この記事は、Google CloudのProfessional Cloud Network Engineerを受験した体験をまとめたものです。
これから受験する方や、クラウドエンジニアでネットワーク系資格に興味がある方の参考になれば幸いです。
受験のきっかけ
Google Cloudは以前から使っており、Professional Cloud Network Engineerに興味を持っていたのですが、ネットワーク系には苦手意識があり、試験自体を先延ばしにしていました。
ただ直近になって、業務の中でネットワーク知識不足で困ることが増え、体系的にGoogle Cloudのネットワークを学びたいと思い、受験を決意しました!
勉強方法
先に受験日を決めてしまったので、気づいたら勉強期間が2週間を切っており、かなり急ピッチで進めることになりました...
勉強方法は下記の通りです。
- 試験ガイドの読み込み
- 書籍での基本情報のインプット:2日
- まとめ記事で重要ポイントをおさらい:2日
- 模擬問題集で演習:4日
1. 試験ガイドの読み込み
Professional Cloud Network Engineer 公式サイトをもとに主要なプロダクトを確認しました
あくまで試験対象を知ることが目的なのでざっくり
2.書籍での基本情報のインプット
書籍のネットワークの部分だけに絞って基礎知識を身につけました
いくつかおすすめの書籍を掲載しておきます
-
エンタープライズのためのGoogle Cloud クラウドを活用したシステムの構築と運用
- 2022年出版とちょっと情報は古めなのですが、基本情報→実際の構成、という順序で記載されているので、実際にどのような構成にすればいいのかというのが一冊でわかります
- 私は今回この本の「Chapter4 ネットワーク設計」という章だけ読みました
-
図解即戦力 Google Cloudのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書[改訂2版]
- この本はプロダクトの概要とかを知るために読みました
- 記載粒度的にはAssociate Cloud Engineer向けかもしれません。
3.まとめ記事で重要ポイントをおさらい
まとめ記事を参考によく出るポイントを確認しました。
参考にさせていただいた記事は下記です。
4. 模擬試験
公式の模擬試験やUdemyの模擬試験を参考に演習を進めました。
わからないポイントは適宜Geminiに聞いて詳しく解説してもらうと効率的にインプットできたと感じています。
試験当日の流れ
- 受験形式(会場受験 or オンライン)
- 会場受験かオンラインのふたつから選べますが、今回は会場で受験しました
- 雰囲気・注意点
- 通常のGoogle Cloud試験と変わらないです。受験時間は十分足りると思います。
出題傾向・難易度(ネタバレなし)
- 難しいと感じたポイント
- 個人的には共有VPCやVPCネットワークピアリング、Cloud DNS、カスタムルートあたりの概念が理解しづらく苦労しました。(これは元々のネットワーク知識によるのかもしれませんね...)
- 一回紙に書いて関係性を整理すると理解が深まりました
- 逆に解きやすかった分野
- 業務でセキュリティ関連は触ったことがあったので、ファイアウォール、Cloud Armor、VPCService Controlsあたりは設定内容もすんなり入ってきました!
受けてみての感想
- 資格受験のために書籍などで体系的に知識を学ぶと今までの断片的な知識がより深まる感じがして良いなと思いました
- 開発の中でネットワーク同士がなかなか疎通できないという問題にあたったのですが、ちょうど試験勉強をしている最中だったので、いくつか原因を絞り込むのにも役立ちました
- configを書いたりするエンジニアではないのですが、十分理解できるなと思いました。ネットワーク系の知識の第一歩としてもいいのかなと思います。
まとめ
-
こんな人におすすめ
- Google Cloudのネットワーク領域に苦手意識がある人
- GCPでのネットワーク設計やセキュリティ設計を任されることが増えてきた人
- ACEやPCAなどを取得済みで、さらに専門性を高めたい人
-
学習コストとメリット
- 2〜3週間の集中学習でも十分合格可能(ただしネットワーク初心者は少し余裕を持った方が良い)
- 試験勉強の過程で、VPCやピアリング、Cloud DNSなど実務で必ず使う部分を体系的に理解できる
- 実務に直結する知識なので、学んだ内容がすぐ役に立つ
-
これから受ける人へのアドバイス
- まずは公式ガイドをしっかり読んで試験範囲を掴む
- 書籍で基礎を押さえた後、模擬試験や実機環境での検証を繰り返すのが効率的
- ネットワークは概念が複雑なので、必ず紙や図に書いて整理すると理解が進む