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Vue.jsの開発環境とngrokを連携する方法

Last updated at Posted at 2018-10-07

はじめに

Vue.jsでFacebookログインとGoogleログインを開発をしていて、開発環境でHTTPSが必要でした。
実際は、こちらの記事で書いた通り、「yarn serve --https」で事足りました。

しかし、開発中は、それに気づかずに、ngrokの連携までして開発を行いました。
結構がんばったので記事にしました(笑)

ngrokを使う上での困ったところは、起動するたびに公開URLが変わってしまうことです。
このため都度都度vue.jsのdevserverの設定を変更する必要があります。
そのあたりを極力自動化するようにしました。

デモ用にアプリを外部公開するとかに使えるので、お試しください。

TL;DR

  • ngrokの起動スクリプト(ngrok.js)を作成した。
  • ngrok.jsを実行すると、ngrokを実行し、転送先の公開URLと転送元のポート番号を「process.env.NGROK_FILE」に書き出す
  • その後、「yarn serve」をすると、「process.env.NGROK_FILE」ファイルを読み込んで適切な状態で開発サーバを起動します。
  • vue.config.jsファイルを修正した

以上をまとめたサンプルプロジェクトを作成しましたので、こちらをご覧ください。
https://github.com/idani/vue-ngrok-sample

2018-10-07_18h05_06

それでは、詳細説明の始まり。。。

今回の課題

  • 開発サーバにngrokから提供される公開URLを設定する必要がある。
  • WebpackDevServer で建てたサーバーが ngrok から見れない時」のような設定をする必要がある
  • vue-cli-service serve --public xxxxxx.ngrok.io としたら、いい感じに動きそうで、動かなかった。。。
  • vue.config.jsに設定すると動いた!

目標

  • ngrokを起動して、取得した公開URLをvue.config に自動設定してdevserverが起動したい!

実現方法

  • ngrokはnpmパッケージにあったので連携が可能
  • 「vue-cli-service serve」を子プロセスで起動すると面倒くさい感じだったので、「ngrokを制御するスクリプト」と「vue-cli-service serve」は、公開URLなどをファイルで共有する疎結合とした。

準備

ngrokのアカウント作成

アカウントをお持ちの方はスキップしてください。
ngrokのサイトで登録してください。

Authトークンを取得する

取得済みの方はスキップしてください。
ngrokのダウンロードファイルはnpmパッケージで入れますので不要です!

ngrokにログイン後、以下の画像の箇所でAuthトークンが取得ができます。
2018-10-07_19h02_58.png

Vue.jsのプロジェクトを作成する

vue ui

ngrok, env-cmd を追加する

yarn add ngrok env-cmd --dev
  • ngrokは今回の主役で、JSで操作するために必要。
  • env-cmdは、vue-cli-serviceがデフォルトで使用する環境変数ファイルの「.env」ファイルの設定を独自スクリプトで読み込むために使います。

ngrokのAuthトークンを設定するスクリプトを実行する

ここかはらサンプルソースを用意していますので、適宜Git Cloneしてみてください。
https://github.com/idani/vue-ngrok-sample

ngrokのAuthトークンの設定が完了している方は、スキップしてください

ngrok_auth.js」というファイル名で以下のスクリプトをプロジェクト直下なり、好きな場所に作成します。
サンプルプロジェクトにも取り込んであるので、ダウンロードして使ってください。

この時に、「YOUR_TUNNEL_AUTHTOKEN」という箇所を取得したAuthトークンに書き換えます。

ngrok_auth.js

const ngrok = require('ngrok');
(async () => {
    await ngrok.authtoken('YOUR_TUNNEL_AUTHTOKEN')
})

そして、コマンドラインで実行します。

node ngrok_auth.js

すると以下の設定ファイルが作成されます。

OS X	/Users/example/.ngrok2/ngrok.yml
Linux	/home/example/.ngrok2/ngrok.yml
Windows	C:\Users\example\.ngrok2\ngrok.yml

ngrok.js(ngrokを起動するスクリプト)

ngrokを起動する、「ngrok.js」という以下のファイルを作成しました(リンク先参照)。

  • ngrokを起動後、転送先のURLと転送元のローカルポートを「NGROK_FILE」ファイルに書き出す処理をします。
  • Ctrl-Cで終了時に、「NGROK_FILE」を削除します。
  • 「NGROK_FILE」は環境変数から読み込みます。vue-cliの環境変数と統一するため、.envファイルに環境変数を設定しました。この.envファイルを環境変数に設定するためにenv-cmdを利用しています。
env-cmd .env node ngrok.js

として利用します。

pakcage.jsonに以下のように追記しました。

pckage.json
  "scripts": {
    "serve": "vue-cli-service serve",
    "build": "vue-cli-service build",
    "lint": "vue-cli-service lint",
    "ngrok": "env-cmd .env node ngrok.js", <-これ
    "ngrok_add_authtoken": "node ngrok_auth.js"
  },

vue.config.js

vue.config.jsで開発サーバの設定ができます。
https://cli.vuejs.org/config/#devserver

const path = require('path')
const fs = require('fs')

// ngrokで取得したURLを共有するファイル
const hostFile = path.resolve(process.env.NGROK_FILE)

let publicHost = ''
let port = '8080'
try {
  const data = fs.readFileSync(hostFile, 'utf8')
  if (data) {
    publicHost = data.replace(/^https:\/\//, '').replace(/:\d+$/, '')
    port = data.replace(/^.*:/, '')
  }
} catch (error) {
  // ファイルがない場合のエラーはキャッチするが、ない場合はない場合で、そのまま処理を進めるため、無視していく
  // console.log(error)
}

module.exports = {
  devServer: {
    public: publicHost,
    port: port
  }
}
  • 環境変数「NGROK_FILE」を読み込みます。読めない場合はスルーして、通常の設定で起動します。
  • 読み込んだファイルから、公開URLとポートを取得します。

使い方

  1. ターミナルを2つ開きます
  2. yarn ngrok を起動して、公開URLが表示されるのを待つ
  3. 公開URLが表示後、yarn serveを実行

2018-10-07_18h05_06

その他(いいわけ)

  • Googleログインは、HTTPSとか不要なので、あまり悩まず開発した。
  • 続けてFacebookログインを開発するにあたって、HTTPSが必要なので、Vue.jsの開発をlocalhostでHTTPS環境で行う方法を見つけた
  • そしたらHTTPS環境だと、GAPIがドメインが未登録なので使えませんよってエラーをだした(汗)
  • ngrokで開発しないとダメじゃんってことで、こちらの記事のことを実行した。
  • 大変だったのQIITAにまとめていたら、Googleログインも普通に動いた(汗)
  • 開発中に、GAPIに関連して、Google+APIの利用を許可しないさいというメッセージがでたので、許可をしたのですが、それで動くようになったかも?

参考URL

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