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【第一弾】Kubernetesベストプラクティス:Container Images

Last updated at Posted at 2018-06-22

ベストプラクティス第一弾です

こんにちは、jackです。

先日、YouTubeで見つけたKubernetes Best Practicesというシリーズがすごく良かったので復習を兼ねて、ざっくりとまとめてみたいと思います。
より詳しく知りたい方・原文(英語)を読みたい方はGoogle公式ブログをご覧ください。

今回はこちらの第一弾についてまとめます。
Kubernetes best practices: How and why to build small container images

TL;DR

  • ベースイメージは常に小さいサイズのものを使うように心がけよ
  • インタープリタ型言語はAlpineを使え
  • コンパイル型言語はAlpineを使った上でmulti-step buildをしろ

もう少し詳しく

ベースイメージは常に小さいサイズのものを使うように心がけよ

最近はDockerのおかげで、簡単にコンテナイメージの作成ができるようになりました。
ただこのように簡単にできる半面、深く考えずにイメージをビルドしてしまうと、イメージが大きくなるだけでなく、致命的な脆弱性を見逃している可能性があります

コンテナイメージを小さくするということは、デプロイ時間の短縮やセキュリティの脆弱性削減にもつながるということです。

インタープリタ型言語のコンテナ作成

Ruby、Python、Node.js、PHPなどといったインタープリタ型言語はコンパイルするオーバーヘッドがない半面、インタープリタもコンテナ内に含む必要があります。

以下のようにnode:onbuildを使ってビルドした時のサイズはなんと673MB

Dockerfile
FROM node:onbuild
EXPOSE 8080
~/Desktop/kbp
❯ docker images my-app
REPOSITORY          TAG                 IMAGE ID            CREATED             SIZE
my-app              onbuild             13fe69416f82        8 seconds ago       673MB

node:alpineに変更してちょちょっとDockerfileを書き換えるだけで、69.9MBまで減らせる!約 10分の1になるからすごいですね。

Dockerfile
FROM node:alpine
WORKDIR /app
COPY package.json /app/package.json
RUN npm install --production
COPY server.js /app/server.js
EXPOSE 8080
CMD npm start
❯ docker images my-app
REPOSITORY            TAG                 IMAGE ID            CREATED             SIZE
my-app                alpine              261ac3efe521        9 seconds ago       69.9MB

コンパイル型言語のコンテナ作成

Go、C++、Rustなどのコンパイル言語はコンパイルすることで何にも依存しないバイナリを作成することができる。これを利点に、先程のAlpine作戦ともう一つ、multi-step buildを行うことでより小さいイメージを作成することができる。

golang:onbuildのサイズはおよそ700MB、
それをalpineにすることによって376MBになりました。

Dockerfile
FROM golang:alpine
WORKDIR /app
ADD . /app
RUN cd /app && go build -o goapp
EXPOSE 8080
ENTRYPOINT ./goapp
REPOSITORY            TAG                 IMAGE ID            CREATED             SIZE
my-app                alpine              01552801e83f        10 seconds ago      376MB

Dockerでのmulti-step buildはこのように書く。

Dockerfile
FROM golang:alpine AS build-env
WORKDIR /app
ADD . /app
RUN cd /app && go build -o goapp

FROM alpine
RUN apk update && \
   apk add ca-certificates && \
   update-ca-certificates && \
   rm -rf /var/cache/apk/*
WORKDIR /app
COPY --from=build-env /app/goapp /app
EXPOSE 8080
ENTRYPOINT ./goapp

build-envと命名してあげることによって参照することができるようになります。
こうすることで13.5MBまで小さくすることができました。

❯ docker images my-app
REPOSITORY          TAG                 IMAGE ID            CREATED             SIZE
my-app              alpine              d12f15709710        8 seconds ago       13.5MB

まとめ

大事なのでもう一度書きます。

  • ベースイメージは常に小さいサイズのものを使うように心がけよ
  • インタープリタ型言語はAlpineを使え
  • コンパイル型言語はAlpineを使った上でmulti-step buildをしろ

その他、公式ブログではセキュリティやマシンスペックに応じてのビルド時間などより詳しく書いてあるので読むことをおすすめします。

それでは。

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