はじめに
ORCAは様々なレベルの量子化学計算が可能なソフトウェアです。
インストール
先ずポータルサイトでユーザーアカウントを作成します。
次にDownloads>Downloads - Categoriesからバージョンと自分の環境にマッチするバイナリーあるいはインストーラーをダウンロードします。
Windows
環境
- Surface Pro 9
- Windows 11 Pro (Version 23H2)
Installerのダウンロード
Orca6.0.1 Win64
インストール
Orca6.0.1.Win64以下でOrca6.0.1.Win64
をダブルクリックしてインストーラを取り出します(Extract all)。
取り出したインストーラーをダブルクリックしてインストールを実行します。
インストール先は使用している環境と好みに合わせて、コンポーネントとしてはひとまずTypicalを選択しておくことにしました。
実行
ここではORCA
をmobaxterm
上で実行することにします。
mobaxterm
を立ち上げ、ORCAというディレクトリを作ります。
mkdir ORCA
ORCA
ディレクトリに移動し、テスト計算用のディレクトリを作成します。
cd ORCA
mkdir test
cd test
mkdir firstcalc
cd firstcalc
ORCA 6.0 TUTORIALSのHello water!に従って水分子の計算を行います。入力ファイルの例をコピーしてwater.inp
を作成します。
!HF DEF2-SVP
* xyz 0 1
O 0.0000 0.0000 0.0626
H -0.7920 0.0000 -0.4973
H 0.7920 0.0000 -0.4973
*
orca
はデフォルトでは/drivers/c/ORCA_6.0.1`/にインストールされ、コマンドサーチパスにもインストールの時点で含まれているようですので素直に以下を実行します。
orca water.inp
このままだと計算結果は標準出力に書き出されて全エネルギーなどの情報が保存できないので、以下のように実行します。
orca water.inp > water.out