#はじめに
JSTQBとは「 Japan Software Testing Qualifications Board」の略称であり、日本におけるソフトウェアテスト技術者資格の運営組織です。JSTQB 認定テスト技術者資格は、JSTQB が運営している認定資格のことを指しています。
要は、ソフトウェアテストに関する知識を認定する資格の事です。
今回は私がJSTQB FLを受けてみて思ったことを記事にすることにしました。
いま受けようか迷っている方の参考になればと思っています。
#そもそも、なぜ受けようと思ったのか
私は普段モバイルゲームのQA業務を行っているのですが、今の会社に入社する前、QAという業種すら知りませんでした。
入社して半年ぐらいが経ったときに上記の試験があることを知りましたが、はじめは「そんな試験あるんだ。。しかも受験料たかい!」くらいの感じであまり興味はなかったです。
そもそもQAという業務がまだいまいちわかっていなく、試験受けても受からないと思っていたのでそういう点から当時も受ける気はなかったと思います。
ちなみに受験料は2万円+税(※)となります。
※2019/12/6時に試験開催の詳細ページで確認
http://jstqb.jp/attribute.html
入社2年目ぐらいの時、私の周りでJSTQBを受けるという人が何人かいるという話を耳にしたので、
私もそれに便乗してとりあえずJSTQBのシラバスに目を通してみることにしました。
シラバスでは聞いたことないような言葉や考え方が多かったものの、自分が普段の業務で意識している考え方や取り組み方もシラバスに載っていたので「案外いけるかも!」と思い、少し興味が湧いたのを覚えています。
また、QAという業務を通して**もっと奥深く知りたい!という思いや、
同僚にはテスト知識で負けたくない!**という思いもあったので受験しようと決意しました。
#試験勉強
私は試験勉強になるべくお金をかけたくなかった、FLならシラバスを読めば大丈夫と聞いていたので、とりあえずJSTQBのサイトに載っているシラバスを読むことから始めました。
正直、最初は分からないことが多すぎてつらかったです。
わからない単語が多かったので、とにかく調べてなんとなく理解できるよう自分なりに翻訳して覚えていくようにしました。
また、シラバスだけでは不安だったので、インターネットで過去問を漁ったりしてなるべく問題を多く解くよう工夫しながら試験勉強を行いました。
#受けてみて
実際に受けてみて最初に思ったことはもっとシラバス読んでおけばよかったと思いました。
シラバスに載っている細かい部分からも出題されていたので、試験終わってからもずっと後悔していました。
それと時間が足りなかったです。(40問60分)
なるべくケアレスミスしないように慎重に問題を解いていたためか、1問1問にかける時間が多くなってしまい、見直しの時間があまりとれませんでした。
試験受験するにあたって、シラバスをきちんと読めば問題が解けるということ、一つの問題に時間をかけすぎずペース良く解いていった方がいいということも感じることができました。
これから受ける人は上記を意識して取り組むといい結果につながりやすいのかもしれません。
#実際に受けたほうがいいの?
私の個人的な経験に基づきますが、QA業界にいる方は受けて損はないと思います。
勉強したことによってソフトウェアテストの基本的なことが学ぶことができ、テストやテスト管理、テスト設計をする上で自分の引き出しが増え、テストの現場で何が必要なのか?を全体的に意識できるようになってきます。(まだまだですが...)
また、上記の資格はキャリアパスにもつながります。
QA業界の求人サイトで望ましい経験/能力に「JSTQB相当の知識」と書かれていることを一度は目にされたことがあると思います。
転職する際も一つの目安として基準を定める会社も増えてきているので、需要はあると私は考えています。
資格を取ることができれば社内の評価も上がります。
勉強するだけでも普段の業務において行動が変わると思います。
テストについてもっと学びたい方や、上昇志向がある方は一度受けてみることをお勧めします。
#さいごに
普段の実業務でこなしているテストやテスト管理、テスト設計が漏れなく効率的に行えているのか、経験ではなく明確な方針や手法として学ぶことができるいい機会だと思います。
時間とお金がある方は勉強して受験してみては!