VirtualBox がたびたび更新される。
それは良いことなのだけど、本体を更新するたび、追加機能をサポートする Guest Additions を仮想環境ごとにインストールし直さないといけないのが少し面倒くさい。
仮想環境を複数扱っていると、この環境には新しいバージョンを入れたのか曖昧になることがある。まあいいか、と気にせずに使っていると Guest Additions の機能が必要な場面にぶち当たって作業中断。インストール作業自体は数分で終わるものだが、再起動を伴うので不意打ちを食らうと結構面倒くさい。
事前に解決できることは事前に解決しておきたい。
しかし、たまにしか更新しないこともあって、インストールされている Guest Additions のバージョンの確認方法をよく忘れる。
今回はそのメモ。
…。
ちなみに、仮想環境が一般的なデスクトップ環境の場合は、適切なバージョンの Guest Additions が入っていないと通知が来る模様。便利。
環境
- VirtualBox 5.0.16
- VirtualBox Guest Additions 5.0.16
- Ubuntu 15.04
参考
確認 (modinfo)
Guest Additions は Linux のカーネル・モジュールとして登録されている。その詳細情報を modinfo
で得る。
$ modinfo vboxguest
filename: /lib/modules/3.19.0-58-generic/misc/vboxguest.ko
version: 5.0.16
license: GPL
description: Oracle VM VirtualBox Guest Additions for Linux Module
author: Oracle Corporation
srcversion: 6B7D24280DBF204B19C8E80
alias: pci:v000080EEd0000CAFEsv00000000sd00000000bc*sc*i*
depends:
vermagic: 3.19.0-58-generic SMP mod_unload modversions
この version の値が、現在使用している Guest Additions のバージョン。
確認 (ls)
/usr/*/VBoxG*
現在使用中のバージョンに /usr 下からシンボリック・リンクが張られている。
% ls -l /usr/*/VBoxG*
lrwxrwxrwx 1 root root 53 Apr 15 17:22 /usr/lib/VBoxGuestAdditions -> /opt/VBoxGuestAdditions-5.0.16/lib/VBoxGuestAdditions/
lrwxrwxrwx 1 root root 55 Apr 15 17:22 /usr/share/VBoxGuestAdditions -> /opt/VBoxGuestAdditions-5.0.16/share/VBoxGuestAdditions/
ディレクトリ名の数字がバージョンの値。
/opt/VBox*
上記のシンボリック・リンクが示す通り、 Guest Additions は /opt 下にインストールされる。
$ ls /opt/VBox*
/opt/VBoxGuestAdditions-4.3.0:
/opt/VBoxGuestAdditions-5.0.10:
/opt/VBoxGuestAdditions-5.0.16:
bin/ installer/ LICENSE sbin/ src/
init/ lib/ routines.sh* share/ uninstall.sh*
VBoxGuestAdditions から始まるディレクトリは複数あるが、最後にインストールしたバージョン以外の中身は空っぽ。
少し行儀が悪い感じもするけど、バージョンの履歴としてあえて残しているのかもしれない。