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「転職してエンジニアになりたい人」のためのポートフォリオ戦略

Last updated at Posted at 2019-12-23

MENTAというプログラミングのメンターサービスを運営している入江ともうします。

MENTAでは「転職活動のためにポートフォリオをつくりたい」という相談が多いです。転職を考えている人にとって、そして採用する側にとっても、ポートフォリオはその人の技術力を見るための有力なツールです。

そこで今回は採用する側の視点で、なにが大事なんだろう?ということを考えてみました。転職を考えていてポートフォリオをつくっている方の参考になればうれしいです。

ポートフォリオはなくてもOK

ポートフォリオについて書いてるのに、のっけから何を言ってるんだ、という話なのですが、、、極端に言えば、作品はなくてもOKです。

それより毎日githubに草はやしてるとか、学んだことをQiitaに投稿してるとか、継続して学びを発信できてれば十分「代わり」になります。

そこに書かれてる記事を見れば、どんなことを考えてたのか、調べたのか、そして理解しているのかは一目瞭然です。Qiitaで役立つ投稿をつづけていればスカウトが入るかもしれないです。実際に僕はそうやってiOSアプリ開発者にアプローチして仕事を頼んだことがあります。

大切なのはポートフォリオは「技術力」を見るためのツールだということです。そして、変化が激しい業界なので、今の技術力より、どれだけコツコツ積み重ねてきたか、勉強する人かどうかというのは重視されます。

本当に動いているプロダクトを持っていると強い

僕が18年前に制作会社に入ったとき、すでに自分でホームページをつくって運営していました。どんなものにせよ、動いているプロダクトがあり、それを使うユーザーがいるということはビジネスに役立つ経験です。

独白でHTMLを学びました。業務未経験でしたが、ホームページのおかげで採用が決まり、翌日には出社していました。

1円でも収益が上がるものをつくってるのはすごい

さらに、そのプロダクトが収益を生み出しているなら有利すぎます。おそらく就職しようとしている会社の社員でも、そんなプロダクトを持ってる人は少ないでしょう。

収益化できているということはビジネスであり、貴重な経験、実績です。単にコードを書くだけでなく、より上位の目線から仕事に携われる人物だと見られるはず。

チームで使うツールに慣れておく

これは僕も個人開発者だったので痛感しました。1人でやっているとチームのコラボレートツールなんて使わないんですね。でも、これは覚えておかないと苦戦します。

コード以外のところで苦戦しないためにも事前に勉強しておいて、面接の際にはそれらのツールを勉強して基本的なことは学習しています。と言えれば強いです。

具体的にはGitHubでブランチつくる・プッシュする・プルリクする、Dockerで環境構築する、Slackやtrelloなどの使い方を覚えておく。大きなプロダクトだとCircleCIとか使ってるところも多いです。現場に入ってコードは書けるのにそれ以外のところに苦戦して時間を使ってしまうのはつらいですよね。

意外と落とし穴です。現場でまわりの人に聞くのも嫌だと思うので、事前に勉強しておく方がいいです。

ポートフォリオに数ヶ月もかけないこと

数ヶ月もかけるのはもったいない。見る方もそんなに真剣に見ないので、、、。

説明がむずかしいものより、たとえばTwitterの簡易版をつくるとか。わかりやすいものがいいでしょう。見る方も気楽にみれますし、説明しなくてもどんな機能かわかります。

入ろうとしている会社がつくっているプロダクトのミニチュア版とかつくると、ほぼ確定なんじゃないでしょうか。

デザインはがんばらない

デザイン経験がないのにがんばっちゃうと、逆にダサくなります・・・
そしてデザインできないなら時間をかけるのは無駄です。

Bootstrapなど定番のデザインを兼ね備えたHTML・CSSライブラリはたくさんあるので、これらを使ってしまいましょう。アイコンはFont Awesomeが便利です。

あと、がんばってプロフィールしかのってないようなものを作る人もいるんですが、これはあまり意味がありません。エンジニアとして採用されたいなら、動的なものをつくりましょう。

すでに働いている先輩エンジニアに相談してみる

すでに現場で働いている人がどうやって入ったのか、相談するのもいいでしょう。事前にこういうところをPRしたほうがいいよ、などアドバイスをもらっておくといいんじゃないでしょうか。手前味噌ですが、MENTAにも先輩メンターはたくさんいます。

まとめ

結局、なんのためにポートフォリオをつくるのかを明確にすべきです。転職するための武器として、自分の技術レベルを知ってもらうためのツールにすぎません。そして例え現時点のスキルが未熟であったとしても、「コードを書き続けている熱意」が伝わるように努力しましょう。目的をもってつくる、ということはとても大事だと思います。

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