【Python】LINE Notifyで株価速報botを作る #1 ～アカウント連携＆手動通知編～

株価速報、利確ライン、損切りラインをLINEで通知してくれるbotがあればいいな～と思い、LINE Notifyを使って開発した記録。

1.【Python】LINE Notifyで株価速報botを作る #1 ～アカウント連携＆手動通知編～
2.【Python】LINEで株価速報bot#2 ～Herokuを使って自動通知編～



LINE Notify 公式サイト

やったこと

プログラムを実行すると、ソフトバンクグループとヤフーのリアルタイム株価を自分のLINEアカウントに通知してくれるbotの作成。

開発環境

言語: Python 3.6.5
フレームワーク: Jupyter Notebook
OS: Windows 10
ブラウザ: Google Chrome

サンプルコード

import requests
import urllib.request as urlreq
from bs4 import BeautifulSoup

def main():    
    url = "https://quote.nomura.co.jp/nomura/cgi-bin/parser.pl?QCODE=9984&TEMPLATE=nomura_tp_kabu_01&MKTN=T&LINK=&SHEET=&ROW="
    r = urlreq.Request(url)
    with urlreq.urlopen(r) as r:
        r = r.read()
    soup = BeautifulSoup(r, "html.parser")
    spans = soup.find_all("span")
    for tag in spans:
        try:
            string_ =tag.get("class").pop(0)
            if string_ in "stock_summary-number":
                softbankgr_stock = tag.text
                break
        except:
            pass

    url1 = "https://quote.nomura.co.jp/nomura/cgi-bin/parser.pl?QCODE=4689&TEMPLATE=nomura_tp_kabu_01&MKTN=T&LINK=&SHEET=&ROW="
    r1 = urlreq.Request(url1)
    with urlreq.urlopen(r1) as r1:
        r1 = r1.read()
    soup = BeautifulSoup(r1, "html.parser")
    spans = soup.find_all("span")
    for tag in spans:
        try:
            string_ =tag.get("class").pop(0)
            if string_ in "stock_summary-number":
                yahoo_stock = tag.text
                break
        except:
            pass

    print(softbankgr_stock)
    print(yahoo_stock)    
    message = '\r\n' + 'ソフトバンクグループの株価は' + str(softbankgr_stock) + '\r\n' + 'ヤフーの株価は' + str(yahoo_stock)

    url2 = "https://notify-api.line.me/api/notify"
    token = "#発行したアクセストークンをここに入れる"
    headers = {"Authorization" : "Bearer "+ token}
    payload = {"message" :  message}

    r2 = requests.post(url2 ,headers = headers ,data=payload)

if __name__ == '__main__':
    main()

LINE Notifyとアカウント連携

今回はLINEに株価速報を通知するために、簡単にLINEアカウントにメッセージを送れるAPIである、 LINE Notifyを使用する。
アカウント連携の方法は、以下リンクのパーソナルアクセストークンを発行するを参考にしてください。
コマンドラインから LINE にメッセージを送れる LINE Notify
以下のように自分のLINEアカウントとLINE Notifyが連携できたら、準備完了。画像はアカウント情報を隠してます。各々自分のLINEアカウントと連携してください。連携が完了すると、アクセストークンが発行されるので必ずメモしておいてください。後で使用します。

必要なライブラリのインポート

import requests
import urllib.request as urlreq
from bs4 import BeautifulSoup

・requests・・・urlを開くためのライブラリ。株価をスクレイピングで取得する際に使用。
・urllib.request・・・urlを開くためのライブラリ。株価をスクレイピングで取得する際に使用。
・BeautifulSoup・・・Beautiful Soupは、HTMLやXMLのファイルからデータを抽出（スクレイピング）するためのPythonライブラリ。

株価をスクレイピングして取得

def main():    
    url = "https://quote.nomura.co.jp/nomura/cgi-bin/parser.pl?QCODE=9984&TEMPLATE=nomura_tp_kabu_01&MKTN=T&LINK=&SHEET=&ROW="
    #野村証券の株価掲載サイトを指定
    r = urlreq.Request(url)
    #リンクを取得
    with urlreq.urlopen(r) as r:
        r = r.read()
    #リンクを開き読み込む
    soup = BeautifulSoup(r, "html.parser")
    # Webページのソースコードをパース
    spans = soup.find_all("span")
    # spanのついたクラスをすべて取得
    for tag in spans:
        try:
            string_ =tag.get("class").pop(0)
            if string_ in "stock_summary-number":
                softbankgr_stock = tag.text
                break
        #ソフトバンクグループの株価データが格納されているタグを見つける
        except:
            pass
        #データが見つからない場合は何もしない

    #以下ヤフーの株価も同様
    url1 = "https://quote.nomura.co.jp/nomura/cgi-bin/parser.pl?QCODE=4689&TEMPLATE=nomura_tp_kabu_01&MKTN=T&LINK=&SHEET=&ROW="
    r1 = urlreq.Request(url1)
    with urlreq.urlopen(r1) as r1:
        r1 = r1.read()
    soup = BeautifulSoup(r1, "html.parser")
    spans = soup.find_all("span")
    for tag in spans:
        try:
            string_ =tag.get("class").pop(0)
            if string_ in "stock_summary-number":
                yahoo_stock = tag.text
                break
        except:
            pass

    #デバッグ用に株価を表示
    print(softbankgr_stock)
    print(yahoo_stock)

今回は例としてソフトバンクグループとヤフーの株価を取得していく。野村証券の銘柄詳細(ソフトバンクグループ)　、野村証券の銘柄詳細(ヤフー) からスクレイピングで取得する。

取得した株価をLINEのメッセージ形式にして送信

    message = '\r\n' + 'ソフトバンクグループの株価は' + str(softbankgr_stock) + '\r\n' + 'ヤフーの株価は' + str(yahoo_stock)
    #LINEで送信するメッセージを作成

    url2 = "https://notify-api.line.me/api/notify"
    #LINE Notify APIのURLを取得
    token = "#発行したアクセストークンをここに入れる"
    #自分のLINEアカウントのアクセストークンを取得
    headers = {"Authorization" : "Bearer "+ token}
    #リクエストヘッダの指定
    payload = {"message" :  message}
    #メッセージデータの格納
    r2 = requests.post(url2 ,headers = headers ,data=payload)
    #メッセージの送信

LINEアカウントに送信するメッセージは[株価速報]とタイトルをつけてわかりやすくしている。アクセストークンの指定は、先ほどメモしてもらったアクセストークンを入れてください。メモし忘れた場合は、もう一度アカウント連携をやり直してください。

実行

if __name__ == '__main__':
    main()
#main関数の実行

リアルタイム（プログラムの実行時）の株価を取得できる。取得する株価の銘柄を変更したい場合は、スクレイピング先のURLを変更してください。

雑感

・現状は逐一プログラムを実行しないと株価が取得できない。
・一時間ごとにLINEで通知するなどの機能が欲しい。
・株価が暴落・急騰などしたらアラートを送信する機能も欲しい。
・LINEが便利なAPIを公開してくれているので、LINEとの連携は簡単だった。

参考文献

・野村証券銘柄検索
・Python, Beautiful Soupでスクレイピング、Yahooのヘッドライン抽出
・urllib.request --- URL を開くための拡張可能なライブラリ
・Python, Requestsの使い方
・コマンドラインから LINE にメッセージを送れる LINE Notify
・Google Apps ScriptからLINE NotifyでLINEにメッセージを送る
・PythonからLINE NotifyでLINEにメッセージを送る
・BeautifulSoupを使って、ブログ記事の情報をいろいろ絞り込んでみた
・HTMLからタグを抽出！BeautifulSoupによるWebスクレイピング入門【Python】
・【超便利＆お手軽】Python + LINE NotifyでLINEメッセージ送信