ZabbixにVMware監視するためのテンプレートが存在するのですが、結構便利なので使ってみました。
ZabbixにVMwareテンプレートを適用すると、仮想ホストサーバと仮想マシンを自動的にホストを登録して、テンプレート内のアイテムとトリガーを作成します。
##1. vmware collectorプロセス数の変更
VMwareの監視をする場合、Zabbixサーバでvmware collectorプロセスを起動する必要があります。デフォルトでは、プロセス数が0なので、/etc/zabbix/zabbix.conf を変更します。
318~325行目
### Option: StartVMwareCollectors
# Number of pre-forked vmware collector instances.
#
# Mandatory: no
# Range: 0-250
# Default:
# StartVMwareCollectors=0
以下を追加
StartVMwareCollectors=5
変更後に、[systemctl restart zabbix-server]でZabbixServerを再起動します。
##2. Zabbixテンプレート適用
まず、ホストを[適用]に作成します。
左メニューからホストをクリックして、
ホスト名、グループは適当でよいです。
ネットワークインタフェースは設定を変えずにそのままにします。
テンプレートタブをクリックし、テンプレートの選択をクリックします。
ホストグループに「Templates」に指定すると、テンプレートが表示されます。テンプレート一覧から「Template VM VMware」を指定します。
「マクロ」タブをクリックし、以下の項目に対し、「変更」をクリックします。
クリック後にそれぞれパラメータを入力します。
- {$VMWARE.PASSWORD} → ESXiのログインパスワード
- {$VMWARE.URL} → ESXiのSDK URL(https://「ESXiのFQDN」/sdk)
- {$VMWARE.USERNAME} → ESXiのログインユーザ
入力が完了したら「追加」をクリックして、ホストの追加を完了します。
このホストがESXiとESXi上の仮想マシンを発見し、ホストを追加してくれます。
ホストの発見は最大1時間かかるので、1時間程度待ちます。
##3. ホストの確認
左メニューより[設定]-[ホスト]をクリックし、ホスト一覧をみると、ESXiと登録されたESXi上の仮想マシンが表示されているのがわかります。ESXiは[Discover VMware hypervisors] 仮想マシンは[Discover VMware VMs]から検出されています。
それぞれESXiは[Template VM VMware Hyperviser]が適用され、仮想マシンは[Template VM VMware Guest]テンプレートが適用されていることがわかります。
ESXiのアイテムにはCPU,メモリ,ストレージ,電源状態,ESXiのステータス状況,ネットワーク使用状況,等ESXiのリソース状況などが一覧で見ることが出来ます。
※VMware: Health state rollupだけは、vmware.hv.sensor.health.stateがESXi6.5以降の場合、使用できないため、値を取得することが出来ません。
トリガーはESXiのステータス状況を監視し、警告、障害が発生している場合に、アラートがなるようになっています。
※ESXi6.5以降の場合、アイテム[VMware: Health state rollup]の値が取れないため、一部のトリガーが使用できなくなっています。
VMwareも同様にリソース・ステータス状況のアイテムが作成されています。トリガーは起動時間が10分以下の場合、警告が出るようになっています。
4.参考サイト
■zabbix公式サイト