はじめに
Power BIの1つのセマンティックモデルのデータ更新は、ライセンスによって更新回数制限があります。しかし、Power Automateからの更新で、Power BI Premium Per User(PPU)であれば、制限なく更新できます。
ユーザーベースのライセンスモデルによって更新回数が違う
Power BIの1つのセマンティックモデルについて、ライセンスによって1日あたりの更新回数が決まっています。
- Fabric 無料ユーザー: 8回/日
- Power BI Pro: 8回/日
- PPU、Premium容量: 48回/日
リファレンスとして日本マイクロソフトのサポートさんのブログから引用します。
引用
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Pro 容量
- 1日あたりの更新回数はセマンティックモデルあたり8回/日まで(スケジュールされた更新と Power Automate による更新の合計)。
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Premium 容量(Per Capacity, Per User)
- Power Automate による更新には制限はありません。
- Power BI Service でのスケジュール更新は48回/日まで可能です。
Power Automateからの更新
どうしても、こちらの制限を超えて更新回数を増やしたい、というケースがある場合、Power Automateの出番です。
Power Automateを使用する際、アクションで「データセットの更新」を選択します。
データセットは、セマンティックモデルの旧名称です。
たとえば、HTTPコネクターを利用して外部サービスからデータを取得し、そのデータをPower BIで取り込むためにCSVファイルとして溜め込みます。蓄積したデータに対して、セマンティックモデルを即座に更新する、という使い方が考えられます。
おわりに
業務要件によっては、頻繁なデータセットの更新が求められ、それをできるだけ早い段階でPower BIの更新に結びつけたいという場合に、Power Automateを活用することで制限なく更新を行えます。この手法を利用することで、よりスムーズにデータの更新とビジネスの対応が可能となります。