概要
URLをクリックして、目的とは異なるサイトが表示される事案がたまにニュース等で報道されていますが、その原因はどのようなものがあるのか調べてみました。
主な原因
原因①
ドメインが第三者に取得された
ドメインを継続して使用するには、定期的に更新しなければならないが、更新を怠ると第三者にそのドメインを取得される可能性がある。
(たとえば、jpドメインは有効期限切れから1ヵ月もしくは6か月が経過すれば第三者が早い者勝ちで登録できる)
また、期限が切れる前に複数の応募があると、オークションにかけられることもある。元の登録者が信頼のおける人物や組織の場合だと、フィッシング詐欺に利用されることも。
<対策>
・第三者に取得されないよう、ドメイン取得時にドメインとサーバ証明書の自動更新を申し込む
→クレジットカードの有効期限切れにも注意
原因②
DNSレコードが残ったまま
ホスティングを解約した後に、DNSレコードを削除していないと、同ドメインでIPアドレスの移行先サーバにアクセスされてしまう。
<対策>
・DNSレコードをきちんと削除してからwebサイトを閉鎖する。
・リンクの取り下げ依頼を忘れずに行う。
→ドメインを失効させる場合は、他のサイトにURLのリンクが残らないように、webサイトの閉鎖を告知したり、移行先にリダイレクトしたりする。
→このとき、HTTPリファラーでリンク元のURLを取得し、リンク元のwebサイト担当者に取り下げを依頼するといい。
※「HTTPリファラー」とは
…HTTPパケットに含まれるリンク元のURL
まとめ
・URLアクセス時に異なるサイトが表示されてしまう原因として、「DNSレコードの消し忘れ」や「第三者によるドメイン取得」が考えられる
・ドメイン契約を自動更新したり、廃止するサイトはDNSレコード削除やリンク元のURL削除通知をおこなうことが大切。
参考サイト
以下のページを参考にさせていただきました。
https://webtan.impress.co.jp/e/2009/02/12/4417