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【Swift】Xcodeで始めるアプリ開発入門③

Last updated at Posted at 2024-02-10

この投稿は...

前回の「Xcodeで始めるアプリ開発入門②」に続き、元素について学ぶことができる、コマンドラインインターフェース(CLI)のアプリケーションを開発します。

Swiftを基礎から学ぶには
自著、工学社より発売中の「まるごと分かるSwiftプログラミング」をお勧めします。変数、関数、フロー制御構文、データ構造はもちろん、構造体からクロージャ、エクステンション、プロトコル、クロージャまでを基礎からわかりやすく解説しています。
また、Swiftプログラミングを基礎から動画で学びたい方には、Udemyコース「今日からはじめるプログラミング」をお勧めします。

ハンズオン

最初のオブジェクトを定義します。
オブジェクトは「データの機能や特徴」をカプセル化して、外部からその詳細を隠蔽します。
オブジェクトによってコードが抽象化されると、プログラムが読みやすくなったり、メンテナス性が向上したりします。

LearningCenter型

「学習の拠点」をモデル化するLearningCenter型を、構造体として定義します。
そして、そのインスタンスを作成します。

  1. プロジェクトに新しいSwiftファイルを追加します。
    メニューバーから「File > New > File...」を選択してください。

  2. 追加するファイルの種別を選択します。
    「Swift File」を選択して、「Next」ボタンをクリックしてください。

  3. ファイル名は「LearningCenter.swift」と入力してください。
    そして、Group が「Elements Appフォルダ」であること、Targets の「Elements App」にチェックされていることを確認します。

  4. 「Create」ボタンをクリックしてください。
    すると、ナビゲータエリアに新しいSwiftファイルが追加されます。

  5. LearningCenter.swift ファイルを開きます。
    ここに、構造体としてLearningCenter型を定義してください。
    さらに、「学習者」を示すstudentプロパティを変数として定義してください。

    import Foundation
    
    struct LearningCenter {
        var student: String?
    }
    

    オプショナルにしておくことで、nilの既定値が自動的に設定されます。

  6. main.swift ファイルを開きます。
    最後の行で、LearningCenter型のインスタンスを作成してください。

    var myLearningCenter = LearningCenter()
    
  7. プログラムが問題なくビルドできることを確認しておきます。
    メニューバーから「Product > Build」を選択するか、あるいは「⌘キー+Bキー」を押します。

学習を開始するためのメソッド

LearningCenter型に「学習を開始するためのメソッド」を実装します。

  1. LearningCenter.swift ファイルを開きます。
    LearningCenter型にstart()メソッドを定義してください。

    struct LearningCenter {
        ...
    
        func start() {
            // implementation to start for learning.
        }
    }
    
  2. main.swift にある既存のコード(myLearningCenterインスタンスの作成を除く)を、start()メソッドのボディに移動してください。

    struct LearningCenter {
        ...
    
        func start() {
            // 導入パート
            print("Welcome to the Elements Illustrated Book!")
            print("There are 1 element")
    
            // ユーザー名の設定
            print("What is your name?")
            let yourName = readLine()
            print("Hi, \(yourName!).")
    
            // 学習方法を選択する
            print("Select elements to learn, Randomly? (Y or N)")
            var decision = ""
    
            // ランループ
            while !(decision == "Y" || decision == "N") {
                decision = readLine()!
                switch decision {
                case "Y":
                    print("OK! Learning element randomly.")
                    // TODO: learn to random element.
                case "N":
                    print("OK, Select atomic weight of element...")
                    // TODO: let the user select atomic weight of element.
                default:
                    print("Sorry, I didn't get that.")
                }
            }
        }
    }
    
  3. start()メソッドでは、ユーザー名をインスタンスのstudentプロパティに設定します。
    このとき、メソッドが「自身のインスタンスのプロパティ」を変更するために、mutatingキーワードをマークしてください。

    struct LearningCenter {
        ...
    
        mutating func start() {
            ...
    
            // ユーザー名の設定
            print("What is your name?")
            student = readLine()
            print("Hi, \(student!).")
    
            ...
        }
    }
    
  4. main.swift ファイルを開きます。
    myLearningCneterインスタンスのstart()メソッドを呼び出してください。
    そして、start()メソッド完了後には、アプリケーションの終了をユーザーに知らせます。

    import Foundation
    
    var myLearningCenter = LearningCenter()
    myLearningCenter.start()
    print("Bye!")
    
  5. プログラムを実行して、機能が失われていないことを確認してください。

main.swift の役割は、「インスタンスを作成して、学習を開始する」だけです。
コードが以前よりも簡潔で、読みやすくなったことを理解してください。

全体のコード

main.swift

import Foundation

var myLearningCenter = LearningCenter()
myLearningCenter.start()
print("Goodbye!")

LearningCenter.swift

import Foundation

struct LearningCenter {
    var student: String?

    mutating func start() {
        print("Welcome to the Elements Illustrated Book!")
        print("There are 1 element.")

        print("What is your name?")
        student = readLine()!
        print("Hi, \(student).")

        print("Select elements to learn, Randomly? (Y or N)")
        var decision = ""

        while !(decision == "Y" || decision == "N") {
            decision = readLine()!
            switch decision {
            case "Y":
                print("OK! Learning element randomly.")
                // TODO: learn to random element.
            case "N":
                print("OK, Select atomic weight of element...")
                // TODO: let the user select atomic weight of element.
            default:
                print("Sorry, I didn't get that.")
            }
        }
    }
}

次のステップ

続きは、「Xcodeで始めるアプリ開発入門④」にて解説(予定)。
投稿を告知するので、X(旧Twitter)アカウントのフォローをお願いします。

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