データドライブは大容量を確保したいけどHDDは遅いし… と、以前からAMDのStoreMIをうらやましく思っていたのですが、同じ機能のFuzeDriveがIntel CPUに対応したとのことなので導入してみました。
※ただしStoreMIと違いFuzeDriveは有料
FuzeDriveは最近のバージョンの紹介記事、インストール説明等の記事がなかなか無かったので、最新バージョンのインストール、設定時に気づいたこととかをメモっておきます。
環境
- Windows10
- CPU Intel i7-7700
- FuzeDrive 1.5.3
- Fast Tier: Crucial MX500 240GB
- Slow Tier: Seagate Barracuda ST3000 3TB
※ブートドライブではなくデータドライブを高速化しています
FuzeDriveとは
https://www.enmotus.com/fuzedrive
高速のストレージ(Fast Tier:主にSSD)と低速大容量のストレージ(Slow Tier:HDD)を組み合わせて1つのドライブに統合し、使用頻度の高いデータをSSDに格納するようにして、HDDの大容量とSSDの速度を両立するストレージ高速化技術。
同じコンセプトのIntel Optane Memoryと比較すると導入の敷居が格段に低い。
- Optane Memoryは16GB, 32GBしかないが、FuzeDriveは市販のSSDを使用できるので、Fast Tierの容量がでかい
- Optane MemoryはBIOSの設定がどうとか導入の敷居が高そうだが、FuzeDriveは**(データドライブの高速化なら)**アプリをインストールするだけでよい
ダウンロードとインストール
公式サイトのShopから購入してダウンロードするだけ。
- 価格の違いはFastTierに設定できる最大容量と、RAMキャッシュの最大容量のみ。お好みで
- 購入ページにパッケージっぽい画像があり、かつ購入時に住所の入力を求められるので「まさかパッケージソフト!?」と少し不安になるが、無論ダウンロード販売で、ライセンスキーはすぐにメールで届く
インストール
- ダウンロードしたインストーラを実行するだけ
- 過去バージョンのインストール記事に「JREのインストールが必須」「インストールしとかないと大変」といった記事が散見されるが、FuzeDriveのインストーラが勝手にOpenJDKをインストールするので特に意識する必要は無い
実行
- 起動したら左下の
License
から、メールで届いたライセンスキーを入力してアクティベートする - 旧バージョンはBOOTドライブの高速化/既存のデータドライブの高速化/新規FuzeDrive作成等のメニューがあったが、Ver1.5は
Create Tier
とRAM Cacheの設定Enable RAM Cache
しかない。BOOTドライブの高速化/データドライブの高速化はいずれもCreate Tier
から行う -
Create Tier
を選択するとCreating Tier with Boot Drive?
と聞かれる。ブートドライブを高速化したいならYES。データドライブを高速化したいの場合はNo - 次の画面でFast Tier, Slow Tierにするドライブを選択する
- ただしこの時、選択するドライブの両方にパーティションが存在しない、または片方にのみパーティションが存在する状態でなければならない
- Fast, Slowの両方のドライブにパーティションが存在すると"only one drive may have a partition"エラーが出て先に進めない
- 要は既存のデータドライブを、データをそのままに高速化したいときは、Fast Tierには未フォーマットの(SSD)ドライブを指定するのが確実
- 設定に問題が無ければ"Yes"だの"Next"だので先に進むだけ。既存ドライブの高速化は、2TBのドライブでも数分で終わった
これで終了。既存のドライブはFast Tier+Slow Tierの容量の、高速化されたドライブになります。
メモ
- タスクバーのアイコンのマウスオーバーで表示される
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は「Fast Tierに入っている容量」、In Queue
は「Slow Tierに入っているけど、これからFast Tierに入る容量」