"変換済み文節内入力文字" とは…?
この字面だけでピンとくる方はいないと思います。(いらっしゃればぜひコメントください。)
まずはスクリーンショットを見せます。こちら。
IMEの設定を凝っている方なら、ここでピンと来るはずです。(多分…)
筆者も普段からこのメニューで 修飾キー + SPACE
や 無変換キー
などの挙動をカスタマイズして日本語入力をしています。
このメニューに見覚えがない人に説明すると、例えば SPACE キーは主に変換に使うキーですが、変換の過程でちょっとづつ効果が変わっていますよね?
- 変換する前や確定した後 > 空白の入力
- 変換した後 > 候補を一つずつ送る
のような挙動をしますよね。これをカスタマイズできる画面ということです。
このメニューの端っこの列、この列の幅を D&D で広げてあげると…
出てきました。こいつが "変換済み文節内入力文字" です。
"入力文字のみ" とか "変換済み" は感覚的に理解できますが、なんなんですかねこれは。
日本語入力歴20年、SE歴4年目にしてついにこの謎に切り込みます…
結論
文字入力 > (複数文節を含む)全変換 > 一部文節を文節戻し > 文字入力
この状態が "変換済み文節内入力文字" 状態です。
具体的なキー入力にすると、
複数文節からなる文章の入力 > SPACE > Esc もしくは Shift(Ctrl) + BackSpace > 文字入力
お手元で試してみてください。選択中の文節の変換が戻り、カーソル位置から文字が追加で入力できます。
この状態で押されたキーは上記の設定画面の "変換済み文節内入力文字" 列で設定された挙動になります。
"はなが" は入力済み文字(波の下線)となり、 "咲く" は変換済み文字(実線の下線)になりました。
一見、"入力文字のみ" の時の同様の状態に見えますが、ほかの文節は変換済みであるという点が異なります。
実際に Escキー や Home,Endキー の挙動がちょっと変わります。確認してみてください。
最後に
"変換済み文節内入力文字" がどの状態のことか明確にわかるように・説明できるようになりました。
が、自分の場合、そもそもこの状態に遷移することが稀で、活用するいいアイデアが思い浮かびません。
失敗したら BackSpace か Esc を連打してしまうので、 "この文節だけ調整して再変換!" という発想がないですね。
変換後の戻しからの文字入力を多用する方で、IMEのカスタマイズが思うようにいかない方はここの見落としが原因かもしれません。