【🔰Docker初心者向け】自作のDockerfile問題（1~10）を作ったので解き方を解説🐋

はじめに

こんにちは！ITスクールRareTECHにてCS（Customer Support）を担当している池村です。
今回の記事は、Dockerfileのハンズオン問題を作成したので、その共有と解説です。

対象者として、Dockerの基本コマンドを覚えて、次にDockerfileの学習をしたいといった方向けです。最低限必要な知識と環境は以下になります。

• Gitがローカルで使える（cloneのみ）
• Dockerがローカルで使える
• Linuxの基礎知識がわかっている

基礎中の基礎の問題なので、Dockerを使いこなしている方向けではありません。

問題を解く準備

今回は、GitHubにあるコードをクローンして、ローカルでDockerfileの中身を書き込み、ビルド、ラン、正誤チェックをして完了する形になります。
ビギナー向けの問題、全10問あります。

リポジトリURL

1. クローンする

2. 中身を確認

ディレクトリの中身

.
├── 01-beginner
│   ├── 01-hello-world
│   │   ├── check.sh
│   │   ├── Dockerfile
│   │   └── README.md
│   ├── 02-ubuntu-hello
│   │   ├── check.sh
│   │   ├── Dockerfile
│   │   └── README.md
│   ├── 03-shell-cmd
│   │   ├── check.sh
│   │   ├── Dockerfile
│   │   └── README.md
│   ├── 04-run-create-file
│   │   ├── check.sh
│   │   ├── Dockerfile
│   │   └── README.md
│   ├── 05-workdir
│   │   ├── check.sh
│   │   ├── Dockerfile
│   │   └── README.md
│   ├── 06-env
│   │   ├── check.sh
│   │   ├── Dockerfile
│   │   └── README.md
│   ├── 07-copy-message
│   │   ├── check.sh
│   │   ├── Dockerfile
│   │   └── README.md
│   ├── 08-multi-run
│   │   ├── check.sh
│   │   ├── Dockerfile
│   │   └── README.md
│   ├── 09-script
│   │   ├── check.sh
│   │   ├── Dockerfile
│   │   └── README.md
│   └── 10-entrypoint-basic
│       ├── check.sh
│       ├── Dockerfile
│       └── README.md
└── README.md

12 directories, 32 files

それぞれのディレクトリのcheck.shをいじってしまった場合は、うまく正誤チェックできなくなるので注意してください。

すでにファイルは作成されているので、皆さんがやるべきはDockerfileの中身を書いて、コマンドを叩くことです。

1. Dockerfileを書く
2. READMEに書かれているコマンドをローカルで叩く
3. check.shを動かす

1問目をデモとして、解説をしていきます

1問目

では1問目です。何をとっても、まずはHello 〇〇!!でしょう。
では1問目の問題のディレクトリに入りましょう。

cd 01-hello-world
check.sh   Dockerfile README.md

lsコマンドを実行すると、三つのファイルがあると思います。
README.mdファイルを開いて、詳細を確認しましょう。

READMEに書かれている要件の通りに進めましょう。
変更するファイルはDockerfile、正誤チェックは書かれている通りのコマンドを実行すればOKです。

では1問目のDockerfileですが、Hello Docker!!を表示させられればOKです。

早速書いていきましょう。

まずはFROM句から

今回はベースイメージをAlpineにしろと言われているので、Alpineを指定します。タグが指定されているわけではないので、最新版のlatestにしておきましょう。

FROM alpine:latest

DockerfileのFROM句は、最初に書く必要があります。その前に違う句を書くと文法エラーになりますので気をつけましょう。FROM句の前に書けるのは、基本的にコメントだけになります。

マルチステージビルドというものもありますが、ここでは取り扱いません。

次にCMD句で実行させよう

次に、コンテナ起動時、画面にHello Docker!!を表示する。
こちらはコンテナ起動時にデフォルトで実行されるコマンドを指定する、CMD句を使いましょう。

FROM alpine:latest

CMD["echo", "Hello Docker!!"]

CMDには二種類の使い方がありますが、今は上記のexec形式でOKです。

さて、これでOKです。
実際に動かしてみましょう。

Dockerfileは、まずビルドしてイメージを作る作業が必要です。
そのコマンドが以下になります。（READMEに書かれているコマンド）

docker build -t q01 .

問題なく作られています。
イメージが本当に作られているか確認したいのであれば、以下のコマンドを叩きましょう。

docker images

q01の名前に特に意味はありません。クイズ1問目くらいの意味です。イメージに名前（タグ）をつけています。

これでイメージはできたので、これをコマンドで動かしてみましょう。

docker run --rm q01

このコマンドを叩いて、シェル上の画面にHello Docker!!が表示されたらOKです。
簡単ですね！

--rmはコンテナを起動して、実行が終わったら自動的にコンテナを削除してくれるものです。イメージは消えないので、後ほど全部消すコマンド貼っておきます。

そして最後にシェルスクリプトを実行します。

正誤チェックをしよう！

これもREADMEに書かれていますが、以下を実行してみましょう。

bash check.sh

正解です！と言われたらOK。次の問題に進んじゃいましょう。

問題2~問題10について

さて、ここからは自力で解いてみましょう。
基本中の基本なので、Dockerfileもそれほど2~5行程度で終わります。
強いていうなら9問目は少し難しいかもしれません。READMEをまず読んで、ヒントも書かれていますので頑張って調べて解いてみましょう。

おわりに

こちらのDockerfile問題は、50本分作る予定です。
※全部作ったら統合して、色々整理する予定。

今回は最初の10問分です。この問題の解答・解説用の記事も作成する予定です。

急ぎで作ってしまったので、うまく動かない可能性があります。
その際はよかったらコメント欄で教えてください。

解答・解説はこちら

余談

約半年ぶりの記事になってしまった。こんなに間が開いてしまって、受講生に申し訳ない。
アドベントカレンダーも開催されて盛り上がっていますね。勢いに乗りたいところ！💪