気づけば半年、僕はコードを1行も書いていなかった。
エンジニアとして、それでいいのか?と思うかもしれないけど、僕にはそうは思えなかった。
なぜなら──
AIが僕より速くて、正確で、安定したコードを書くからだ。
そして半年コードを書かないまま、ひとつの結論にたどり着いた。
“コードを書く”ことにこだわるエンジニアは、もう時代遅れかもしれない。
「コードを書く=エンジニアの仕事」という幻想
去年の6月に入社したとき、僕は毎日コードを書いていた。
コードを書くのは楽しい。時間を忘れて没頭してしまう。
でも、それはただの惰性だったんだと思う。
全社的にAI活用が進み、開発用途にAIを導入した瞬間、僕の仕事は一変した。
- 設計できる
- 実装できる
- テストコードまで整えてくれる
- 潜在バグや問題を見つけ、修正方針まで提案してくる
もはや優秀な後輩だ。
で、気づいた。
多くのエンジニアは「コードを書くこと」を、自分の存在価値にしてしまっている。
でもそれ、もう成立しないよ。
「自分で書いたほうがいいものができる」
と言う人は多いけど──
それって“自分の価値を実装力に縛り付けたいだけ”じゃないの?
ほとんどの場合、AIのほうが速くて正確。
残念だけど、これが事実だよ。
AIに負けるのは、能力じゃなく”問いの質”のせい
よく聞くんだよね。
「AIに作らせたけど微妙でした」
...いや、それ、AIのせいじゃないんだよね~...。
あなたの問いが雑だっただけだよ。
AIは丁寧に、正確に、あなたの曖昧な指示を実行して、
“そんなもの求めてないんだけど?”というゴミを作る。
これはエンジニアでも非エンジニアでも同じ。
- 「AIは信用できない」
- 「AIのコードは危ない」
- 「AIで開発したらクオリティが〜」
全部わかる。でも、正直に言うね。
それ、AIの問題じゃなくて、あなたの判断力の問題だよ。
AIが間違えるんじゃない。
AIの“答えを採用したあなた”が間違えてるだけ。
AIより強い実装力?それは”例外的な天才”だけ
「自分のほうが良いコード書ける」
って言う人、ほんと多い。
いや、書ける人もいるよ?
でもそれは、“例外中の例外”。
全体の1〜5%くらいの優秀な人だけ。
残りの95%は、AIに勝てない。これが現実。
そしてもっと厳しいことを言うと──
“できるエンジニアでも、AI × 判断力のほうが強くなる”
という世界が、もう始まっている。
実装が速い?
そんな価値はAIが一瞬で奪っていくよ。
これからのエンジニアは”書く人”じゃなく”決める人”になる
AIは“生成”する。
でも、プロダクトは人間が“決める”から動く。
- 何を作る?
- なぜそれを作る?
- どのコードを採用すべき?
- どこまでAIに任せる?
- どこからは人間が責任を持つ?
ここを決める力がないエンジニアは、
「AIの出したコードをありがたく受け取るだけの人」になる。
つまり、
AIに仕事を奪われるんじゃなくて、判断できない自分が仕事を手放す。
これが半年間コードを書かなかった僕の実感。
最後に
あなたはどう思う?
- コードを書くことがエンジニアの価値なのか?
- それとも、コードを書かなくても価値を生み出せる未来を受け入れるべきなのか?
- 「書ける」より「決められる」ほうが価値になる世界に、適応できるか?
コメント欄が荒れようが、ここは本音でいきたい。
僕はもう、“手で書けるかどうか”に価値は見ない。
――あなたも、もう薄々わかってるんでしょう?