Appleシリコン上のGNS3でリアルネットワークへ接続
こちらの記事「久しぶりにGNS3(その30:Appleシリコン)」の続編である。久しぶりにMacで、リアルネットワークに接続をしたときに、ブリッジ接続が実現できたので、記録を残す。
NAT(Remote Main Server(GNS3 VM使用))
まずは、NATでの実現。これは、以前の記事「久しぶりにGNS3(その13:リアルネットワークへ接続その4)」と同じ考え方である。Remoteサーバーとして、GNS3 VMを使う点が同じである。Remoteサーバーの下記のとおり。
IPアドレスやポートはVM情報に記載されているものを入力。
ネットワークは下記のようなもの。ルーターR1からVMであるCloud1からリアルネットワークに接続される。
ルーターR1の設定はいたって単純。
interface FastEthernet0/0
ip address dhcp
duplex auto
speed auto
このときのログは下記となる。
*Feb 24 11:21:19.419: %DHCP-6-ADDRESS_ASSIGN: Interface FastEthernet0/0 assigned DHCP address 192.168.252.130, mask 255.255.255.0, hostname R1
R1#ping 8.8.8.8
Type escape sequence to abort.
Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 8.8.8.8, timeout is 2 seconds:
!!!!!
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 8/12/16 ms
VMと同じネットワークのIPアドレス(192.168.252.xxx)が取得され、外部(8.8.8.8)への疎通が確認できる。
ブリッジ(GNS3 VM未使用)
本題。結論的には、ブリッジの実現には、GNS3 VMを使わないことであった。まず、ブリッジ化するために借りる(?)、実ネットワークI/Fを調べる。
% ifconfig
(略)
en0: flags=8963<UP,BROADCAST,SMART,RUNNING,PROMISC,SIMPLEX,MULTICAST> mtu 1500
options=50b<RXCSUM,TXCSUM,VLAN_HWTAGGING,AV,CHANNEL_IO>
ether 18:kk:53:xx:yy:rr
inet6 fe80::xxxx:eggg:d4xz:bUU0%en0 prefixlen 64 secured scopeid 0x6
inet 192.168.2.41 netmask 0xffffff00 broadcast 192.168.2.255
nd6 options=201<PERFORMNUD,DAD>
media: autoselect (1000baseT <full-duplex,flow-control,energy-efficient-ethernet>)
status: active
ここでは、Ethernet I/Fである”en0”を選択。次に、GNS3にて、”Local Server”を利用する(GNS3 VM未使用)。
Cloud1として、”en0”を選択。
ネットワークは下記となる。
ルーターR1の設定は先ほどと同じ。
このときのログは下記となる。
*Mar 1 00:00:13.327: %DHCP-6-ADDRESS_ASSIGN: Interface FastEthernet0/0 assigned DHCP address 192.168.2.46, mask 255.255.255.0, hostname R1
R1#ping 8.8.8.8
Type escape sequence to abort.
Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 8.8.8.8, timeout is 2 seconds:
!!!!!
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 60/61/64 ms
”en0”と同じネットワークのIPアドレス(192.168.2.zzz)が得られている。外部(8.8.8.8)への疎通もある。
考えて見れば簡単。以前、Mac(Intel)を使って、トライした「久しぶりにGNS3(その12:リアルネットワークへ接続その3)」では、ブリッジ接続が実現できなかったが、ここでは実現できている。環境依存かもしれない。
EOF