J-Quants運営チーム
2026-04-13
はじめに
こんにちは!J-Quants運営チームです。
私達は、個人向けに金融データをAPIで配信するサブスクリプションサービスであるJ-Quantsを活用した、金融データの分析例などの技術記事を投稿しています。
本記事では、J-Quants API V2のデータをコマンドラインから手軽に取得できるCLIツールjquants-cliをリリースしたので紹介します。シェルスクリプトやデータパイプラインへの組み込み、インタラクティブなデータ探索など、Pythonスクリプトを書くまでもない場面や、AI AgentにCLIツールを使わせることで特に威力を発揮します。
なお、本記事のデータ取得例で使用するエンドポイントは、J-Quantsの各プランへの加入が必要になります。プランの詳細はJ-Quants料金ページをご参照ください。
J-Quants CLIとは
jquants-cliは、J-Quants API V2の全エンドポイントに対応したCLIツールです。Rustで実装されており、macOS・Linux・Windowsのクロスプラットフォームで動作します。
主な特徴
- J-Quants API V2の全エンドポイントに対応 — 株式・財務・指数・デリバティブのデータを取得可能(Bulkダウンロードも可)
- 豊富な出力フォーマット — テーブル / JSON / CSV / Parquet の4種類から選択可能
- パイプ連携時の自動CSV切替 — ターミナルへの出力はテーブル形式、パイプ接続時は自動的にCSV形式に切り替わるため、他のコマンドとシームレスに連携できます
- シェル補完スクリプト生成 — bash / zsh / fish / powershell に対応
- AI Agent向けSkillsファイル — Claude Code等のAIエージェントと連携した活用が可能
- クロスプラットフォーム対応 — macOS / Linux / Windows で動作
インストール
Homebrew(macOS / Linux)
Homebrewをお使いの場合は以下のコマンドでインストールできます。
brew install J-Quants/tap/jquants
インストール後、jquants --version でバージョンが表示されれば成功です。
GitHub Releasesからバイナリをダウンロード
Releasesページから各プラットフォーム向けのビルド済みバイナリをダウンロードし、PATHの通ったディレクトリに配置してください。
| OS | アーキテクチャ | ファイル |
|---|---|---|
| macOS | Intel (x86_64) | jquants-{version}-x86_64-apple-darwin.tar.gz |
| macOS | Apple Silicon (ARM64) | jquants-{version}-aarch64-apple-darwin.tar.gz |
| Linux | x86_64 (musl) | jquants-{version}-x86_64-unknown-linux-musl.tar.gz |
| Linux | ARM64 (musl) | jquants-{version}-aarch64-unknown-linux-musl.tar.gz |
| Windows | x86_64 | jquants-{version}-x86_64-pc-windows-msvc.zip |
認証
jquants-cliを利用するにはJ-Quantsアカウントが必要です。こちらよりアカウント登録をお済ませください。
推奨: OAuth2ブラウザログイン
最も簡単な認証方法です。以下のコマンドを実行するとブラウザが自動で開きます。
jquants login
J-Quantsアカウントでログインすると、API Keyが ~/.config/jquants/credentials.json に自動保存されます。以降はこのファイルを参照して認証が行われるため、毎回ログイン操作を行う必要はありません。
API Keyを直接指定する方法
環境変数または .env ファイルで設定することもできます。
なお、API KeyはJ-Quants Dashboardから取得してください。
# 環境変数で設定
export JQUANTS_API_KEY=your_api_key_here
# .envファイルで設定
JQUANTS_API_KEY=your_api_key_here
ログアウト
jquants logout
ブラウザでセッションをクリアし、~/.config/jquants/credentials.json を削除します。
基本的な使い方
データカテゴリやエンドポイント等のCLIツールの各コマンドについては、J-Quants CLI公式ドキュメントをご参照ください。
以下では、主にAI Agentと連携したJ-Quants Cliの使い方について解説します。
AI Agent連携
jquants-cliには、Claude Code等のAIエージェントと連携するためのSkillsファイルが同梱されています。Skillsファイルをインストールすることで、AIエージェントがjquants-cliの使い方を理解し、自然言語の指示でデータ取得・分析を行えるようになります。
Skillsファイルのインストール
npx skills add J-Quants/jquants-cli
またはCLIから直接インストールすることもできます。指定したディレクトリの直下に jquants-cli-usage/ が作成されます。
# .claude/skills/jquants-cli-usage/ が作成される
jquants skills add --dir .claude/skills
インストール後は、Claude Code等のAIエージェントに「TOPIXの直近1ヶ月の四本値を取得して」などと自然言語で依頼するだけで、適切なコマンドを組み立てて実行してくれます。
以下では実際どのようにjquants-cliを使って分析を行えるのか見ていきたいと思います。
利用例1
今回はClaude CodeのSonnet4.6を利用しています。上記設定でSkillの設定まで完了したうえで、以下のPromptを入力・送信してみます。
(なお、以降のAI Agentとのやりとりは4月10日時点でのものになります。)
2026年4月の株価について、月初から今までで一番激しく価格が変動した銘柄について知りたい
すると、以下のようにSkillが正しく読み込まれ、AI AgentがJ-Quants CLIの使い方やTipsを踏まえたうえで、J-Quants CLIを実行できるようになります。

その後、以下のように取引カレンダーで取引日を調べ、Bulkファイルのダウンロードを用いて株価を取得しています。

この程度の分析やPromptであれば、1〜2分程度で最終出力まで行われます。自然言語でAI Agentに相談するだけでCLIツールを用いて様々なデータを取得し分析してくれます。
利用例2
こちらも同様にClaude CodeのSonnet4.6を利用しています。以下のPromptを入力・送信してみます。
JPXの財務状況の直近一年間について分析していただけますか?
先ほどの例と同様に、Skillが読み込まれ、株価及び財務情報のデータがCLIツールを用いて取得され、分析がされているようすが伺えます。

出力された結果は以下のとおりでした。財務状況の直近一年間のみならず、株価についても分析をしてくれたようです。

おわりに
このようにJ-Quants APIのデータをAI Agentでも使いやすく、AI Agentのコンテキストを圧迫せず利用できるCLIツールとしたことで、自然言語で比較的容易に様々な分析ができるようになりました。
ここで紹介した利用例は一部でしかなく、異なるmodelやAI Agentを用いれば出力される分析結果は異なるものになりますし、皆様がお持ちのドメイン知識をPromptやSkillにしてAI Agentに渡して行くことで、より深く広範な分析が可能になると思います。
データ分析は敷居が高い!と思っていた方も、実際に手を動かしてデータを触ってみることで、苦手意識が薄らいだり、株式分析に興味を持っていただけたら幸いです。
JPX総研(フロンティア戦略部)について
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ディスクレーマー
当記事は、J-Quantsを利用した金融データ分析に関する技術的事項の共有を目的としたものであり、株式などの投資商品への投資の推奨を目的とするものではありません。また、本記事の内容をもとに投資等を行った結果損害等が生じた場合においても、一切の責任を負わないものとします。

