FastReport VCL & FMX 2025.2 の日本語化(1)
以前、FastReport VCL & FMX 2023.3 の日本語化(1)を書きましたが、Delphi 13 では FastReport VCL & FMX 2025.2 が利用可能になりました。今回は、その日本語化について説明します。
FastReport VCL & FMX 2025.2 のインストール
Delphi 13 の GetIt から FastReport VCL & FMX 2025.2 をインストールできます。
インストール先は次のとおりです:
C:\Users\ユーザー名\Documents\Embarcadero\Studio\37.0\CatalogRepository\FastReport\2025.2
TfrLocalizationController を追加
FastReport を使用するプロジェクトに TfrLocalizationController を追加します。
ただし、この時点では、オブジェクトインスペクタの TfrLocalizationController の Language プロパティに表示されるドロップダウンリストには「English」しか表示されません。ここで直接「Japanese」と入力しても、印刷ダイアログやプレビュー画面は英語表記のままです。
リソースパッケージのインストール
インストール先に含まれている以下のパッケージをコンパイルし、インストールします。
- VCL: RS37\VCL\Win32 フォルダの frLanguageJapanese37.dpk
- FMX: RS37\FMX\Win32 フォルダの FMXfrLanguageJapanese37.dpk
これで、プロジェクトに追加した TfrLocalizationController の Language プロパティのドロップダウンリストで「Japanese」を選択できるようになります。(リストに「Japanese」が表示されない場合は、直接「Japanese」と入力してください。)
コンパイル後、印刷ダイアログやプレビュー画面などが日本語表示になります。
最後に
以前のバージョン同様、日本語リソースはすべてが完全に翻訳されているわけではなく、一部に英語のままの箇所があります。
また、以前のバージョンでは XML ファイルがそのままフォルダに格納されていましたが、現行のバージョンでは frLanguageJapanese.res に格納されています。
この frLanguageJapanese.res に含まれるファイルの書き換えについては、FastReport VCL & FMX 2025.2 の日本語化(2)で説明します。


