本記事は、サムザップ Advent Calendar 2019 #1 の12/08の記事です。
■はじめに
情報シス的なところで社員の皆が働きやすいような環境を整えるお仕事をしています。
仕事以外でも似たようなことをして人のために生きてるのでその活動を紹介します。
■PHPカンファレンスとは?
詳細はこちらを読んでおいてください!
年数回日本各地で行われているユーザーコミュニティによるイベントです
■人権?
エンジニアイベントに来たのに、スマホのギガを消費する。ありえないですよね?
登壇される方の発表をツイートしたり記事にして配信したり、ちょこちょこゲームやったり、ネットに繋がっているのは基本的人権とも言うべきエンジニアの権利です。その権利を保障しましょう!!というのがNOC (NetworkOperationCenter)の役割となります。
■本題
じゃあその人権って具体的にどうやって確保しているのさ?っていうのが本記事の内容となります。皆様少々お付き合いください。
■人権を確保するための準備
まず必要なのはメンバーの募集!次に会場仕様書。その次に敷設するための設計図。そして必要な部材調達を行い、部材に設定を入れていき、接続テストという流れになります。
会場設計図自体は、舞台になる大田区産業プラザPiOからゲットしてきます。
みんなでわちゃわちゃと、あーする?こーする?これがいい?みたいな話を集まってしつつ、オンラインでバンバン設計図を書いていきます。大体これが2ヶ月くらい前に始まります。
結果完成するのがこういった図面。
今回特に気をつけたのは、人の導線でLANケーブルを踏ませないこと。それにより配線が大分大回りしているのがわかると思います。
このあたりが大体固まって来たら、PoEスイッチは何台要るよね、APは何台で、ケーブルはxxメートルがyy本!というのが出てきます。
大体ザッと、APは30台以上、スイッチは10台以上で、ケーブル総延長は1kmを超えてきます。
そこまで出てきたら、あとはHotStageと呼ばれる事前設定大会を行います。4日くらいかけて分担し、それぞれの機器を設定したり、各APを管理するCiscoWLCをセットアップ・設定し、各フロア拠点から接続するVPN設定を行ったりしていきます。
最後に各機器を接続してみんなのスマホで接続確認を行って完了!
大体インフラ作業は事前準備で8割方終わっているのが常ですが、例に漏れずここでもそのような形となります。
■前日・当日準備
さあ!あとは肉体労働のお時間です。
事前に設定した機器を搬入し、実際に敷設していきます。予算の都合上前日に借りているのは1F大展示ホールのみなので、前日は全機器を纏めてフロア拠点毎に置いておき、1Fの敷設のみ実施します。
当日になると朝7時半くらいに集合。ミーティングの後フロアがオープンする8時から開場の10時までスピード勝負。実際敷設してから
あれ?繋がらないぞ!
この壁コンセント電源来てない!
などのトラブルを乗り越えつつ、開場までひたすら労働労働労働。そして無事開場を迎えます。
■本番!
10時になると続々と参加者の皆さんが入場してきます。監視ツールをにらめっこしつつ、ヤバそうなところがもしあれば予備機を増設、緊急対応、などを行いますが今回は無事大きなトラブルもありませんでした。同時接続ピークも700を越えて安定。無事人権問題を捌ききり、フィナーレへ向かいます。
■撤収!
借りた物は返さなくてはいけません。PiOへ原状復帰状態でお返しするためにも敷設した物をひたすら回収していきます。最後は綺麗に箱詰めして配送業者にお渡ししなければいけないので、最長60mのLANケーブルも綺麗に八の字巻きしながら片付けていきます。
最後に配送業者を見送り、集合写真を撮って、現地打ち上げに参加して終了です。
■延長戦!
こんな世界に興味のある方は、是非来年PHPカンファレンス2020!にスタッフとして参加してみてください!
※NOCコアスタッフとしてCONBUの多大なる協力をいただいています
明日は我らがCTO @shirai_suguru さんの記事です