はじめに
はじめましてidavashです。OriginallyTeeというオリジナルTシャツの作成・購入・販売ができる以下ECサイトの作成・運用をしています。
ECサイトには決済機能が必須です。その実装は、外部の決済サービスを利用して行うことになります。
なのでまずは決済サービス選びからスタートするのですが、決済サービスは沢山あり、各々が自社の魅力を謳っているのでどれを選んで良いのかわからなくなります。
そこで今回は、多くの決済サービスをどのように比較検討したかを開発者目線も含めて語っていきます。
※なお比較検討を行ったのは2023年ですが、本記事は2024年12月の情報に基づいて書かれています。
重視したのは以下の4ステップです。
1.信頼性
2.対応決済手段
3.手数料
4.システム連携のしやすさ ←ここが開発者には重要
1~3は事業目線の項目ですが、4は開発者目線ですね。
1~3を満たすサービスの中で、4の比較をした結果、最も優れていたStripeに決定しました。
そこで得た結論は、開発者にとって使いやすい決済サービスを使うべし。それが事業にとっても重要ということです。
ステップ順に説明します。
1.信頼性
お客様から支払いを受ける以上、信頼できる決済サービスであることは必要不可欠ですね。信頼性は決済サービス各社の足切りラインの基準だと思います。
各社のアピールする内容だけでは実際の信頼性は分からないので、実績・評判を調べることで比較しました。
Stirpeは世界中での利用実績、大手企業での利用実績、Google検索では良い評価が多く悪い評価も少ない点で信頼性ができると判断しました。
なおStripe以外にも信頼性を満たす決済サービスは多く見つかったので、このステップでは候補の1つでした。
2.対応決済手段
コンビニ払いや銀行振り込み、JCBカード、PAYPAYなど、日本向けの決済にも対応しているかがポイントです。日本の国内の決済サービスであればすべて対応しているでしょうが、海外の決済サービスが対応しているとは限らないので注意が必要です。
実装後に対応していないことが判明すると悲惨なので、気を付けてください。
OriginallyTeeでは以下の4つが必要でした
- クレジットカード(VISA, Master, JCB, Amex)
- GooglePay、ApplePay
- コンビニ払い
- PAYPAY
全てを利用できる決済サービスが候補となります。このステップで、いくつかの海外決済サービスが候補から外れました。
日本向けの決済の多くにStripeは対応しています。
3.手数料
- 取引あたり手数料
- 初期費用・月額固定費の有無
- 隠れたコスト
手数料は多くの人にとって気になる点ではないでしょうか?真っ先に見るのは1取引あたりの決済手数料だと思います。
しかし売上が小さい創業時は、取引あたり手数料よりも、初期費用・月額固定費の影響の方が大きいです。
また決済サービスによっては、取引あたり手数料だけでは判断できない、隠れたコストが生じることもあります。なので各社の手数料ページをしっかり読む必要があります。
この三項目全てに優れた決済サービスはないので、自社の事業内容に照らして判断します。
Stripeの取引あたり手数料は3.6%と、他より高めです。しかし初期費用・月額固定費や隠れたコストがかからないため、総額で見ると割安になると判断しました。
ただしこのステップでもStripeに決定するには至りませんでした。
4.システム連携のしやすさ ←ここが開発者には重要
事業と決済機能の連携が完了しないと、事業を開始できません。なので急いで決済機能を実装する必要があります。このステップは開発者にとっても、事業全体にとっても重要となります。
- 使っているプログラミング言語の公式ドキュメントの充実度
外部システムとの連携は、決済機能に限らず骨の折れる作業です。まず重要なのは公式ドキュメントの充実度でしょう。使っているプログラミング言語の公式ドキュメントが充実しているかで、作業効率は大きく変わりますよね。
公式ドキュメントが整理されていないので、簡単なコードでも思うように書けないことありますよね。
Stripeのドキュメントは多くのプログラミング言語に対応しています。またドキュメントが分かりやすく書かれていることが、実際にコードを書き始める前わかりました。この点がStripeを使う決め手となりました。
- 外部の実装記事の多さ
また公式ドキュメントだけでは詰まってしまったときに、ネット上に実装記事が多くあることも重要です。
例えばこちらはStripeの方が書かれた記事ですが、StripeへPayPayを組み込む際、大変お世話になりました。
また以下はStripeに決定する前には分かりませんでしたが、使っているうちに非常に優れていると感じた部分です。
- Webhookによるイベントハンドリングで、柔軟な処理ができる
- 決済処理のテスト機能の使いやすさ
- 開発者コミュニティの存在
このような点からもStripeはおススメです。
結論
開発者にとって使いやすい決済サービスを使うべし。それが事業にとっても重要