Advent Calendar 2020では、この記事とこの記事で、出たばかりのV2のMicroPythonサポート状況を beta-3 までお伝えしましたが、その後1年たってどうなっているかをレポートします。
リリース状況
2021年7月1日にバージョン 2.0.0 (MicroPython 1.15ベース)がリリースされました。
標準のPythonエディタで利用できます。
beta-3 からの変更は以下のとおりで、あまり変わってはいません。
- uerrno モジュールのサポート
- イースターエッグ this, love, antigravity モジュールのサポート
- 音声合成の音質改善(といっても大したものではない)
- BLE によるファームウェア転送
- CODAL バージョンのアップデート
- その他細かい修正
その後も更新は続いていて、新しいPythonエディタのαリリースでは最新の 2021-10-25 版が使えます。
2.0.0正式リリース版からの変更は以下のとおりです。
- log モジュールのサポート
- microbit.run_every 関数追加
- Image.SCISSORS 追加
- accelerometer.get_strength() メソッド追加
- accelerometer.set_range() メソッド追加
- CODAL バージョンのアップデート
- その他細かい修正
※追加のモジュールや関数については、(余裕あれば)Advent Calendar 2021に書きます。
ドキュメント
公式ドキュメントにアクセスすると latest版 ではなく、V2に対応した v2-docs版 にリダイレクトされます。残念ながら Tutorial はまだ V2 の追加機能に対応していません。
v2-docs 版の日本語訳も既に用意しました。
mu エディタ
2021年12月4日時点で、muエディタ の最新版は1.1.0-beta-6で、V2に対応しています。ダウンロード画面でもこのV2に対応したものがダウンロード可能です。
最新の日本語化poファイルをプルリクしてありますが、まだ取り込まれていません。正式版リリースまでには取り込まれるのではないかと思います。