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プログラミング雑記 2025年11月19日

Last updated at Posted at 2025-11-18

本日も、ネットに流れるトピックから個人的に興味を引かれたものを拾っていきます。

Microsoft IgniteとGoogleのGemini 3の発表が重なり、なかなか大変です。

この記事への感想等コメントで頂けるとありがたいです。

ポッドキャスト版

プログラミング

.NET

.NET 10では、量子コンピューター時代に備え「ポスト量子暗号(PQC)」を新たにサポートし、ML-KEMやML-DSAなど4つのアルゴリズムを追加しました。従来の非対称暗号APIを見直し、新設計でキー管理や操作を一新しています。対応OSやAPI利用方法も刷新され、安全性と将来性を高めています。


GitHub Copilotの「agent mode」を使うことで、.NETアプリのバージョンアップやAzure移行が効率化されます。プロジェクトを分析し、アップグレード計画の自動生成や変更適用、ビルドエラー修正を支援し、最終的にクラウド対応やセキュリティ強化まで一括支援します。


Zig

Zigbookは、Zigプログラミング言語を学べる包括的かつオープンソースのガイドです。全61章で構成され、実践的なプロジェクトを通じて学習できます。単なる文法習得だけでなく、ソフトウェアへの考え方自体が変わることを目指しています。「文法を学びに来て、哲学を持って帰る」というコンセプトのもと、AIに頼らず@zigbook著者による内容です。


SQL Server

SQL Server 2025は、マイクロソフトの30年以上にわたるSQL Serverの歴史の新たな節目として、2025年11月19日のIgniteイベントで一般提供が開始されました。本バージョンは「一貫したSQL」という約束のもと、オンプレミス、クラウド、SaaSの全環境で統一されたエンジンによる一体型プラットフォームを実現します。

最大の特徴はAI機能の統合で、SQL ServerのエンジンにAIが組み込まれたことで、T-SQLを用いて高度なセマンティック検索や自然言語体験、モデル管理を直接実現できます。Microsoft FoundryやAzure OpenAI、OpenAI、Ollamaなどのモデルと連携可能であり、ベクトル埋め込みやDiskANNインデックスなど、AIアプリ開発のための部品も標準でサポートしています。

開発者向けには、ネイティブJSONサポート、REST API連携、正規表現・ファジー文字列マッチ、イベント駆動型変更通知(直接Azure Event Hubsへのストリーミング)など、ここ10年で最大の革新が加えられました。SQL Server Management Studio (SSMS) 22もリリースされ、AI支援やARM64対応を強化。Python向け高性能ドライバも一般提供されました。

セキュリティ面ではMicrosoft Entraに対応し、最新の認証・暗号化を実現。ロックの最適化による並列処理性能向上、Tempdbガバナンス、パラメータプラン最適化といったパフォーマンス・可用性向上も多く含まれます。クラウド統合も進み、Fabricミラーリングによるリアルタイム分析、Azure Arc連携による統合管理が強化されました。

Linux環境でもTLS1.3等のセキュリティ強化、Red Hat・Canonicalなどパートナーと連携した展開が可能になりました。プレビュー機能をデータベース単位で選択可能にし、新機能を段階的に利用できます。

エディション変更として、Standardで最大32コア・256GBメモリ、Resource Governor対応など大幅な拡張があり、Expressは最大50GBまで対応。Webエディションは今版で廃止され、クラウド移行が推奨されています。オンプレミスのSSRSはPower BI Report Serverへ統合され、分析・連携機能も強化されました。

パートナー企業(AMD, Intel, HPE, NVIDIA, Pure Storage, Red Hat等)との連携も充実し、AI・パフォーマンス・価格競争力で新記録も達成。マイクロソフトは今後も高機能・高信頼性・開発者重視のデータベースとして進化を続けることを表明しています。


Azure SQLとMicrosoft FabricのSQLデータベースで新たに公開プレビューとなったT-SQL AI機能(AI関数)について紹介しています。これにより、Azure OpenAIのエンベディングモデルと連携し、データベース内のテキストデータからベクトル生成や類似性検索(VECTOR_DISTANCE)などが可能になります。セットアップや実装、AdventureWorksサンプルデータを用いた実用例、テキスト分割(チャンク)処理も解説されており、AIアプリや検索、推薦システムへの応用が期待できます。


Azure DevOps

GitHubとAzure DevOpsの連携が強化され、Agent HQによりエージェント管理やセキュリティが向上。リポジトリ移行も容易になり、Copilotの高度なAI機能を最大限活用可能に。VS 2026でもCopilotがAzure Reposで利用できるようになり、開発効率がさらに高まる内容です。


開発プロセス

2025年のDORAレポートをもとに、AIを導入したことで個人の作業スピードは向上しても、チームや組織全体のデリバリー性能には大きな変化がない――むしろ混乱や問題を招くケースもある、という現象が明らかになっています。その原因は個々のスキルではなく、組織全体の「システム」、すなわち構造やプロセス、文化にあり、AIを最大限に活かせるかどうかはそれらの整備度合いに左右されると指摘されます。

レポートは「フロー」と「摩擦」に着目し、AIはシステムの良い面・悪い面を増幅する「鏡」として機能し、システムが未成熟だとボトルネックが一気に顕在化すると説明します。2024年調査ではAI導入組織ほど「スループット」が低下し「不安定性」が増したという異変も報告されており、対策としてはValue Stream Management(VSM)やプラットフォームエンジニアリングの実践が推奨されます。これはフローの滞留箇所を可視化・改善し、組織全体の流れを整える手法です。

また、AI導入により個人の生産性やコード品質は向上しても、「摩擦」や「燃え尽き症候群」にはあまり影響がなく、摩擦を減らすことが組織パフォーマンス向上に不可欠だと述べられています。摩擦の原因としては、頻繁な割り込み、複雑な承認フロー、情報の所在不明、使いにくいツール、組織設計の歪みなどが挙げられます。

改善のためには、ストリームアラインドなチーム編成(バリューストリームごとに専属チームを持ち、継続的にフローの改善を行う)が有効とされています。摩擦軽減に役立つ「AIケイパビリティ」としては、AI活用方針の明確な伝達、小さいバッチサイズでの作業が提案されており、個人効率より全体最適とユーザー価値の向上を優先するべきだとする内容です。

総じて、AI導入で組織の成果を最大化するには、「個人の高速化」ではなく、「システム全体のフローを整え、摩擦を減らす」ことが重要。AI活用を単なるツール導入ではなく、組織変革の契機として捉え、継続的な体制改善とともにユーザー価値追求を忘れないことが鍵となります。


Polarsは高速なデータ処理を実現するDataFrameライブラリで、遅延実行やRustの活用により最適化と並列処理を実現しています。本書はその使い方から高度な最適化、内部構造や拡張方法まで解説しています。


エージェンティックコーディング・仕様駆動開発

Claude CodeにおけるSkillsは再利用可能な専門知識を提供する教材であり、SubAgentsは独立したコンテキストで特化タスクを処理する専門家ユニットです。Skillsは段階的に開示され、複数エージェント間で知識を共有でき、コンテキスト効率にも優れます。一方、SubAgentsは独自権限や並列実行が可能で、責任分離や保守性に有利です。推奨される活用方法は「SubAgentがSkillsを呼び出す」設計で、効率的かつ拡張性の高いエージェントシステム構築が可能となります。


この記事は、システム運用で発生する障害対応の負担を軽減するため、LLMベースAIエージェントを用いて調査を効率化する検証内容を紹介しています。Google Cloud上でサンプルアプリ・OpenTelemetryのログ/トレース・ソースコードを連携し、VertexAI Vector Searchと複数サブエージェント(トレース分析・ログ分析・コード分析)による問題箇所の自動特定・原因分析・改善提案の流れを構築。実践結果として、精度の高い調査が可能となり、今後は本番運用やさらなる複雑なケースへの対応を検討しています。


この記事では、Web上で動作するAIコーディングエージェント「Codex Cloud」の特徴や活用ポイントについて紹介されています。Codex CloudはOpenAIが開発したクラウド型AIエージェントで、ChatGPTのサブスクリプションがあれば比較的安価に利用できます。Planモードにより実装計画書を作成でき、同時並行モードで複数タスクを並行処理することも可能です。効率的な開発のための5つのテクとして「カスタム指示の設定」「並行モード活用」「ローカル環境への素早い反映」「計画と実装の分離」「要件整理による品質向上」が挙げられており、これらを活用することでより精度の高いアウトプットや開発効率向上が期待できます。AIを使った開発では要件整理と並行開発が重要と説かれています。Codex Cloudの活用により、場所を問わず柔軟かつ効率的な開発が可能です。


AI

Google

Googleが発表したGemini 3は、同社史上最も知的なAIモデルとして、あらゆるアイデアの実現をサポートします。Gemini 1・2で培ったマルチモーダル処理や高度な推論力に加え、Gemini 3では文脈や意図の把握力がさらに向上。AI検索、Geminiアプリ、開発者向けAI Studio・Vertex AI、そして新たなエージェント開発基盤「Google Antigravity」など多様なサービスに本日より展開されます。

Gemini 3 Proは、PhDレベルの推論能力や数学・科学的分野で最先端のベンチマークスコアを達成。マルチモーダル理解でも他モデルを圧倒し、さらに「Deep Think」モードでは複雑な課題対応力が大幅強化されています。日常生活でも開発でも学習・構築・計画の支援機能が強化され、開発者向けにはエージェントによる自動化・効率化も期待できます。

また、セキュリティ評価や安全性にも徹底配慮され、今後も継続的な改良と新モデル展開が予定されています。Gemini 3は新しいAI時代の幕開けとして、高度な知能とエージェント機能でユーザーの多様なニーズに応えます。


Googleは、最新AIモデル「Gemini 3」をGoogle検索とAIモードに導入しました。Gemini 3は高度な推論力とマルチモーダル理解、エージェント的な機能を備えており、これによりユーザーの複雑な質問にも深く正確に応答できます。さらに、検索結果では、質問ごとに画像や表、インタラクティブなシミュレーションなどの生成UIがカスタムで作成され、視覚的かつ行動しやすい回答を提供します。Gemini 3 Proはまず米国のGoogle AI Pro/Ultraユーザー向けに提供され、今後対象は拡大予定です。この新機能により、Google検索はさらにインタラクティブで理解しやすく進化しました。


Gemini 3はGoogleが開発した最新AIモデルであり、高度な推論能力とエージェンティックなコーディング機能を備えています。従来モデルと比べて、コード生成や複雑なタスクの処理能力が大幅に向上し、長大なコンテキストやマルチファイルのリファクタリングにも対応します。新たなプラットフォーム「Google Antigravity」により、複数のエージェントが開発作業を自律的に並行実行する体験が可能になります。Gemini 3は、自然言語だけでアプリ開発が可能な「Vibe coding」なども実現し、マルチモーダルな理解力も世界最高レベルです。開発者はGemini APIやGoogle AI Studioを通じて新世代のAI体験を活用できます。


Gemini 3 ProがGemini CLIで利用可能になり、AI Ultraサブスクライバーや有料API利用者がすぐに利用できます。主な特徴は、エージェンティックなコーディングでのWebアプリ生成や、スケッチ画像からUIコード生成、自然言語でのシェルコマンド作成、コードからのドキュメント自動生成、Cloud Runサービスのパフォーマンス分析自動化など。これにより開発作業や日常業務の効率が大幅に向上し、CLIをより賢いパートナーとして活用できます。


Googleの最新AIモデル「Gemini 3 Pro」がJetBrains IDEsで利用可能になりました。AI Chatに搭載されており、今後Junieにも実装予定です。Gemini 3 Proはコードベースに適応・指示の厳密な遂行・UI生成に強みがあり、生産性向上を支援します。また、JetBrains AIサブスクリプションで体験できます。


Anthropic ♡ Microsoft ♡ NVIDIA

Anthropic、Microsoft、NVIDIAの3社は、最新のパートナーシップを発表しました。主な内容は、Microsoftのクラウド基盤Azure上でAnthropicのAIモデル「Claude」へのアクセス拡大、CopilotファミリーへのClaudeモデル統合、AnthropicによるAzureリソースの利用拡大、今後の成長に向けたNVIDIAとの協業開始が含まれます。各社CEOは、インフラとAI技術を共同で最適化し、企業の顧客へ高品質なAIサービスを提供する意義を強調。AIの進化には、シリコンからモデル、アプリケーションまで全層の連携が重要とし、コンピューティング需要増加や、企業向けAIの普及を目指す広範な取り組みを説明しました。今回の連携により、世界中の多様な産業や顧客に高性能なAIを届けることが期待されています。


AWS

AWSは2025年11月17日にAIエージェント型IDE「Kiro」の一般提供を開始しました。Kiroは、開発にAIを活用するIDEであり、今回の一般公開に合わせて、3つの新機能が追加されています。第一に「プロパティベーステスト(PBT)」は、仕様書(Spec)に基づいてランダムなテストケースを生成し、コードが意図通り動作するかを自動的に検証できます。違反や反例が見つかった際は、実装やSpecを修正する案も提示されます。第二に「チェックポイント」機能が搭載され、エージェントの操作ごとに進捗を保存し、任意のタイミングでロールバック可能です。第三に「マルチルートワークスペース」対応により、複数プロジェクトやサブモジュールを横断して作業できるようになりました。また新たに登場した「Kiro CLI」はmacOSとLinuxで動作し、IDEだけでなくターミナルからもKiroエージェントの機能を利用可能です。認証はGitHubなど各種IDに対応し、利用料金は公式サイトで確認できます。


Microsoft

マイクロソフトは「Microsoft Ignite 2025」で、あらゆるAIエージェントを統合管理できる新サービス「Microsoft Agent 365」を発表しました。Microsoft製、サードパーティ、オープンソース問わずエージェントの登録・監視・アクセス制御・リアルタイム可視化・セキュリティ対策が可能です。Microsoft 365管理センターやDefender、Entra、Purviewなどと連携し、高度な統制と保護、業務活用の最適化を実現します。


GitHub Copilot

Googleの最新AIモデル「Gemini 3 Pro」がGitHub Copilotでパブリックプレビューとして順次利用可能になります。対応サブスクリプションはCopilot Pro、Pro+ Business、Enterprise。利用可能になると、VS CodeやGitHub.com、モバイル、CLIのCopilot Chatモデルピッカーで選択できます。EnterpriseやBusinessの場合、管理者が設定を有効化する必要があり、Pro/Pro+はVS Code上でモデル選択・認証後に利用可能。詳細は公式ドキュメントを参照ください。


GitHub CopilotがJetBrainsとEclipseで新たなエージェント機能を大幅に拡張しました。Custom Agentsにより開発者独自の指示やツール設定が可能となり、Isolated Subagentsは作業ごとに専用コンテキストで高精度な実行を提供します。Plan Modeでは複雑なタスクを段階的に計画・処理し、Next Edit SuggestionsやCoding Agentなどの基本機能も強化。これらはGPT-5.1ベースの最新AIによって支えられ、Java開発者の作業効率や自動化がさらに進化します。


GitHub Copilot CLIは、最新のGPT-5.1系やGemini 3 Proなど新モデルに対応し、ripgrep同梱やgrep/globツール追加によるコード検索強化、画像のペースト・ドラッグ&ドロップ対応、/shareなどの開発者向け機能追加、長時間コマンドやPowerShell対応の改善、各種バグ修正と信頼性向上が行われました。


GitHub CopilotのJetBrains、Eclipse、Xcode向けプラグインにおいて、OAuth認証機能が強化されました。Dynamic Client Registrationや手動設定に対応し、より多くのIDプロバイダと柔軟かつ安全に連携できるようになりました。現在プレビュー提供中です。


GitHub Copilotの新機能「Next Edit Suggestions(NES)」が、XcodeとEclipse向けに公開プレビューとして提供開始されました。NESは、開発者の最新の編集内容をもとに次に変更しそうな箇所や内容を予測し、コードやコメント、テストなどの修正提案を自動表示します。Tabキーですばやく受け入れられるため、編集作業が効率化され生産性向上が期待できます。利用には最新プラグインとCopilotライセンスが必要です。また、ユーザーのフィードバックも募集しています。

GitHub CopilotのカスタムエージェントがJetBrains、Eclipse、Xcodeでパブリックプレビューとして利用可能に。専門知識やガードレール、ツールを組み合わせて、プロジェクトや組織専用のAIエージェントを簡単に作成・活用できます。

JetBrains、Eclipse、Xcode向けに「Isolated Subagents」がパブリックプレビューとなり、Copilotチャットで個別エージェントに特定タスクを自律的に委任できるようになりました。IDEの作業効率化やコンテキストの明確化が可能です。


GitHub CopilotのためのMCPレジストリと許可リスト管理機能がVS Code Stableでパブリックプレビューとして利用可能になりました。これによりエンタープライズや組織管理者は、社内レジストリの設定や許可リストポリシーを施行可能となり、指定されたMCPサーバーのみの利用を厳格に管理できます。Azure API Centerや自社ホストによるレジストリ構築も選択可能です。また、Visual Studioでもレジストリ発見機能に対応し、将来的に許可リスト施行も予定されています。本機能はCopilot Business/Enterpriseユーザー向けで、組織全体で開発環境のガバナンス強化が期待できます。


RAG

この記事は、RAG(Retrieval-Augmented Generation)をゼロから実装し、その仕組みを理解するための入門者向けガイドです。RAGは、大規模言語モデル(LLM)が外部データベースの知識を参照しながら回答を生成できる技術で、近年多くのエンタープライズAIで採用されています。記事では、Pythonを用いて環境準備から簡単なWebアプリの構築手順までが解説されており、パッケージ管理には「uv」を使用します。OpenAI APIキーの設定や、知識データ(knowledge.txt)の準備、Streamlitによるアプリ動作まで、手元のPCで動かす具体的な方法が示されています。RAGは「構築は比較的容易だが、精度向上は難しい」技術と位置付けられ、入門者がまず体験し、実感を得ることが推奨されています。企業での応用例や今後の研究動向にも言及し、シンプルな実装を土台にステップアップすることの重要性を伝えています。


クラウド

Azure

Microsoft Ignite 2025 Day 1 Keynote

Microsoft Ignite 2025 Day 1のキーノートでは、AI変革とCopilot・エージェントエコシステムによる業務効率化・知識連携が中心テーマでした。CopilotがM365各アプリやSecurity領域にも統合され、ビジネス現場や開発、セキュリティ対策、データ分析を支援。App Builderでは会話ベースでアプリ開発が可能に進化し、FoundryやさまざまなIQプロダクト、パートナーとの連携も発表。AIと人、組織の間の壁を越え、さまざまな業務を飛躍的に支援する方向性が打ち出されました。


Microsoft Ignite 2025では、「Book of News」としてAIとエージェント技術の進化を中心に、多岐にわたる発表が行われました。まず、AIエージェントを業務や管理に統合する「Microsoft Agent 365」が新たに登場。エージェント管理やアクセス制御、リアルタイム監視、アプリ連携、セキュリティを1つの制御フレームワークで実現します。営業活動や人事管理、学習支援など多様な用途向けのエージェントも拡充され、TeamsやSharePoint、Outlook等で管理や業務支援を自動化します。Copilot導入も本格化し、Word・Excel・PowerPointそれぞれに専用エージェントと新しい「Agent Mode」が実装。対話型コンテンツ生成やワークフローの自動化、個別ユーザーへの最適化が進みます。

開発者や業務担当者向けには、Power PlatformおよびCopilot Studioを通じて、ノーコード/ローコードでのアプリ開発やエージェント構築・ガバナンスがより簡単になりました。DataverseやDynamics 365などの基幹データともAIが連携し、ビジネス現場のタスク自動化と意思決定支援が高度化。セキュリティ面でも、AI/エージェント向けの新しい合理化された基準設定、エージェント運用の見える化やデータ漏洩防止など、ITガバナンスとリスク軽減の新機能が追加されています。

また、AI分野の専門調査では「フロンティア企業」がAIでイノベーションや収益成長を加速していること、今後2年でエージェント型AI利用が3倍に拡大することも紹介。Azure関連ではFoundry、Fabric IQ、Foundry IQにより、業務データとAI推論の統合が進みリアルタイムかつ文脈を重視した意思決定支援基盤を目指しています。全体を通じて、Microsoftは企業の変革や業務効率化、開発者や従業員の生産性向上を、AIとエージェント技術を通じて戦略的に後押しする姿勢を鮮明にしています。


Azure DocumentDBは、OSSとしてLinux Foundation傘下で開発されているMongoDB互換のドキュメントデータベース「DocumentDB」を基盤とし、Azure上で提供されるフルマネージドサービスです。従来の「vCoreベースAzure Cosmos DB for MongoDB」の名称から変更され、一般提供が開始されました。特長として、MongoDBのスキルやツールがそのまま利用できるため移行が容易で、オープンソースならではのマルチクラウド対応やベンダーロックインの排除が実現されています。Kubernetes OperatorによるAzure・AWS・GCP・オンプレミスへの展開もサポートされています。料金体系はCPU・ストレージ単位でシンプルかつ予測しやすく、バックアップやリストアに追加費用は不要です。Azureの統合課金・Entra IDによる認証や顧客管理鍵など、エンタープライズ向け機能も充実。開発や検証用途ではOSS版でローカルテストも可能で、Azure上でパフォーマンスや信頼性の高い本番運用ができます。


マイクロソフトは「Microsoft Ignite 2025」で、ミッションクリティカル用途に対応するスケーラブルなPostgreSQLマネージドサービス「Azure HorizonDB」を発表。高い性能と拡張性、AIやベクトル検索機能との連携を特徴としています。


2025年11月18日の「Azure Technology Pickup」では、MicrosoftによるAzure関連の最新情報やアナウンスがまとめられています。主なトピックとして、Azure Site RecoveryのHyper-VからAzureへのフェールバックでマネージドディスクのサポートが一般提供開始されました。また、Linuxの主要OSアップグレードや、5倍のデータ変更量に対応したSite Recovery機能がパブリックプレビューとして紹介されています。フェールオーバー容量ガイドの一般提供や、Visual Studio 2026の正式リリースも発表されています。

加えて、Azure MonitorへのSDK Stats導入や、クエリベースのメトリックアラート、Logic Appsの重複検知、Azure Stream Analyticsのセキュア化、Microsoft Sentinelでの新しいコンプライアンスレポートなど、多岐にわたるアップデート内容が掲載されています。Azure SQL Databaseのパスワードレス認証への移行や、過去最大規模となるDDoS攻撃の防御成功事例も取り上げられています。全体として、セキュリティ強化、運用効率の向上、開発者支援に関する重要な発表が多数含まれている内容です。


2025年11月18日にAzure CLI v2.80.0がリリースされました。主な変更点は、AKSで「--no-ssh-key」がデフォルトとなり、namespace管理コマンドやKataVmIsolationオプション追加、Service Mesh関連コマンド追加などが行われました。他にもApp Service、Batch(非推奨引数の削除)、Cognitive Services(AI Foundry管理機能追加)、Compute(ProxyAgent拡張の対応)、Packaging(Python 3.9サポート終了)、RDBMS(Postgres関連コマンド変更)など、幅広いサービスで機能追加と改善が行われています。


AWS

2025年11月10日週の主なAWSアップデートは以下の通りです。Amazon SageMaker Unified Studioでカタログ通知サポート、AWS Control TowerでOU移動時の自動登録対応、MSK Expressブローカーがインテリジェントリバランシングに追加コスト不要で対応。Amazon EC2 M8a/F2インスタンスが新リージョンで利用可能になり、Amazon Linux 2023にMountpoint for Amazon S3が含まれました。CloudWatch Composite Alarmsにしきい値アラート追加、Builder CenterにSpaces登場。Kinesis Video StreamsのWebRTCマルチビューワーが一般提供開始。LambdaがRustサポート追加、IoTサービスでVPC/IPv6拡張等、多岐にわたる機能強化が行われています。


エンジニア

コミュニケーション

この記事では、「優秀な人」を「コンテキスト力が高い人」と定義しています。コンテキストとは背景や状況、文脈などを意味し、コンテキスト力の高い人は、前提条件や複数の背景を保持し活用でき、手段が目的化しないよう常にゴールと照合できるのが特徴です。例えば、説明が上手で「1聞いて10わかる」と言われる人は、多くのコンテキストを操作できるからであり、逆に他人の意見を鵜呑みにしたり、テンパってしまう人はコンテキスト力が未熟とされます。鍛え方としては「疑う」ことが重要で、事象の背景や他人の発言を積極的に分解し、PDCAサイクルを回すなどして自身の納得感(腹落ち)を蓄積していきます。コンテキストは繋げることで初めて意味を持ち、広い全体観を捉えることがイノベーションにつながります。結論として、優秀さは学歴や能力ではなく、自分の頭で考え抜きコンテキスト力を高めることにあると述べています。


AIとお仕事

番組「AI時代の非AI論」では、AI依存が急速に進む現代社会において、人間がどのように生きていくべきかを科学技術社会論を専門とする佐倉統教授とナビゲーター波頭亮氏が語っています。

現代のAI技術は産業革命を超えるほどのインパクトを持ち、社会の構造や人間の働き方を根本から変えつつあります。AIの進化により、膨大な作業や情報処理が効率化され、これまで人間が修練や経験として身につけてきた多くのスキルが短期間でAIによって代替される時代が到来しています。

一方で、専門家のみが技術を扱う時代から、多様な価値観や生活スタイルを持つ一般の人々も技術の社会化に関わるべきだという「科学技術社会論」の考え方が重要となってきています。医療や創作、コンサルティングなどでもAIがアシスタント的な役割を果たす一方、最終的な判断や創造の部分では人間の独自性や経験が不可欠であることが強調されています。

しかし、若い世代やAIに依存する社会では、自分で考えたり「修練」を積む機会が失われ、やがてAIに使われるだけの存在になるリスクも指摘されています。AIの進化により、人間は「使う側」であり続けるためには、自分の目的や価値を明確にし、自ら思考し、経験や知識を積み重ねていくことが必要だと説かれています。

具体的な対策としては、自分の好きなこと・趣味をなぜ好きなのか一歩深く追求する習慣を日常で持つことが推奨されています。また、人間の感情や感動、ナラティブの創出はAIが模倣できない領域であり、そこに人間らしい価値が今後も残ることが示唆されています。

番組のまとめでは、AIは人類の「共」となり得る一方で「敵」としても脅威になりうる。そのため、人間は道具以上のAIに対して主体的に裁量を持ち、価値と尊厳を守る生き方を模索すべきだと強調されました。

一言でまとめると好きこそものの上手なれ。


OS

Windows

Windows 11 Insider Preview Build 28000.1199(Canary Channel)が公開。今回のアップデートは、PCでこのビルドを利用中のInsider向けに、全体的な動作の改善と不具合修正が中心。Canaryは開発初期段階の最新機能を試せるが、正式リリース保証はなく、移動にはクリーンインストールが必要です。


マイクロソフトは「Microsoft Ignite 2025」で、AIエージェントがWindowsやアプリの操作・設定を可能にする「MCP on Windows」をプレビュー公開しました。AIによる操作自動化や分離環境「Agent workspace」、一意な「Agent ID」導入なども発表されています。


macOS

Appleは、MacやiPhoneなどの設定管理ツール「Apple Configurator」の最新バージョンv2.19をリリースしました。今回、新デバイス対応やmacOS 26 Tahoe向けLiquid Glassデザインが追加されています。


その他

兵站の重要性

この記事では、子育てにおける「補給」や「戦力回復」、すなわち休息や遊びの重要性について論じています。旧日本軍の牟田口廉也によるインパール作戦を例に、過度な負担を強いて補給や休息を軽視したことが悲劇につながったと説明し、これが現代の親にも見られると指摘。親が勉強や習い事ばかりに熱心になりすぎて、子どもの遊びや休息を奪うと、心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、自分自身の子育て手法を常にモニタリングし、極端になりすぎないよう自戒することが大切だと述べています。

感想:

親だけに限らない、管理職や経営者にも多いよね。一言で言って無能。その前に人でなし。


業界動向

アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏は私財62億ドルを投じ、AI新興企業「プロジェクト・プロメテウス」を設立し自ら共同経営トップに就任。AIをロボットや医薬品設計、科学研究に応用予定で、アマゾン退任後初の経営トップ職となる。


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