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AWS Fargateのプラットフォームバージョンを1.3.0に固定したつもりが失敗したお話

Last updated at Posted at 2021-05-17

はじめに

弊社はAWSのリソースをTerraformで管理しているのですが、Fargateのプラットフォームバージョンの固定に失敗したお話を書きます。
将来、v1.5.0が出た時に、同じ轍を踏まないように、同様な事象で困った方のお役に少しでも立てれば良いなと思い、この記事を書きました。

環境

  • Terraform v0.12.20
  • Amazon ECS
    • Fargate v1.3.0
  • AWS CodePipelineによるBlue/Greenデプロイ
  • バッチ処理時、アプリケーションの方からAWS SDK経由でECSタスクを起動

経緯

2021年の3月頃、FargateのプラットフォームバージョンのLATEST1.3.0 -> 1.4.0へ更新されました。

その更新されるというアナウンスが来た時点で、ECSを管理しているTerraformのコードを確認したところ、プラットフォームバージョンは指定されておらず、デフォルト値のLATESTで動いている事が判明。

そこで、対応としては、LATEST(この時点ではv1.3.0)で動いている物に関しては、v1.3.0に固定するという対応を行いました。

  • aws_ecs_serviceplatform_version1.3.0を指定
main.tf
resource "aws_ecs_service" "api" {
# ... other configuration ...
  launch_type                       = "FARGATE"
  platform_version                  = "1.3.0"
# ... other configuration ...
}

そして頃合いを見て、v1.4.0の検証を行い、動作に問題無ければ順次v1.4.0に上げていく予定でした。

問題発覚

ある日、v1.4.0で動いているECSタスクを発見!!!

原因&対応

複数の原因があり、それぞれの対応を行ったところ、無事にv1.3.0で起動しました

[原因1] CodePipelineでBlue/Greenデプロイを行っていたので、デプロイ時にCodeDeployの設定で上書きされてしまうが、CodeDeployの設定にはプラットフォームバージョンの記載が漏れていた

  • -> [対応] appspec.yamlPlatformVersion1.3.0を指定
appspec.yaml
# ... other configuration ...
  PlatformVersion: "1.3.0"

[原因2] AWS SDKを使用してECSタスクを起動している箇所への設定が漏れていた

  • バッチ処理用にアプリケーションから一時的にECSタスクを起動していた
  • -> [対応] ECSタスク起動時処理のplatform_version1.3.0を指定
ecs.rb
  launch_type: "FARGATE",
  platform_version: "1.3.0",
  • AWS SDK for Ruby

[原因3] バージョン指定方法に誤りがあった(番外編)

  • 誤って1.3と指定していた箇所があったが、パッチバージョンまで正確に記述しないとPlatformUnknownExceptionが発生する
  • -> [対応] 1.3.0とパッチバージョンまで指定

終わりに

v1.4.0でENI周りの変更があったので、ECSタスク起動時に問題が発生するかと思っていたのですが、恐らく、NATゲートウェイ経由で良い具合に通信ができたいたため(未検証)、不幸中の幸いで障害は起こりませんでした。
しかし、意図せずバージョンが上がり、使用しているアーキテクチャの後方互換性が保たれていない場合に、ある日突然アプリケーションが動かないという事態は十分に起こりえます。
将来、LATESTv1.5.0を指した時に、同様な事象で困った方のお役に少しでも立てれば幸いです。

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