##Nginx
Nginx(エンジン・エックス)とは、Webサーバの一種です。ユーザーのリクエストに対して静的コンテンツの取り出し処理を行い、動的コンテンツの生成をアプリケーションサーバに依頼します。
まずはターミナル(ローカル)からターミナル(EC2サーバ)に入ります。
次に、Nginxをインストールしていきます。
ターミナル(ローカル)
$ ssh -i [ダウンロードした鍵の名前].pem ec2-user@[作成したEC2インスタンスと紐付けたElastic IP]
(ダウンロードした鍵を用いて、ec2-userとしてログイン)
ターミナル(サーバ)
[ec2-user@ip-172-31-25-189 ~]$ sudo yum -y install nginx
ターミナル(EC2サーバ)
[ec2-user@ip-172-31-25-189 ~]$ sudo vim /etc/nginx/conf.d/rails.conf
でターミナル上でファイルを開き、以下のように編集します。
upstream app_server {
# Unicornと連携させるための設定。アプリケーション名を自身のアプリ名に書き換えることに注意。今回であればおそらくchat-space
server unix:/var/www/<アプリケーション名>/tmp/sockets/unicorn.sock;
}
# {}で囲った部分をブロックと呼ぶ。サーバの設定ができる
server {
# このプログラムが接続を受け付けるポート番号
listen 80;
# 接続を受け付けるリクエストURL ここに書いていないURLではアクセスできない
server_name <Elastic IP>;
# クライアントからアップロードされてくるファイルの容量の上限を2ギガに設定。デフォルトは1メガなので大きめにしておく
client_max_body_size 2g;
# 接続が来た際のrootディレクトリ
root /var/www/<アプリケーション名>/public;
# assetsファイル(CSSやJavaScriptのファイルなど)にアクセスが来た際に適用される設定
location ^~ /assets/ {
gzip_static on;
expires max;
add_header Cache-Control public;
}
try_files $uri/index.html $uri @unicorn;
location @unicorn {
proxy_set_header X-Forwarded-For $proxy_add_x_forwarded_for;
proxy_set_header Host $http_host;
proxy_redirect off;
proxy_pass http://app_server;
}
error_page 500 502 503 504 /500.html;
}
```
<アプリケーション名>と<Elastic IP>はご自身のを入力してください。
ちなみに、<>は記入不要です。
次に、POSTメソッドでもエラーが出ないようにします。
なぜエラーが出ないようにするかというと、POSTメソッドは、HTTP通信でクライアントからWebサーバへ送るリクエストの種類の一つで、URLで指定したプログラムなどに対してクライアントからデータを送信するためのものです。大きなデータやファイルをサーバに送るために使われます。
ターミナル(EC2サーバ)
[ec2-user@ip-172-31-25-189 ~]$ cd /var/lib
[ec2-user@ip-172-31-25-189 lib]$ sudo chmod -R 775 nginx
これで、Nginxの設定が完了しました。
次に、Nginxを再起動して設定ファイルを再読み込みします。
ターミナル(EC2サーバ)
[ec2-user@ip-172-31-25-189 lib]$ cd ~
[ec2-user@ip-172-31-25-189 ~]$ sudo service nginx restart
次に、Nginxを介した処理を行うためにunicornの設定を修正します。
ローカルでunicorn.rb修正します。
```unicorn.rb
listen 3000
↓以下のように修正
listen "#{app_path}/tmp/sockets/unicorn.sock"
修正をしたら、commitとpushをし、サーバ側で以下のコマンドを実行して修正点を反映させます。
次に、ローカルの変更点を本番環境へ反映させます。
ターミナル(EC2サーバ)
# まず、ご自身のレポジトリ名のディレクトリに移動
[ec2-user@ip-172-31-25-189 ~]$ cd /var/www/リポジトリ名
[ec2-user@ip-172-31-23-189 <リポジトリ名>]$ git pull origin master
次に、Unicornのプロセス(左から2番目の数字)をkillして、再起動をします。
ターミナル(EC2サーバ)
[ec2-user@ip-172-31-23-189 <リポジトリ名>]$ ps aux | grep unicorn
ec2-user 17877 0.4 18.1 588472 182840 ? Sl 01:55 0:02 unicorn_rails master -c config/unicorn.rb -E production -D
ec2-user 17881 0.0 17.3 589088 175164 ? Sl 01:55 0:00 unicorn_rails worker[0] -c config/unicorn.rb -E production -D
ec2-user 17911 0.0 0.2 110532 2180 pts/0 S+ 02:05 0:00 grep --color=auto unicorn
次は、プロセスをkillします。
ターミナル(EC2サーバ)
[ec2-user@ip-172-31-23-189 <リポジトリ名>]$ kill <確認したunicorn rails masterのPID(上のコードでは17877)>
次は、Unicornを起動します。
ターミナル(EC2サーバ)
[ec2-user@ip-172-31-23-189 <リポジトリ名>]$ RAILS_SERVE_STATIC_FILES=1 unicorn_rails -c config/unicorn.rb -E production -D
以上が正しくできていれば、ブラウザからElastic IPでアクセスすると、アプリケーションにアクセスできます(:3000をつける必要はありません)。なお、この時もunicornが起動している必要があります。
##IPアドレスにアクセスしてもエラーが出る時
502 but gatewayとエラーが出る場合は、nginxのlogの確認が必要になります。/var/log/nginx/error.logをlessまたはcatコマンドで確認する。
サーバ側で、/var/www/<レポジトリ名>/log/unicorn.stderr.logをlessまたはcatコマンドで確認し、エラーが出ていないか確認する(下に行くほど最新のログです。時刻表記がUTCであることに注意してください)
Railsを起動しているか
EC2インスタンスの再起動を行ってみる(※本番環境にてmysqlとnginxの起動が必要です。)
などが考えられます。