while True:
    led(1)
    time.sleep(1)
    led(0)
    time.sleep(1)

ファイルを保存すると、ライブラリが見つからないという警告が出るので、Missing required MicroPython packagesをクリックしダウンロードしてもらいます。

d381fc54392ad434b7b7b251cab1fbd1.png

この時、パッケージ管理にPoetryを使っている場合、adafruit-ampyの最新バージョンがインストールされることがあるのですが、v1.05以上v1.1未満でなければならないので注意が必要です。

pyproject.toml が次のようになっていたら、

pyproject.toml
[tool.poetry.dependencies]
python = "^3.9"
pyserial = "^3.5"
docopt = "^0.6.2"
adafruit-ampy = "^1.1.0"  # v1.05以上v1.1未満でない

依存関係を下記のように修正しておきましょう。

pyproject.toml
  [tool.poetry.dependencies]
  python = "^3.9"
  pyserial = "^3.5"
  docopt = "^0.6.2"
- adafruit-ampy = "^1.1.0"
+ adafruit-ampy = ">=1.0.5,<1.1"

スクリプトファイルの転送と実行

ファイルツリーでmain.pyを右クリックすると次のようのコンテキストメニューが表示されると思います。ここで、Run 'Flash main.py'を実行すると main.pyがRaspberry Pi Picoへ転送されます。

f44889a89e7e6ffa7ec80242f57ee642.png

ファイルの転送が完了すれば、Runウインドウに下記のようなログが表示されます。

Connecting to /dev/cu.usbmodem144101
Uploading files: 0% (0/1)
/Users/junpei/src/github.com/jkawamoto/pipico/main.py -> main.py
Uploading files: 100% (1/1)
Soft reboot

Soft rebootと表示されていますが、私の環境では再起動されませんでした。
手動で再起動するには、Tools→MicroPython→MicroPython REPLからREPLを起動しCTRL-Dを入力します。

再起動の後、転送したファイルが実行されればボード上のLEDが点滅します。

以降の開発

以上でコンテキストメニューのRun 'Flash ファイル名'からファイルが転送できるようになりました。

以降はPyCharm上で開発し、必要に応じてボードに転送し実行できます。個別のファイルだけでなくフォルダ単位でも転送できます。

転送したすべてのファイルを削除するには、Tools→MicroPython→Remove All Files from MicroPython Device実行します。
なお、転送した個別のファイルを削除する方法は提供されていません。os.removeを使ったスクリプトを書くか、REPLから削除する必要があります。

参考

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