Windows 10では、Windows Subsystem for Linux (WSL)というやつの上で簡単にLinuxを使える。仮想環境を準備するよりお手軽そうなので、使ってみた。
ちなみに、最近はWSL2が使えるので、そっちを使ったほうがいいと思う。ここに使い方を書いてみたので、気になる方はどうぞ。
Windows 10でUbuntuをインストール
- 管理者モードでPowerShellを起動し、下記のコマンドを実行してWSLを有効化。
PS C:\Windows\System32> Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName Microsoft-Windows-Subsystem-Linux
2.下記の問い合わせに対して、Yを入力してPCを再起動
3. 再起動後、Microsoft Storeを起動し、Ubuntuを検索
Microsoft Storeには版数まで入ったUbuntuもある。(Ubuntu 18.04等)
特定の版数のUbuntuを入れたい場合は、そっちを入れたほうがよい。版数無しUbuntuはインストールする時期によって、版数が変わる模様。(2018/10追記)
2018/10/08現在、Debian, SUSE, openSUSE等もダウンロード可能。
4. 「入手」ボタンをクリックして、Ubuntuをインストール
5. インストール完了後、「起動」をクリックしてUbuntu起動!
6. 初回起動時にUbuntu用ユーザIDとパスワードを設定して、インストール完了
root権限が必要な場合は、sudoで実行できる。
gccインストール
gitは入っているけど、gccは入っていないのでインストール。
$ git --version
git version 2.7.4
$ gcc
The program 'gcc' is currently not installed. You can install it by typing:
sudo apt install gcc
$ sudo apt-get install gcc
$ gcc --version
gcc (Ubuntu 5.4.0-6ubuntu1~16.04.9) 5.4.0 20160609
Copyright (C) 2015 Free Software Foundation, Inc.
This is free software; see the source for copying conditions. There is NO
warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.
sshサーバ起動
Ubuntu 18.04には、openssh-serverがインストール済み。
$ apt list openssh*
Listing... Done
openssh-client/bionic,now 1:7.6p1-4 amd64 [installed]
openssh-client-ssh1/bionic 1:7.5p1-10 amd64
openssh-known-hosts/bionic 0.6.2-1 all
openssh-server/bionic,now 1:7.6p1-4 amd64 [installed]
openssh-sftp-server/bionic,now 1:7.6p1-4 amd64 [installed]
sshdは起動していないため、起動する必要がある。初回のみssh host keyの作成を実施してから、sshdを起動する。なお、systemctl enable ssh
はできないため、毎回sshdを起動する必要がある。
$ sudo ssh-keygen -A
ssh-keygen: generating new host keys: RSA DSA ECDSA ED25519
$
$ sudo service ssh start
* Starting OpenBSD Secure Shell server sshd [ OK ]
後はTera Term等の好きなssh clientで接続可能。接続先のIPアドレスはPCのIPアドレス or localhostでOK。
Windows-Linux間のファイル共有
LinuxからのWindows上のファイルへのアクセス
WindowsのCドライブがLinuxの/mnt/c
にマウントされている。/mnt/c
にアクセスすることで、Windows上のファイルにアクセス可能。
WindowsからLinux上のファイルへのアクセス
\\wsl$\[ディストリビューション名]
でLinux上のファイルにアクセス可能。Ubuntuを使っている場合は、\\wsl$\Ubuntu
でアクセスする。
アンインストール方法
通常のアプリケーションと同様に「プログラムの追加と削除」からアンインストール可能。
その他
コマンドプロンプトからwslconfigコマンドで、インストール済みディストリビューション一覧の参照、アンインストール等ができる。
>wslconfig
Linux 用 Windows サブシステムの管理操作を実行します
使用法:
/l、/list [/all] - 登録されたディストリビューションを一覧表示します。
/all - すべてのディストリビューションを一覧表示します (オプション)。
現在インストールまたはアンインストール中のものも含まれます。
/s、/setdefault <DistributionName> - 指定のディストリビューションを既定として設定します。
/u、/unregister <DistributionName> - ディストリビューションの登録を解除します。
>wslconfig /l
Windows Subsystem for Linux ディストリビューション:
Ubuntu-18.04 (既定)