はじめに
THORLABS(ソーラボ)のカメラCS2100M-USBをPythonで動かす方法についてシェアしたいと思います。前回の記事THORLABS自動ステージをPythonで動かす【研究用】に使用したカメラと同じカメラです。
開発環境
- Windows10 (x64)
- Python3.6
- Anaconda3
使用する機材
##インストール
使用できる言語は以下の通りです。充実していますね。
C、C++、C#、Python、Visual Basic .NET API
LabVIEW、MATLABならびにµManagerサードパーティーソフトウェア
SDK(Software Development kits)はWindows®7、10用のThorCam™ソフトウェアをダウンロードすると一緒についてきます。
さっそくダウンロードしていきましょう。
1. ThorCam™ソフトウェアのダウンロード
まず、ThorCam™ソフトウェアをダウンロードします。
ThorCam™ Software for Scientific and Compact USB Cameras
赤枠の①をクリック
てきとうにポチポチして完了。
2. ディレクトリの確認
以下の名前のフォルダが生成されていることを確認してください。
このフォルダ内で作業します。
C:\Program Files\Thorlabs\Scientific Imaging
3. あれやこれや
Scientific_Camera_Interfaces.zipを解凍します。
解凍できない場合は、管理者権限で解凍を選択するとうまくいきます。
C:\Program Files\Thorlabs\Scientific Imaging\Scientific Camera Support\Scientific_Camera_Interfaces\Scientific Camera Interfaces
にSDKが入っています。
Python README.txt
に従ってあれやこれやしましょう。(これが面倒)
以下のディレクトリにあるファイルを全選択し、
C:\Program Files\Thorlabs\Scientific Imaging\Scientific Camera Support\Scientific_Camera_Interfaces\Scientific Camera Interfaces\SDK\Native Compact Scientific Camera Toolkit\dlls\Native_64_lib
以下のディレクトリにコピーします(写真参照)。
C:\Program Files\Thorlabs\Scientific Imaging\Scientific Camera Support\Scientific_Camera_Interfaces\Scientific Camera Interfaces\SDK\Python Compact Scientific Camera Toolkit\dlls\64_lib
続いて、以下のディレクトリにあるthorlabs_tsi_camera_python_sdk_package.zip
を管理者権限で解凍します。
C:\Program Files\Thorlabs\Scientific Imaging\Scientific Camera Support\Scientific_Camera_Interfaces\Scientific Camera Interfaces\SDK\Python Compact Scientific Camera Toolkit
解凍したフォルダの中に入っているthorlabs_tsi_sdk
フォルダをコピーして
C:\Program Files\Thorlabs\Scientific Imaging\Scientific Camera Support\Scientific Camera Interfaces\SDK\Python Compact Scientific Camera Toolkit\examples
4. 必要なモジュールのインストール
以下のモジュールをpipまたはcondaコマンドでインストールします。
- pillow >= 5.4.1
- tifffile >= 2019.3.8
- numpy
準備完了です。
ここまで出来たらいったん休憩しましょう。
##サンプルプログラムの動作確認
exampleフォルダに格納されている、
tkinter_camera_live_view.py
を実行してみましょう。
以下の写真のようにウィンドウが1つ出現し、動画が表示されます。
今回はテストチャートを観察しています。
##カスタムするためには
サンプルプログラムをカスタムするためのクラスの説明書が用意されています。
以下のファイルを参照してください。
C:\Program Files\Thorlabs\Scientific Imaging\Documentation\Scientific Camera Documents\Thorlabs_Camera_Python_API_Reference.pdf