はじめに
何を見て勉強すればいいの?という方へ
という記事を見て、プログラマになるためのおすすめ本ってたくさんあるけど、
テクニカルサポートになるための、おすすめな本ランキングがなんでないんだ!
とIT業界に入った当初感じていたことを思い出したので、
外資系のソフトウェアハウスでテクニカルサポートとして働き始めてから3年と4ヶ月、
読んだよかった!という本を紹介しようと思います。
※オンプレミスのネットワーク管理を行うソフトウェアを扱っています。
テクニカルサポートはプログラムからインフラまでまんべんなく知識が必要とされると思うので、
IT業界に入りたて!という方にも役に立つリストになると思います。
"おうちで学べる"シリーズ
アルゴリズム、サーバー、ネットワークなどをシリーズを通して、
初心者でもわかりやすく、かつ、ITパスポートのように簡単過ぎず、
入門にちょうどいいレベル感で解説しています。
入社当時に戻れるなら、おうちで学べるシリーズから読み始めたら、効率よく学習できたのにな…と思います。
特に以下のタイトルがおすすめです。
"絵で見てわかる"シリーズ
絵で見てわかるシステムパフォーマンスの仕組み
パフォーマンスについての全体像を分かりやすく網羅しています。
なんか遅いんですけど...といったお問い合わせにも論理的に考えられるようになります。
[絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク ~データベースはこう使っている]
(http://amzn.asia/1OAC4W8)
これもパフォーマンス系の話ですが、アプリケーションがOS/ストレージ/ネットワークをどのように使用しているか、
ボトルネックになりやすいポイントを理解できます。
絵で見てわかるITインフラの仕組み
インフラの全体像をザクッと掴めます。おうちで学べるシリーズと合わせて読むと理解が深まるかも。
"なぜ"シリーズ
すこし知識がついてきたら、なぜシリーズかおすすめです。
システムはなぜダウンするのか、情報はなぜビットなのか、**プログラムはなぜ動くのか**など、
一度は気になることが詳細に解説されています。
それぞれ専門分野の方でなければ、中級〜上級者の方も読み応えがあるのではないでしょうか。
マスタリングTCP/IP
マスタリングTCP/IP
ネットワーク入門のバイブル(だと思う)
いきなり読むと挫折しがちですが、3分間ネットワーク基礎講座 など少し簡単な入門書の次に読むと最高です。
ネットワークデザインパターン
ネットワークデザインパターン
ネットワーク続きで申し訳ないのですが、
ネットワークエンジニアと話す機会が多かったのでこの本には随分助けられました。
一般的なネットワークのデザインパターンを詳細に解説しているので、
ネットワーク図を見てどのような意図で構成が決まっているか理解できるようになります。
嫌われる勇気
嫌われる勇気
ちょっと技術から離れて、精神的なところ。
テクニカルサポートは常にユーザーの不満と向き合う一面もあります。
真剣にやるほど、製品への不満=自分への批判に感じますし、
データ復旧できません。。。など、時には言いづらいことも伝えなくてはなりません。
全部真剣に受け止めていては、精神力がもたないので、嫌われる勇気が必要です。
スッキリわかるJava入門
スッキリわかるJava入門
大手ネット書店部門ランキング1位の大人気Java入門書 らしいです。
Javaの入門書はたくさんあるので、書店でぱらぱら見て決めてもいいと思うのですが、
個人的にはこれが一番わかりやすかったし、お世話になったのであげておきます。
この次は実際に何か作ってみたり、パーフェクトJavaを読むと理解が深まると思います。
JavaScript本格入門
JavaScript本格入門
書評を読むと、全くの初心者にはすこし難しいようです。
Javaを学習済みだったり、ある程度JavaScriptの基礎をネットで勉強した方は、
読み応えがあって良い書籍だと思います。
内部構造から学ぶPostgreSQL 設計・運用計画の鉄則
内部構造から学ぶPostgreSQL 設計・運用計画の鉄則
データベースって結構問題が発生しやすい気がします。
データ取れなくなったり、パフォーマンス悪くなったり。
なので、自分で構築することがなくても、テクニカルサポートをやる上では、
一冊データベースの詳細を解説した本を通読すると、いざという時に役に立つと思います。
MySQLやOracleなど使用しているソフトウェアもあると思うので、種類にあった専門書を探してください!
Linux教科書 LPICレベル1
Linux教科書 LPICレベル1
ぱらぱら見て、ググったら答えわかりそうだなーと思ったら、暗記する必要はないかなと思っています。
基本操作できれば、あとは都度ググりながら覚えていくのが最短で無駄がないかと。
そういう意味で自分のレベルの確認になると思うので、本屋でパラパラすると良い本です。
[24時間365日] サーバ/インフラを支える技術 ‾スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用
[24時間365日] サーバ/インフラを支える技術 ‾スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用
最後はこちら。"支える"シリーズの一つです。
サーバ/ネットワークインフラを設計・構築・運用するノウハウを解説しています。
特にクラウドサービスのサポートしている人に参考になるかと思います。
読んだことないのですが"支える"シリーズには他にもGoogleを支える技術 ‾巨大システムの内側の世界
クラウドを支える技術 ―データセンターサイズのマシン設計法入門などがあります。
まとめ
本を読んだあとは、読みながら気になった部分をわかるまでググったり、
身について知識で実際にWebサービス作ってリリースして見るのが一番身になると思います!