はじめに
こんにちは!
この記事では、Power BIでオンプレミスデータゲートウェイを使わずに自動更新する方法について、私自身が調べながら整理した内容をまとめています。
クラウド上にデータを置くことで、ゲートウェイなしでも自動更新は可能で、今回はその代表例であるOneDriveやSharePoint Onlineを使った自動更新方法を中心にご紹介します。
目次
ゲートウェイ不要の自動更新とは
Power BIでデータを自動更新したい場合、一般的には「オンプレミスデータゲートウェイ」というツールをインストールして、クラウドと社内ネットワークをつなぐ必要があります。
しかし、Power BI Serviceはクラウドサービス同士であれば直接アクセスできるため、ゲートウェイを使わずにスケジュール更新が可能です。
OneDrive/SharePoint連携の仕組み
Power BIは、OneDriveやSharePoint上のファイルに対しては、自動で変更を検知し、定期的にデータを同期してくれます。
特徴まとめ
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 対象 | OneDrive / SharePoint上のExcelやCSV | 
| 更新タイミング | 約1時間ごとに自動でチェック(手動ではない) | 
| ゲートウェイの有無 | 不要 | 
| 利用条件 | Microsoft 365 アカウントでログインしていること | 
| 制限 | 曜日・時刻などの細かい更新スケジュールは不可 | 
自動更新のための設定手順
以下の手順で設定すると、ゲートウェイ不要で自動更新されるレポートが作成できます。
Step 1:ファイルをOneDriveまたはSharePointに保存
- ExcelやCSVファイルをOneDriveかSharePoint Onlineの任意フォルダにアップロード
 ※個人用OneDriveではなく、ビジネスアカウント用を使用します。
Step 2:Power BI Desktopでそのファイルを読み込む
- 「データの取得」→「Web」からSharePoint URLを指定する
 例:https://●●.sharepoint.com/sites/●●/Shared Documents/ファイル名.xlsx
 ※個人用OneDriveではなく、ビジネスアカウント用を使用します。「ファイルから」ではなく、「SharePointフォルダー」か「Web」でURLを指定します。
Step 3:レポートをPower BI Serviceに発行
- Power BI Desktopで作成したレポートを、「発行」ボタンでPower BI Serviceへアップロード
Step 4:Power BI Service側で自動更新が有効になる
- 特別の設定なしで、Power BIが1時間ごとにクラウド上のファイルを自動チェックしてくれる
 ※ファイルが変更されていなければ更新もスキップされるようです!
補足:ゲートウェイが必要なパターン
逆に、以下のような場合はゲートウェイが必須です。
| データソース | ゲートウェイ | 
|---|---|
| ローカルPCや社内サーバーのExcel | 必要 | 
| NASに保存されたCSVファイル | 必要 | 
| オンプレミスのSQL Server、OracleなどDB | 必要 | 
クラウドに置けるデータはクラウドに置く、というのがシンプルです!
最後に
Power BIで自動更新するには、データの置き場所によってゲートウェイが必要かどうかが変わることがわかりました。
実際にやってみて、ゲートウェイを使う場合と使わない場合の違いが整理できたので、今後の運用にも活かしていきたいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
