8
8

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

この投稿は、Chainer/CuPy Advent Calendar 2018の22日目の記事です。

ChainerRL良いですよね! 強化学習ってなんだか難しいですが、ChainerRLを使えば、強化学習できる気分を味わえます。

でも、別にAtariのゲームを学習させても面白くない!どうせなら、強化学習でロボットを動かしたい!ということで、OpenAIが公開しているOSSのMuJoCoライクなロボットシミュレーション環境 Roboschool を ChainerRL から使ってみたいと思います。

TL;DR

  • nvidia-docker2を使う場合
    • $ docker run --runtime=nvidia -it --name robo -p 6080:6080 ikeyasu/reinforcement-learning:latest
    • 別のターミナルを開く
    • $ docker exec -it robo git clone https://github.com/ikeyasu/roboschool_chainerrl.git
    • $ docker exec -it robo /bin/bash -c 'cd roboschool_chainerrl && python3 train.py --gpu 0 --steps=2000000 --minibatch-size=8 --env=RoboschoolAnt-v1 --render'
  • CPUの場合
    • $ docker run -it --name robo -p 6080:6080 ikeyasu/reinforcement-learning:cpu
    • 別のターミナルを開く
    • $ docker exec -it robo git clone https://github.com/ikeyasu/roboschool_chainerrl.git
    • $ docker exec -it robo /bin/bash -c 'cd roboschool_chainerrl && python3 train.py --gpu -1 --steps=2000000 --minibatch-size=8 --env=RoboschoolAnt-v1 --render'
  • ブラウザで http://localhost:6080 を見る

screen.gif

Roboschoolとは

Roboschoolというのは、Open AI が公開している強化学習用のロボットシミュレーション環境です。同様のものとしては、MuJoCoが有名で、強化学習の論文は、MuJoCoを使われているものを数多く見かけます。
しかし、MuJoCoはプロプライエタリのソフトで安くはありませんし、ライセンス的に自由ではないです。

そこで、Open AI が、OSSの物理シミュレーターのPyBulletを使って開発したのが、Roboschoolです。

が、このRoboschool、どうも、Roboschool2が開発中のようで、現行のものは開発が止まっています。
Roboschool2がいつ出てくるかも分からないので、気にせず、Roboschoolを使うことにします。

Roboschool を動かしてみる

Bullet をビルドしていれなければならないので、Roboschoolのインストールはそこそこ面倒です。
なので、Dockerのコンテナイメージを用意しました。

一般的に、Dockerで画面を出す(参考)のは面倒なのと、OpenGLをその環境で動作させるのは大変なので、VNCを使うことにしました。ついでに、VNC Viewerも面倒だったので、noVNCを使って、ブラウザで表示するようにしてみました。

Docker ファイル
https://github.com/ikeyasu/docker-reinforcement-learning

Docker hub
https://hub.docker.com/r/ikeyasu/reinforcement-learning

GPUを使う場合は、nvidia-docker2を入れて 、以下のように実行して下さい

$ docker run --runtime=nvidia -it --name robo -p 6080:6080 ikeyasu/reinforcement-learning:latest

CPUのみ場合は以下のようにしてください

$ docker run -it --name robo -p 6080:6080 ikeyasu/reinforcement-learning:cpu

ブラウザで、http://localhost:6080 にアクセスしてください。(別のサーバなどで動かしている場合は http://(ip address):6080)

image.png

試しにRoboschool付属のサンプルを動かしてみましょう。
上記のVNCのターミナルに、以下を入力して下さい。

$ python3 $ROBOSCHOOL_PATH/agent_zoo/demo_race2.py

コピーアンドペーストは左のクリップボードボタンで貼り付けた後、ターミナル側でも貼り付けして下さい。

screen.gif

ChaineRLで動かしてみる

ChainerRL を Roboschool で動かしてみましょう。
ChainerRLのサンプル及びAI-BS Summer School 2017のリポジトリを参考に作成しました。

とりあえず動かしてみます。

$ python3 train.py --gpu 0 --steps=2000000 --minibatch-size=8 --env=RoboschoolAnt-v1 --render

以下のように、もぞもぞとランダムに動く4本脚の何かが表示されると思います。
余談ですが、このモデル、"Ant"って名前なのですが、どのあたりが蟻なんだ。。4本脚なのでなんらか動物に近い気もしますが、むしろ蜘蛛にも似ている。。

screen.gif

学習済みモデルは、out/20YYMMDDT00HHMM.SSSSSS/のようなディレクトリに保存されています。
上記のコマンドですと、ステップ数2000000が終わるとout/20YYMMDDT00HHMM.SSSSSS/2000000_finish/に学習済みモデルが保存されています。

これは、以下のようにすると、デモ実行できます。(学習せずに実行します)

$ python3 train.py --demo --out=demo_out --gpu=-1 --render --env=RoboschoolAnt-v1 --load=2000000_finish/

ちなみに、2000000ステップが終わるのに、このPCで5時間半かかりました。
一応、学習済みモデルを置いておきます。

ダウンロードして実行するのはこんな感じでできます。

$ wget https://github.com/ikeyasu/roboschool_chainerrl/releases/download/v0.1/RoboschoolAnt-v1_DDPG_2000000_finish.zip
$ unzip RoboschoolAnt-v1_DDPG_2000000_finish.zip
$ python3 train.py --demo --out=debug_out --gpu=-1 --render --env=RoboschoolAnt-v1 --load=2000000_finish/

その他機能

実はこのレポジトリ https://github.com/ikeyasu/roboschool_chainerrl は、そこそこ多機能で以下のような実装があります。(やりかけも多数ですが。。)

  • アルゴリズムは、DDPGとTRPO対応
    • --algorithm オプション
    • ChainerRL様々でアルゴリズムの中身は気にせず実装できた
  • URDF 及び、Mujoco XML(mjcf)の対応
    • --urdf 及び、--mjcf オプション
  • 角度制御のサーボモーター対応
    • URDFとmjcfでのみ使えます
  • 実物のサーボモーターを動かす
    • 絶賛未完成

それぞれ詳しく説明したいですが、Adventカレンダーの時間が来たので、また別記事にします。

なんか、ChainerRLの話しではなく、周辺の話しばかりでしたが、皆さんRoboschoolで遊んでみると面白いと思います!

8
8
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
8
8

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?