はじめに
AWS認定資格の勉強をしていると、こんな悩みに直面したことはありませんか?
- 「EC2」「S3」「RDS」...略称ばかりで正式名称が分からない
- このサービスは「コンピューティング」?「ストレージ」?カテゴリが覚えられない
- サービスの数が多すぎて、それぞれの概要を調べるのが大変
これらの悩みを解決すべく、MCP を活用して、AWSサービスの情報を楽にまとめてみました。
MCPとは?
Model Context Protocolの略で、AIモデルに外部データを提供するための標準化されたプロトコルです。GitHub Copilotなどで活用され、AIが特定のデータソースにアクセスして情報を取得できるようになります。
やりたいこと
今回の目標は以下の3点です。
- カテゴリの整理: 各サービスがどのカテゴリ(ストレージ、コンピューティングなど)に属するか把握する
- 正式名称の確認: 略称だけでなく、正式なサービス名を知る
- 概要のまとめ: 各サービスの基本的な機能を簡潔にまとめる
作戦
- VSCodeにAWS Knowledge MCP Serverを導入する
- MCPを利用してサービスの情報をまとめてもらう
- それを元に勉強する
- AWSマスター!!
実践
1. MCPの導入
まず、AWS用のMCPサーバーを導入します。導入方法は下記公式ナレッジをご確認ください。
MCP導入のメリット
- Github CopilotがAWSのサービスについて教えてくれる
- 公式ドキュメントを参照しているためハルシネーションが少ない
- Agentと組み合わせることで、mdファイルでまとめてくれる
2. サービス情報の取得
MCPサーバーを起動し、Agent Modeで以下のようにGithub Copilotに問い合わせることで、サービス情報をまとめてもらえます。
#aws___read_documentation awsの各サービスをカテゴリごとにまとめて
#aws___read_documentation サービス名の隣に正式名称を追記して
3. 結果
MCPを活用することで、以下のような情報を一度に取得できました。(一部記載)
コンピュート(Compute)
サービス名 | 正式名称 | 説明 | 主な特徴・用途 |
---|---|---|---|
Amazon EC2 | Amazon Elastic Compute Cloud | Elastic Compute Cloud | セキュアで拡張可能な仮想サーバー。On-Demand、Spot、Reserved、Dedicatedなど多様な料金オプション |
AWS Lambda | AWS Lambda | サーバーレスコンピューティング | コードを実行するだけでサーバー管理不要。イベント駆動型。使用時間のみ課金 |
Amazon Lightsail | Amazon Lightsail | 簡単なVPS | 予測可能な低価格でVM、SSDストレージ、DNS管理、静的IPを提供 |
AWS Batch | AWS Batch | バッチ処理サービス | 任意のスケールでのフルマネージドバッチ処理 |
AWS Fargate | AWS Fargate | サーバーレスコンテナ | インフラ管理なしでコンテナを実行 |
AWS App Runner | AWS App Runner | コンテナ化アプリ実行 | ソースコードやコンテナイメージから直接Webアプリをデプロイ |
Amazon ECS | Amazon Elastic Container Service | コンテナ管理サービス | 高度にセキュアで信頼性の高いコンテナ実行環境 |
Amazon EKS | Amazon Elastic Kubernetes Service | Kubernetesサービス | フルマネージドKubernetes。On-premises環境でも利用可能 |
AWS Elastic Beanstalk | AWS Elastic Beanstalk | アプリデプロイメント | Webアプリケーションのデプロイと管理を簡素化 |
Amazon EC2 Auto Scaling | Amazon EC2 Auto Scaling | 自動スケーリング | 需要に応じてEC2インスタンスを自動的に追加・削除 |
AWS Outposts | AWS Outposts | ハイブリッドクラウド | オンプレミスでAWSインフラとサービスを実行 |
AWS Wavelength | AWS Wavelength | 5G対応エッジ | 5Gデバイス向け超低遅延アプリケーション配信 |
まとめ
良かった点
- 情報収集の時間短縮: 各サービスの基本情報を手作業で調べる手間が大幅に削減された
- 正確な情報: MCPを利用することで正確な情報を楽して取得できた
- 体系的な整理: カテゴリごとに整理された情報により、AWSの全体像が掴みやすくなった
- 正式名称の確認: 略称だけでなく正式名称も一緒に確認できるため、理解が直感的になった
注意点
- MCPで取得した情報はあくまで「学習の入り口」です
- 実際の試験対策や実務では、より詳細な公式ドキュメントの確認が必要です
- 人によって学習スタイルは異なるため、この方法が万能というわけではありません
- 私は全然使いませんでした
おわりに
MCPを活用することで、AWS学習の初期段階での情報整理がとても楽になりました。
もし同じような悩みを持っている方がいれば、ぜひ試してみてください!
この記事がAWS学習を始める方の参考になれば幸いです。