🔥Databricksで複数ユーザー共有のGitリポジトリを正しく配置する方法 🚀

📢 「Repos直下に置けると思ってた...」 実は仕様上できません！でも大丈夫、もっと良い方法があります！ 🎉

🤔 この記事で解決できること

この記事では、Databricksで複数のユーザーが共通で使用できるGitHubリポジトリを配置する方法を、UIからの手作業を中心に丁寧に解説します。「Repos直下に配置したい」と考えている方も安心してください。正しい代替手段をお伝えします。

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⚠️ まず知っておくべき重要な事実

🚫 Repos直下への配置は仕様上不可能です

DatabricksのRepos機能には、パス形式に関する明確な制約があります。これはUIからでもAPIからでも同じです。

公式SDKドキュメントには以下のように記載されています：

"If repo is created in /Repos, path must be in the format /Repos/{folder}/{repo-name}."

「/Repos にリポジトリを作成する場合、パスは /Repos/{フォルダ}/{リポジトリ名} の形式でなければならない」

つまり、/Repos/my-repo のような直下配置は不可能で、必ず間に1階層のフォルダが必要です。

📚 データソース: Databricks SDK for Python - Repos

📊 パス形式の可否一覧

パス形式	可否	説明
/Repos/my-repo	❌ 不可	フォルダ階層がない
/Repos/shared/my-repo	✅ 可能	共有フォルダを挟んでいる
/Repos/production/my-repo	✅ 可能	本番用フォルダを挟んでいる
/Repos/[e-mail]/my-repo	✅ 可能	個人フォルダ（デフォルト）
/Workspace/Users/[e-mail]/my-repo	✅ 可能	新しいGit folders形式

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🎯 解決策：共有フォルダを作成してその配下に配置する

「Repos直下」は無理でも、/Repos/shared/ のような共有フォルダを作成し、その配下にリポジトリを配置することで、複数ユーザーでの共有利用が可能になります。

💡 この方法のメリット

この方法には以下のようなメリットがあります。まず、個人のメールアドレスフォルダに依存しないため、特定ユーザーが退職しても影響を受けません。また、権限設定により全ユーザーがアクセスでき、パスが短くシンプルで覚えやすいという利点もあります。さらに、本番環境と開発環境を明確に分離できます。

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🛠️ 実践編：UIから手作業で設定する方法

🎯 ステップ1：共有フォルダの作成

まず、Reposの下に共有用のフォルダを作成します。

1. Databricks Workspaceにログインします
2. 左側のナビゲーションから 「Workspace」 をクリックします
3. 「Repos」 フォルダを展開します
4. Reposフォルダを右クリックし、「Create」→「Folder」 を選択します
5. フォルダ名に shared または common など、わかりやすい名前を入力します
6. 「Create」 ボタンをクリックして作成完了です

📁 作成後のフォルダ構造:

Workspace/
└── Repos/
    ├── shared/              👈 ここを新規作成！
    ├── [e-mail]/
    └── [e-mail]/

💡 ヒント: フォルダ名は shared、common、production、team など、用途がわかりやすい名前がおすすめです。

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🎯 ステップ2：共有フォルダ内にGitリポジトリを追加

次に、作成した共有フォルダの中にGitHubリポジトリを追加します。

1. 先ほど作成した shared フォルダを右クリックします
2. 「Create」→「Git folder」（または「Repo」）を選択します
3. 以下の情報を入力します：
   • Git repository URL: https://github.com/your-org/your-repo.git
   • Git provider: GitHub（自動検出されます）
   • Git folder name: リポジトリ名（自動入力されます）
4. 「Create Git folder」 ボタンをクリックします

📁 作成後のフォルダ構造:

Workspace/
└── Repos/
    ├── shared/
    │   └── databricks-mart/   👈 ここにリポジトリが作成される！
    │       ├── notebooks/
    │       └── src/
    ├── [e-mail]/
    └── [e-mail]/

⚠️ 注意: Git credentialsが未設定の場合、この時点で設定を求められます。User Settings → Git integration から事前に設定しておくとスムーズです。

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🎯 ステップ3：他のユーザーへの権限付与

リポジトリを作成したら、他のユーザーがアクセスできるように権限を設定します。

1. 作成したリポジトリ（databricks-mart）を右クリックします
2. 「Permissions」 を選択します
3. 権限設定画面で以下を設定します：
   • Add users or groups から対象ユーザーまたはグループを追加
   • 適切な権限レベルを選択（後述の表を参照）
4. 「Save」 をクリックして保存します

🔐 権限レベルの選び方

Git操作を行うには適切な権限が必要です。以下の表を参考に設定してください。

権限レベル	できること	推奨用途
CAN READ	閲覧、クローン、エクスポート	参照のみのステークホルダー
CAN RUN	上記 + ノートブック実行	本番オペレーター、実行担当者
CAN EDIT	上記 + ファイル編集、名前変更	開発メンバー（Git操作不要の場合）
CAN MANAGE	上記 + Git操作（pull/push/ブランチ切替）	🔥 開発者には必須！

⚠️ 重要: pull、push、ブランチ切り替えなどのGit操作を行うユーザーには、必ず CAN MANAGE 権限が必要です。CAN EDITでは不十分なので注意してください。

📚 データソース: Databricks Git フォルダーで Git 操作を実行する

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👥 複数ユーザーでの共同作業ベストプラクティス

🏗️ 推奨アーキテクチャ

複数ユーザーでGitリポジトリを共有する場合、以下のような構成がおすすめです。

Workspace/
├── Repos/
│   │
│   ├── shared/                              # 🔒 本番・共有用フォルダ
│   │   └── databricks-mart/                 # 本番用（mainブランチ固定）
│   │       ├── notebooks/                   # → 権限: CAN RUN（実行のみ）
│   │       └── src/
│   │
│   ├── [e-mail]/                   # 👤 個人フォルダ
│   │   └── databricks-mart/                 # 開発用（featureブランチ）
│   │       └── ...                          # → 自由に編集・Git操作可能
│   │
│   └── [e-mail]/                   # 👤 別メンバーの個人フォルダ
│       └── databricks-mart/                 # 開発用（別のfeatureブランチ）
│           └── ...
│
└── Shared/                                  # ❌ Git連携不可
    └── common-libraries/                    # 静的ファイル、MLflow実験など

🔄 推奨ワークフロー

Databricks公式が推奨するコラボレーションパターンは以下の通りです。

1. 各開発者が個人フォルダにリポジトリをクローン: /Repos/[e-mail]/repo-name
2. 各自がfeatureブランチを作成して開発: 他のメンバーに影響を与えずに作業できます
3. 変更をcommit & push: GitHubに変更をプッシュします
4. GitHubでPull Requestを作成: コードレビューを経てmainにマージします
5. 共有フォルダのリポジトリをpull: 本番用リポジトリを最新化します

💡 ポイント: 同じGitフォルダを複数ユーザーで直接編集することは推奨されていません。あるユーザーがブランチを切り替えると、同じフォルダを見ている全員に影響するためです。

📚 データソース: Databricks Git フォルダーで Git 操作を実行する

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📝 まとめ

項目	内容
Repos直下への配置	❌ 仕様上不可能（UI・API問わず）
正しいパス形式	/Repos/{folder}/{repo-name}
推奨方法	/Repos/shared/ フォルダを作成してその配下に配置
Git操作に必要な権限	CAN MANAGE
設定方法	✅ UIから手作業で簡単にできる！

🎯 結論

Repos直下は無理ですが、/Repos/shared/ 配下なら問題なく実現できます！

UIから数クリックで設定でき、APIやスクリプトは必須ではありません。共有フォルダを作成して権限を適切に設定すれば、複数ユーザーでの共同作業が可能になります。

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🙋 よくある質問

Q: Shared フォルダ（/Workspace/Shared）にGitリポジトリを置けますか？

A: いいえ、/Workspace/Shared フォルダは設計上Git連携に対応していません。

Git連携が必要な場合は、/Repos/shared/ （Repos配下の共有フォルダ）を使用してください。名前が似ていますが、まったく別の場所です。

📚 データソース: ワークスペースブラウザ

Q: 共有フォルダの名前は何でもいいですか？

A: はい、任意の名前を付けられます。

shared、common、production、team、project-name など、チームでわかりやすい名前を選んでください。

Q: 既存の個人フォルダにあるリポジトリを共有フォルダに移動できますか？

A: 直接の移動はできません。

共有フォルダに新しくリポジトリをクローンし、必要に応じて個人フォルダのものを削除してください。Git履歴はGitHub側にあるため、失われることはありません。

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