自己紹介

こんにちは🌞
初めてFUJITSU Advent Calendarに参加させていただきます😊
今回は、富士通クラウドテクノロジーズで提供しているクラウドサービス「ニフクラ mobile backend」を使って簡単なアプリを作っていきたいと思います！

この記事を読んで、「アプリってこんな簡単に作れるんだ☺」と思っていただければ嬉しいです🥰
コードも公開しているのでご自由に活用してくださいね！
少し長めの記事ですが、プログラミングをやったことがある方は20分程度で完成する内容になっています🧑‍💻

今回開発するアプリ

Onsen UIを使ってネイティブライクでリッチな見た目にしつつ、クラウド連携もしているアプリをささっと作ってみようと思います
今回はOnsen UIをはじめよう！にサンプルコードがあるシンプルなアプリをベースにバックエンド機能をつけていきます
↓これ

利用するサービス

ニフクラ mobile backend（NCMB）
- スマートフォンアプリでよく利用される汎用的な機能（プッシュ通知やDBなど）をクラウドから提供するサービスです。サーバー開発・運用不要でよりリッチなバックエンド機能をアプリに実装することができます。
Monaca
- Webの標準言語でアプリのフロントエンドを開発できます。また、iOS・Android向けのアプリを同時開発できるので開発コスト高騰や技術者不足などアプリ開発に関わる課題が解決できます。
Onsen UI
- モバイルアプリに特化した、ネイティブのようなパフォーマンスに優れたUIコンポーネントが特徴です。開発環境のセットアップも必要なくMonacaに組み込むことができます。

準備

ニフクラ mobile backend（NCMB）

新規会員登録（無料から登録可能）
アプリを作成
- WeCanDevelopFasterとアプリ名を付けます（どうせならかっこいい名前にしようぜ）

APIキーが発行されますがOKで一旦閉じてダッシュボードに遷移したら完了🎉

Monaca

新規会員登録（無料から登録可能）
プロジェクトを作成
- こちらもNewAppとプロジェクト名を付けます
エディター画面に遷移したら完了🎉

Onsen UIを使ってみる

https://ja.onsen.io/v2/guide/ に記載されている通りにやってみましょう
- 以下をheadタグに追加

<link rel="stylesheet" href="https://unpkg.com/onsenui/css/onsenui.css">
<link rel="stylesheet" href="https://unpkg.com/onsenui/css/onsen-css-components.min.css">
<script src="https://unpkg.com/onsenui/js/onsenui.min.js"></script>

Webアプリ、ハイブリッドアプリをネイティブに近づけるのサンプルコードをMonacaにコピペ

コードはこちらにも記載します

bodyタグ内

<ons-navigator swipeable id="myNavigator" page="page1.html"></ons-navigator>

<template id="page1.html">
  <ons-page id="page1">
    <ons-toolbar>
      <div class="center">Page 1</div>
    </ons-toolbar>

    <p>This is the first page.</p>

    <ons-button id="push-button">Push page</ons-button>
  </ons-page>
</template>

<template id="page2.html">
  <ons-page id="page2">
    <ons-toolbar>
      <div class="left"><ons-back-button>Page 1</ons-back-button></div>
      <div class="center"></div>
    </ons-toolbar>

    <p>This is the second page.</p>
  </ons-page>
</template>

scriptタグ内

document.addEventListener('init', function(event) {
  var page = event.target;

  if (page.id === 'page1') {
    page.querySelector('#push-button').onclick = function() {
      document.querySelector('#myNavigator').pushPage('page2.html', {data: {title: 'Page 2'}});
    };
  } else if (page.id === 'page2') {
    page.querySelector('ons-toolbar .center').innerHTML = page.data.title;
  }
});

動作確認（まだクラウド未連携）

注意
onsenui.min.js:2 Uncaught (in promise) TypeError: Cannot read properties of undefined (reading 'remove')というエラーが出ることがあります。その場合は再度Monacaでプロジェクトを作成し直して見てください

画面遷移できましたね🎉

Monacaとニフクラ mobile backendを連携（クラウド連携）

いよいよクラウド連携していきます！（慣れると3分ほどでできるくらい簡単です😁）

SDKを導入

Monaca上部のメニューバーから設定＞JS/CSSコンポーネントの追加と削除を選択
ncmbと入力し検索
コンポーネントが出てきたら追加を選択し、インストール
- チェックボックスは必ずチェックを入れて保存してください✅

APIキーを連携

scriptタグの中に以下を入力

Webアプリ、ハイブリッドアプリをネイティブに近づけるのサンプルコードの上に記載

const applicationKey = "YOUR_APPLICATION_KEY"; //YOUR_APPLICATION_KEYには自身のアプリケーションキーを入れてください
const clientKey = "YOUR_CLIENT_KEY"; //YOUR_CLIENT_KEYには自身のクライアントキーを入れてください
const ncmb = new NCMB(applicationKey, clientKey);

アプリケーションキー、クライアントキーはNCMBのアプリ設定から確認可能

現時点でのコード全文

<!DOCTYPE HTML>
<html>
<head>
    <meta charset="utf-8">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1, maximum-scale=1, user-scalable=no">
    <meta http-equiv="Content-Security-Policy" content="default-src * data: gap: content: https://ssl.gstatic.com; style-src * 'unsafe-inline'; script-src * 'unsafe-inline' 'unsafe-eval'">
    <script src="components/loader.js"></script>
    <script src="https://unpkg.com/onsenui/js/onsenui.min.js"></script>
    <link rel="stylesheet" href="components/loader.css">
    <link rel="stylesheet" href="css/style.css">
    <link rel="stylesheet" href="https://unpkg.com/onsenui/css/onsenui.css">
    <link rel="stylesheet" href="https://unpkg.com/onsenui/css/onsen-css-components.min.css">
    <script>
        //APIキーの設定
        const applicationKey = "YOUR_APPLICATION_KEY";    //★★ここに追加
        const clientKey = "YOUR_CLIENT_KEY";              //★★ここに追加
        const ncmb = new NCMB(applicationKey, clientKey); //★★ここに追加
        
        //Webアプリ、ハイブリッドアプリをネイティブに近づけるのサンプルコード
        document.addEventListener('init', function(event) {
            var page = event.target;
            if (page.id === 'page1') {
                page.querySelector('#push-button').onclick = function() {
                document.querySelector('#myNavigator').pushPage('page2.html', {data: {title: 'Page 2'}});
                };
            } else if (page.id === 'page2') {
                page.querySelector('ons-toolbar .center').innerHTML = page.data.title;
        }
    });
    </script>
</head>
<body>
	<ons-navigator swipeable id="myNavigator" page="page1.html"></ons-navigator>

    <template id="page1.html">
      <ons-page id="page1">
        <ons-toolbar>
          <div class="center">Page 1</div>
        </ons-toolbar> 
        <p>This is the first page.</p>
        <ons-button id="push-button">Push page</ons-button>
      </ons-page>
    </template>
    
    <template id="page2.html">
      <ons-page id="page2">
        <ons-toolbar>
          <div class="left"><ons-back-button>Page 1</ons-back-button></div>
          <div class="center"></div>
        </ons-toolbar>   
        <p>This is the second page.</p>
      </ons-page>
    </template>
</body>
</html>

これでMonaca PJNewAppとニフクラ mobile backendクラスWeCanDevelopFasterが連携されました🎉

DBへデータを保存する

Page2が寂しいので、ボタンを押したらボタンが押された！というデータをクラウド上に保存するように機能を追加してみましょう

フロントエンド（bodyタグ）

以下のコードを追加する

<ons-button onclick="addData()">データ送信</ons-button>

追加後のコード全文（bodyタグ内）

<template id="page2.html">
  <ons-page id="page2">
    <ons-toolbar>
      <div class="left"><ons-back-button>Page 1</ons-back-button></div>
      <div class="center"></div>
    </ons-toolbar>
    <p>This is the second page.</p>
    <ons-button id="addData()">データ送信</ons-button> //★★ここに追加
  </ons-page>
</template>

ボタンができました🎉

バックエンド（scriptタグ）

ボタンが押されたらDB（NCMBではデータストアといいます）にデータを保存します
- DBにデータを入れる場合はデータを入れる入れ物クラスを作成します
  - 今回はクラス名をDataClassとします
  - scriptタグ内の最後に追記します

function addData(){
    //クラスを生成
    const DataClass = ncmb.DataStore("DataClass");
    //値を設定するクラスインスタンスを生成
    let dataClass = new DataClass();
    //データストアに保存するデータを定義
    dataClass.set("Data", "ボタンが押された！")
             .save()
}

DBに保存されているか見てみる

ニフクラ mobile backendのデータストアを見てみましょう🤩

DataClassが作成されている
DataClass内にDataフィールドが作成され、「ボタンが押された！」というデータが入っていたら成功です🎉

おまけ

保存ボタンを押したときに保存成功・失敗のアラートを表示したい

scriptタグの最後 .save()につなげて以下を追記してみてください

.then(function(){
      alert("保存成功")
})
.catch(function(err){
      alert("保存失敗" +JSON.strindify(err))
})

現時点でのコード全文(function addData()内のみ)

function addData(){
    //クラスを生成
    const DataClass = ncmb.DataStore("DataClass");
    //値を設定するクラスインスタンスを生成
    const dataClass = new DataClass();
    //データストアに保存するデータを定義
    dataClass.set("Data", "ボタンが押された！")
             .save()
             .then(function(){                           //★★ここに追加
                 alert("保存成功")                       //★★ここに追加
             })                                         //★★ここに追加
             .catch(function(err){                      //★★ここに追加
                 alert("保存失敗" + JSON.stringify(err))//★★ここに追加
            )                                          //★★ここに追加
}

動作確認

アラートがわかりやすいようにMonacaデバッガーで動作確認しています
プレビューで動作確認をした場合はプレビュー画面外（画面の真ん中あたり）に表示されます

アラートが表示できましたね🎉

任意の文字を保存したい

bodyタグにテキスト入力用の「テキストエリア」を追加します
- 参考：textarea

<textarea id="memo" class="textarea" rows="3" placeholder="Textarea"></textarea>

scriptタグのaddData内に以下のコードを以下のように追加・変更します
- 以下のコード内「//★★ここに追加」「//★★変更」部分のみ更新しています
  - テキストエリアで入力された文字をID=memoとし、そのIDを取得して保存しています
- function addData()の中身を以下のように変更します

function addData(){
    //クラスを生成
    const DataClass = ncmb.DataStore("DataClass");
    //値を設定するクラスインスタンスを生成
    const dataClass = new DataClass();
    //ID=memoを取得
    const memo = document.getElementById("memo").value; //★★ここに追加
    //データストアに保存するデータを定義
    dataClass.set("memo", memo) //★★変更
             .save()
}

動作確認

アプリ側

NCMBのデータストア

データが保存できましたね🎉

最後に

今回はMonca（Onsen UI）を利用してNCMBでアプリを開発してみましたが、他にもNCMBはiOS(Swift) / iOS(Obj-C) / Android(Kotlin)/ Android(Java) / JavaScript / Unity で利用可能です👌
Monaca, Onsen UI, NCMBを使うと一瞬でアプリができるので
短期間で本格的なアプリを開発してみたい📱という方は是非一度お試しくださいね

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Monaca(Onsen UI)× mobile backendでささっとクラウド連携アプリを作ってみた

自己紹介

今回開発するアプリ

利用するサービス

準備

ニフクラ mobile backend（NCMB）

Monaca

Onsen UIを使ってみる

動作確認（まだクラウド未連携）

Monacaとニフクラ mobile backendを連携（クラウド連携）

SDKを導入

APIキーを連携

DBへデータを保存する

フロントエンド（bodyタグ）

バックエンド（scriptタグ）

DBに保存されているか見てみる

おまけ

保存ボタンを押したときに保存成功・失敗のアラートを表示したい

動作確認

任意の文字を保存したい

動作確認

最後に

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