FastReport VCL & FMX 2023.3 の日本語化(1)
以前、FastReport Embarcadero Edition を日本語化を書きましたが、Ver.2023.2 あたりでLocalization Systemが変更されたようで、Recompile Wizardがなくなり、TfrLocalizationController の Languageプロパティを切り替えることで言語の切り替えが出来るようになっています。
ただ、実際に日本語が表示できるようになるまでには、いくつか手動で行うことがありますので、今回はそのあたりを書いてみたいと思います。
FastReport VCL & FMX 2023.3 をインストール
Delphi 12のGetItからFastReport VCL & FMX 2023.3がインストールできます。
インストール先は、
C:\Users\ユーザー名\Documents\Embarcadero\Studio\23.0\CatalogRepository\FastReport-2023.3
になります。
TfrLocalizationController
FastReportを使った既存のプロジェクトに TfrLocalizationController を追加します。
ただ、この時点では、オブジェクトインスペクタで、Languageプロパティの箇所のドロップダウンリストにはEnglishしか表示されず、直接、Japaneseと入力しても、印刷ダイアログやプレビュー画面は英語表記のままです。
当初、GetItからインストールできるEmbarcadero Editionでは日本語化できないのかな・・・と思いましたが、言語別のリソースパッケージをインストールすることで、LanguageプロパティでJapaneseが選択できることをDEKOさんに教えていただきました。
リソースパッケージをインストール
インストール先の
VCL : RS29\VCL\Win32フォルダにある frLanguageJapanese29.dpk
FMX : RS29\FMX\Win32フォルダにある FMXfrLanguageJapanese29.dpk
をコンパイルして、インストールします。
これで 既存のプロジェクトに追加したTfrLocalizationController の LanguageプロパティのドロップダウンリストにJapaneseが選択できるようになり、コンパイルすると、印刷ダイアログやプレビュー画面などで日本語表示できます。
最後に
以前のバージョン同様、日本語のリソースファイルは、すべての文字が日本語に翻訳されているわけではなく、英語のままの箇所があります。
ただ、以前のバージョンは、XMLファイルがそのままフォルダに格納されていたのですが、現在のバージョンは、frLanguageJapanese.res に格納されているようです。
この frLanguageJapanese.res に格納されているファイルの書き換えに関しては、FastReport VCL & FMX 2023.3 の日本語化(2)で書きたいと思います。