目次
1. はじめに
Reactの新機能、Concurrent ModeとuseDeferredValueが話題になっていますね。しかし、これらの新機能はどのように使用するのでしょうか? 今回は、これらの新機能を詳しく解説し、実際のコードサンプルを通じてその活用方法を探ります。
2. Concurrent Modeとは
Concurrent ModeはReactの新機能で、アプリケーションのレンダリングをより効率的に制御することができます。
従来のReactでは、一度に一つの更新タスクを処理します。このモードでは、一度に処理される更新が1つだけなので、新しい更新が発生すると、それが完了するまで他の更新は待たされます。これは、アプリケーションが応答性を失い、ユーザー体験が悪化する可能性があります。
しかし、Concurrent Modeを有効にすると、Reactは複数の更新タスクを同時に処理することができます。これにより、Reactは更新の優先順位をより柔軟に制御し、ユーザーインタラクション(例えば、入力やクリックなど)に対する応答性を改善することができます。
3. useDeferredValueとは
useDeferredValueはReactの新しいフックで、Concurrent Modeでのレンダリングを制御するためのものです。
このフックは、ある値が遅延して利用可能になる可能性があることをReactに伝えます。Reactは、その値が利用可能になるまで待つ代わりに、代わりの値(通常は以前の値)を表示し続けます。
以下に基本的な使用例を示します:
const deferredData = useDeferredValue(someData, { timeoutMs: 2000 });
const isStale = deferredData !== someData;
return (
<>
<LoadingSpinner show={isStale} />
<SomeComponent data={deferredData} />
</>
);
4. Concurrent ModeとuseDeferredValueを使ったコードサンプル
以下に、Concurrent ModeとuseDeferredValueを組み合わせたサンプルコードを示します。
まず、Concurrent Modeを有効にするには、ReactDOM.createRoot
を使用してルートを作成します。
const root = ReactDOM.createRoot(document.getElementById('root'));
root.render(<App />);
次に、非同期にデータを取得するコンポーネントを作成します。このコンポーネントはuseDeferredValue
フックを使用して、データが遅延して利用可能になる可能性があることをReactに伝えます。
function AsyncComponent() {
const [data, setData] = useState(null);
useEffect(() => {
fetchData().then(setData);
}, []);
const deferredData = useDeferredValue(data, { timeoutMs: 2000 });
const isStale = deferredData !== data;
return (
<>
<LoadingSpinner show={isStale} />
<SomeComponent data={deferredData} />
</>
);
}
5. まとめ
以上がReactの新機能、Concurrent ModeとuseDeferredValueの詳細な説明とその使用方法でした。これらの新機能を使用することで、Reactアプリケーションのパフォーマンスとユーザー体験を大幅に向上させることができます。さあ、あなたも新機能を試してみましょう!
以上がQiitaのテックブログ記事の例です。この記事は、Reactの新機能についての基本的な説明と使用例を提供します。読者はこの記事を通じて、Concurrent ModeとuseDeferredValueの活用方法を理解することができます。