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Kinesis Data Streamsの新しいサイズ上限まとめ

Last updated at Posted at 2025-10-31

KDSのレコードサイズ変更

2025/10/29に大幅改訂されたのだが、いろんな数字が混ざって混乱しそうになり、Q Dev CLI とAWS Knowledge MCP の助けを借りて諸々整理してみたのでメモ。

一次情報

一次情報はこちら。

変更内容

1. シャードあたりのスループット

スループット制限は変更なし(ただし後述の通りバーストが可能になったっぽい)。
アップデート見て一瞬迷ったのはこの点。

項目 上限
書き込み(PutRecords) 1 MB/秒
読み取り(GetRecords) 2 MB/秒

2. レコードサイズ

変わったのはこちら。

項目 旧上限 新上限
個別レコード 1 MiB 10 MB
PutRecords リクエスト全体 5 MiB 10 MB

なお大きなレコード(10 MB)を使用する場合、UpdateMaxRecordSize APIまたはコンソールで明示的に設定する必要がある。

留意事項

大きなレコードサイズを用いる際は、シャードスループットの挙動に注意する。

  • バースト容量
    • 大きなレコード使用時、シャードは最大 10 MiB/sまでバースト可能だが、平均は 1 MB/秒のまま。
  • 推奨運用方針
    • 大きなレコードは全体トラフィックの2%未満に抑えることが推奨されている。
  • 設計思想
    • Kinesis Data Streamsは「断続的な大きなレコード」の処理を想定しており、継続的な大量の大きなレコード取り込みには設計されていない。

補足情報

  • 追加コスト

    • なし。
  • AWS Lambda対応

    • 大きなレコードサイズのサポートに合わせて、 Kinesis Data Streams からのイベントソースマッピングでのLambda呼び出しのペイロード上限が 1 MBから最大 6 MBに拡張された。6 MBを超える場合はon failure destinationの構成が必須。
    • ちなみにイベントソースマッピング以外の同期呼び出しは従来から 6 MB。非同期呼び出しは 256 KB → 1 MBに変更となっている(参考URL)が、Kinesis の今回の変更とはおそらく無関係。

まとめ

長らく 1 MBだった Kinesis レコードサイズ上限が大幅に緩和されたのは朗報。ただしシャードが定常的に 10 MB を受けられるわけではなさそうなので、常時大量のデータを送るのは避けた方がよさそうだ。

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