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Dockerコンテナでnginxを動かす手順 (nginx導入~SSL化まで)

Last updated at Posted at 2023-06-21

Dockerでnginxを動作させるまでの手順

Dockerではnginxを簡単に動作させることが可能です。
nginxの導入~SSL化までの手順を解説。
必要に応じてWSL上のコマンドは先頭にsudoを記述してください。

前提条件

環境はwindows10
WSL2とDockerはインストール済とする
SSL証明書は発行済とする

nginxのインストール

■WSLの起動
CMDなどのターミナルでWSLを起動

> wsl

■nginxのイメージを取得
Dockerでnginxを動作させるのに使える公式イメージは、公式のレジストリサービス「Docker Hub」から取得できます。nginxイメージを取得するためのコマンドは、以下。

$ docker image pull nginx

■nginxを動作させる
nginxイメージを実行することで、Dockerコンテナを生成しnginxを動作させます。

$ docker run --name testnginx -d -p 8082:80 nginx

・「-p 8082:80」
ホスト側のポート番号(8082)と、Docker側のポート番号(80)を紐づけるオプションです。

・「-d」
Dockerコンテナをバックグラウンドで実行するためのオプションです。

・「–name testnginx」
コンテナ名を付与するオプションです。ここではtestnginxという名前をつけてます。

これでnginxの動作が開始されました。「http://コンテナのIPアドレス:8082/」にアクセスすると、以下のようにnginxのデフォルトページが表示されます。
http://127.0.0.1:8082」「http://localhost:8082」など
1a00ab9aeaec7d94c1f6d3befcae783d.png

nginxでSSL化する設定

■dockerコンテナを起動させる

$ docker start testnginx

■dockerコンテナの稼働状況確認

$ docker ps -a

STATUSがUpとなっていたらコンテナは稼働中。Exitedとなってたらコンテナは稼働してません。

■dockerコンテナ内でコマンドを実行

$ docker exec -it testnginx bash

「root@〇〇〇〇〇〇 #」みたいなユーザに切り替わればdockerコンテナに入れました。

■vimエディタのインストール
dockerコンテナ内で使用するテキストエディタをインストールします。
今回はvimエディタを使用します。好みに応じて別のエディタを使用してもOKです。

# apt-get update
# apt-get install vim

apt-get updateでパッケージのアップデートを行います。
apt-get install vimでvimのインストールを行います。

■configファイルの編集
configファイルでリバースプロキシの設定を実施します。
configファイルのあるディレクトリへ移動します。デフォルトでは以下にあります。

# cd /etc/nginx/conf.d

vimでdefault.confを開きます。

# vi default.conf

以下のように編集してみます。

server {
    listen      80 ssl;
    listen [::]:80 ssl;
    server_name testnginx;

    ssl_certificate /etc/nginx/certs/certificate.pem;
    ssl_certificate_key /etc/nginx/certs/privatekey.pem;

    location / {
        proxy_pass http://localhost:8080;
    }

    error_page 500 502 503 504 /50x.html;
    location = /50x.html {
        root /usr/share/nginx/html;
    }
}

ssl_certificateにはSSL証明書の場所を指定
ssl_certificate_keyにはプライベートキーの場所を指定
proxy_passにはリバースプロキシしたいサイトを指定

■SSL証明書の配置
以下にSSL証明書を保管するディレクトリを作成します。

# mkdir /etc/nginx/certs

コンテナから抜けて、WSL上へもどります。
WSL上で証明書の配置してあるフォルダへ移動します。
証明書のインストール(コピー)を実施

$ docker cp privatekey.pem testnginx:/etc/nginx/certs
$ docker cp certificate.pem testnginx:/etc/nginx/certs

■windowsのhostsの編集
windows側のhostsに以下を追記する。
hostsの場所C:\Windows\System32\drivers\etc

127.0.0.1 FQDN

FQDNにはSSL証明書を発行した際に紐づけしたFQDNを指定すること。

■nginxの再起動
nginxを再起動する

# service nginx restart

これでSSL化ができます。
https://FQDN:8082/にアクセスして指定したサイトへリバースプロキシされるか確認。
SSL化ができてたらURLの先頭が鍵マークに変わります。
image.png

以上でSSL化ができました!!

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