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Gov-JAWS#3参加レポート

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Gov-JAWS

公共分野のJAWS-UG支部であるGov-JAWSの第3回に参加したレポートになります。

自治体職員がガバクラの AWS 閉域ネットワークを理解するのにやって良かった個人検証環境

北海道の自治体職員である牛さんによる、個人の検証環境でガバクラのネットワーク環境を作成した発表です。こちらの記事にも詳しく紹介されていますが、自治体の職員の方がここまで自ら手を動かして構築できるのはすごいですね。
この検証のさらに良いと思った点は、Transit GatewayやTransfer Familyを活用した、実際の現場でよく採用される構成をベースにしているところです。接続方法には他にもPrivateLinkなどの選択肢がありますが、アプリケーション側の構成変更対応が大変なことや、業務システム間の連携を考慮すると Transit Gatewayでの接続が多いと思います。

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また、本番環境でのTransit Gatewayの接続フローは、この資料で示されている流れになると思います。実際に設定作業を担当しない方でも、この流れを一度やっておくとほぼ作業のイメージがつくと思います。私は最近同じ作業を何度もやっているため呪文のようにTransit Gatewayと唱えてます。

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あと、自分のアカウントで検証するとコストが高くなるので、私も検証したらすぐ削除しています。作ったり消したりは手間がかかるので、IaCを活用すると楽になります。

AIが住民向けコンシェルジュに?Amazon Connectと生成AIで実現する自治体AIエージェント!

AWS松本さんのAIエージェント活用例の発表です。前回の資料をご紹介いただきありがとうございます。

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MCPサーバを利用して、GCASとAWSドキュメントを検索し、回答してくれるツールです。MCPは環境依存がなく、AIエージェントを利用できることが利点です。私の作成したRAGと比べた場合の利点は、AIエージェントが直接Webを検索してくれるため、RAGデータベースが不要となることです。ハンズオンはぜひやってみたいと思います。AIエージェントやMCPと聞くと難しいイメージがありますが、こういった身近な例だととっつきやすいと感じました。

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後半は、AIエージェントとAmazon Connectを利用したコールセンターの例です。これはAWS Summitでも見せてもらい、私もこちらの記事でAmazon Connectの検証をしていました。Amazon Connectは上記のようにGUIベースで音声通話を含むフローを作成できるので、やっていて面白いです。大がかりなシステムでなくとも、何か小さいところからでも活用できればと考えています。松本さんのブログも楽しみです。

GCAS更新関連アップデート + パネルディスカッション

恒例の名古屋市高橋さんのGCASアップデート情報です。こういった定期的な情報があるとアップデートの見逃し防止に大変役に立ちます。個人的に注目した箇所は「2025年7月4日 【国・地方】GCASガイドのAI文書検索機能のリリースのお知らせ」でメンバー専用ページになりますが、AIを使用した文章検索機能がリリースされました。

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あとはアップデートピックアップで取り上げられた「AWS Cost Explorer の設定変更および金額表示への影響」があります。AWSのコスト最適化と言うと高橋さんの顔が思い浮かびますね!

必須テンプレートの更新失敗した話・GCASお知らせ情報通知の利用

アクセンチュア小塚さんのセキュリティテンプレート変更時のTIPSの発表です。セキュリティテンプレートはAWS CDKかService Catalogから適用が可能です。基本的な考え方として、カスタマイズが必要な際はAWS CDKを使用することが多くそれ以外はService Catalogを使用することが多いと思います。今回はSerivice Catlogから更新についです。Service Catalogのコンソールの「プロビジョニングされた製品」から更新を行う際、上の方に「アクセスフィルター」という項目がありますが、下記の様に「アカウント」を選択しないと、ログインしているIAMロールによっては、以前プロビジョニングされたテンプレートが表示されません。運用フェーズではセキュリティテンプレートの更が定期的に必要になります。こういった情報は大変助かりますね。後半は「GCASのお知らせ通知機能の有効化」の紹介がありました。GCASヘルプデスクの該当記事をフォローすることで変更があった際にメール受信することが出来ます。

まとめ

ガバメントクラウド関連では、事業者間調整や運用フェーズに入っているシステムも多いと思います。その中で今回は、事業者間調整や実運用の中で実際に参考となる知識を学ぶことができました。また、併せて生成AI関連の動向や事例についても知見を得られました。次回もよろしくお願いします。私も運用関連でネタが思いつきましたら、ぜひ提供させていただきます。

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