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5年目エンジニアがマネジメントを始めて1ヶ月で感じた変化と気づき

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5年目エンジニアがマネジメントを始めて1ヶ月で感じた変化と気づき

背景

日系SIerに入社して5年目、今年5月から従来の開発業務に加えてマネジメント業務を担当することになりました。まだ始めて1ヶ月程度ですが、この短期間で感じた変化や気づきについて、超リアルタイムな体験談として書いていきます。

リーダーになってから1ヶ月

5月に別部門から異動してきて、今年から4人のメンバーを受け持つことになりました。そのうち2人がほぼ新人ということで、「まさにこれからチームを作っていく重要なフェーズなんだな」と改めて実感が湧き始めました。

正直、最初は「自分にできるのだろうか」という不安の方は多少ありました。しかし、幸いなことにその2人は非常に素直で、週次で私と行う1on1の提案にも快く応じてくれました。まだ手探り状態ですが、定期的にコミュニケーションを取りながら良い関係性を築けているように感じています。

過去の自分を思い出して反省した話

マネジメントを始めてから、「自分が新人だった頃はどうだったんだろう?」と振り返る機会が増えました。

思い出してみると...正直、相当扱いにくい部下だったなと反省しています。

当時の自分の問題行動

  • 期限に間に合わないと分かっていても、なぜか相談せずに一人で抱え込む
  • タスクの期限設定が感覚的で、計画性が皆無
  • 面白そうなタスクから手をつけて、重要度を無視する
  • 根拠のない自信で「やります、できます!」と安請け合い

今思えば「自分ならできるはず」という気持ちと「できなかったら恥ずかしい」という気持ちが入り混じって、結果的に上司に迷惑をかけていたんだと思います。当時の上司には色々とご迷惑をおかけしました...

過去の経験を活かした新人との向き合い方

自分の失敗経験を踏まえて、新人メンバーには最初に以下のことを明確に伝えました。

「責任の所在を明確にする」

  • 定時内(9:00-17:30)で終わらなかったら、それは私の責任です
  • 「終わらなそう」と思った時点で、遠慮なく連絡してください
  • タスクが終わらないのは、私の見積もりや期限設定に問題があるだけです

「指示系統をシンプルにする」

  • タスクの期限と優先度は私が設定します
  • 基本的にはそれに従ってもらいますが、違和感があれば素直に教えてください

これらは当たり前のことかもしれませんが、新人の頃の自分はその「当たり前」が分からなかったんですよね。

テレワーク時代のオンボーディングの課題

うちの部門はテレワークが主体で、数ヶ月に1回しか出社しない方もいます。出社が偉いと言いたいわけではありませんが、新人からすると「顔も見たことがない人と仕事をする」のは結構しんどいのではないでしょうか。

実際、自分もコロナ禍入社組なので、入社1年目に上司と顔を合わせたのは2〜3回程度でした。今でも「名前は知っているけど顔は知らない」という人が社内に結構います。

メンバーの顔もチームの雰囲気も分からないまま仕事をするのは、想像以上に負荷がかかるものです。

現在試している対策
新人がいる期間は「オンボーディング月間」として、日替わりで出社してOJT形式で隣に座って仕事をする取り組みを提案しました。まだ始めたばかりですが、新人の表情や理解度をリアルタイムで把握できるのは大きなメリットだと感じています。

ここは2Q中盤まで実施予定なので、実験結果が出たら新人からフィードバックをいただこうかなと思います。

社内ネットワークの重要性に気づいた

5年間で様々な案件や部門を転々としてきた結果、社内の顔見知りがかなり増えました。この「顔の広さ」が、想像以上に仕事でプラスに働くことに最近気づきました。

一方で、現在の所属部門は非常に閉鎖的で、同じグループでも他チームのことを全く知らないという状況です。外の世界を知らないと認知がどんどん狭くなってしまいます。特に新人は「自分のいる場所が常識」になりやすいので、これは危険だと感じています。

これから試したい取り組み
新人には早い段階で色々な人と接点を持ってもらおうと考えています。具体的には、自分が過去にお世話になった他チームや異なるロールの方との面談機会を設けたいと思っています。まだアイデア段階ですが、近いうちに実行に移したいところです。

幸いなことにこのことを昔の上司に話してみたら快くOKを出してくれたので、「自分が人に与える印象」は絶対に無視していい要素ではないのだなと改めて認識しました。(この辺りはメンバーにも伝えていきたいところです。)

リーダーとして自分がやるべきことの整理

これまで新人に対するアプローチについて書いてきましたが、自分自身がリーダーとして取り組むべきことも見えてきました。

メンバーの「やりたいこと」を実現する機会作り
1on1を通じて、メンバーが本当にやりたいことや興味のある分野を把握するよう心がけています。すべての希望を即座に叶えることは難しくても、上司と相談して教育費の融通を効かせてもらうことくらいはできそうな気がします。

自分自身の継続的な成長
メンバーを指導する立場になった以上、自分も成長し続ける必要があります。技術的なスキルはもちろん、マネジメントスキルやコミュニケーション能力も重要です。

幸いなことに過去の案件でいいリーダーの元で育ってきたので、彼らの真似をしつつ自分の色を出していければなと考えています。

社内政治の理解
これまで技術面にばかり注目していましたが、マネジメントをする上で社内の政治的な構造を理解することの重要性を痛感しています。

どの部門がどのような力関係にあるのか、意思決定がどう行われるのか。こうしたことを把握することで、チームのためにより良い環境を作れます。技術者として敬遠しがちな分野ですが、チームを守り、メンバーが働きやすい環境を作るためには避けて通れない道だと感じています。

特に新人が新しいことをやってみたいといった時に、「決裁を上げてくれる人」とは仲良くしておこうと考えています。

まだ始まったばかりだけど

マネジメントを始めてまだ1ヶ月という超初期段階ですが、自分の新人時代を振り返りをする機会が増えました。

必ずしも自分と同じ道を進まなくてもいいですし、なんなら違う道に進んでも大歓迎です。

ただ、何かの偶然で一緒に仕事をするようになったので「何となくここで働いててよかったな」と思ってもらえる環境を作っていけたらいいかなと考えています。

オンボーディングや社内ネットワーク作りなど、ほとんどが「これから試してみたい」段階の取り組みですが、これらを通じてより良いチーム作りを目指していきます。

同じようにマネジメントを始めたばかりの方に、少しでも参考になれば幸いです。また、「それは違うよ」「こうした方がいいよ」というアドバイスも大歓迎です!

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