こんにちは。
コロナ禍の夏、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
個人的に毎年恒例にしている自由研究で「JETSON NANOを使って何かやる」をテーマにしていたので、
環境構築を進めていたのですが準備段階で想定していない部分であれこれつまったので備忘としてまとめていきます。
環境
JETSON NANO(詳しい情報は公式サイトを参照)
[作業用]
Ubuntu 20.04.01 Desktop版
発生したこと
tp-linkのArcher T2U Pulusという無線LAN子機をJETSON NANOに接続したらデバイスが認識されなかった。
この無線LAN子機の製品を利用するにはドライバーのインストールが必要なのでインストールすると解決できそう。
ただ、WindowsやMacのドライバーのインストール手順は説明書に記載されているが、Ubuntu向けは記載されていなかった。
あれこれ調べているとLinux向けのドライバーも存在しているみたいなので、Wi-Fiが接続できるようになるまでの手順を以降でまとめていきます。
手順
JETSON NANOにGitとdkmsをインストールする
必要なパッケージをインストールします。
dkmsは、カーネルモジュールを作成するためのフレームワークで、今回利用するドライバーツールのインストーラーで利用しているみたいなので、これも一緒にインストールします。
archlinux|Dynamic Kernel Module Support
sudo apt-get install git dkms
ドライバを取得してインストール
パッケージのストールが完了したら、GitHubからドライバを取得してdkms-install.sh
を実行します。
git clone https://github.com/aircrack-ng/rtl8812au.git
cd rtl8812au
sudo ./dkms-install.sh
インストールが完了したら、デバイスを再起動してWi-Fiが認識されていたら完了です。
おまけ(有線LANの環境がない人向け)
debファイルを取得
ブラウザを開いてこちらのサイトからdebファイルを取得してください。
今回は、dkms_2.8.1-5ubuntu1_all.deb
のバージョンファイルを使用しています。
JETSON NANOにファイルをコピー
取得したファイルと手順に記載しているGitHubからクローンしたコードの2つをUSBメモリなどにコピーしてください。
コピーが完了したらJETSON NANOにUSBメモリを接続して、USBメモリに格納しているファイルをコピーします。
パッケージをインストール
パッケージファイルからインストールする際は、下記のコマンドでdebファイルのパスを指定してインストールします。
事前にdebファイルがあるディレクトリに移動して下さい。
sudo apt-get install ./dkms_2.8.1-5ubuntu1_all.deb
インストールが完了したら手順の「GitHubから取得したシェルを実行」の手順を実施して下さい。
おわり
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