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自作エディタを可愛がってみよう

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不便だけど愛おしい「自作エディタ」の世界

はじめに:なぜ、あえてエディタを「自作」するのか?

VScodeやWebStormといった高機能な現代のエディタは非常に便利で、開発効率は比べ物になりません。
しかし、その便利さの裏で、開発者はいつしか「道具に使われる」ようになっていないでしょうか?
AIによるコード補完やデバッグ支援が進化する中、本当にコーディングの本質を見失っていないか、立ち止まって考える機会が必要。
「自作エディタ」は、その便利さとは真逆のベクトルで、開発者自身のスキルとやる気を刺激する、現代にこそ必要なツールだと考えます。


私のエディタ開発記:CUIで挑戦したミニマルな一歩

私は、あえて機能のパンパンなGUIではなく、Pythonとcursesライブラリ(import curses)を使って、CUI(Character User Interface)ベースのテキストエディタを開発しました。(勿論、GUIの物を作る技術力が無いという理由も)
ファイル名: caffee.py
使用ライブラリ: curses, sys, os, re, jsonなど。
CUIでの開発は、画面の描画(self.draw_content()self.draw_ui())からカーソルの移動(self.move_cursor())、キー入力の処理(self.main_loop()内の各種if key == ...)まで、すべて自分で実装する必要があり、驚くほど泥臭い作業でした。
(例)複数行にわたる選択範囲の処理(get_selection_range)、アンドゥ/リドゥのための履歴管理(self.save_history)など、普段意識しない機能の裏側を知る発見がありました。


自作エディタがもたらす開発者への恩恵

自作エディタを使うことは、一見非効率ですが、以下の点で開発者としての能力を高めてくれます。

仕組みへの深い理解と新たな発見

高機能エディタではブラックボックス化されている**「テキスト処理」「Undo/Redoの仕組み」「正規表現による検索」**などのコアなロジックを、自分のコードで実装するため、根本原理を深く理解できます。
(例)キー入力処理でのself.plugin_key_bindingsによるプラグイン拡張の仕組みなど、エディタとしての設計思想を学べます。
2. AI依存からの脱却とやる気の向上:
最近、AIの進化やエディタのAIとの連携強化により、コードの中に自分で書かなかった部分が増えていませんか?
AIの補正機能などがないからこそ、一文字一文字に集中し、自分のコードと真剣に向き合う姿勢が身につきます。
バグが出れば「自作エディタのせい」という鬼畜仕様。その問題を自力で解決する過程が、スキルアップと達成感に直結し、結果的にやる気を湧かせます。
さらにさらに、自分の開発スタイルに合わせて、本当に必要な機能だけを、最高の形で実装できます。


あなたも「僕の考えた最強のエディタ」を作ってみませんか?

私の「CAFFEE」はCUIですが、もし技術力のある方なら、ElectronやWeb技術を使ってGUI機能満載の「最強の自作エディタ」に挑戦するのも面白いでしょう!
開発途中で遭遇する壁こそが、新たな知識や技術を習得する絶好のチャンスになります!
もしよければ、私のCAFFEE Editorのコードも参考にしてみてください(至らない点があれば、ご指摘いただけると嬉しいです!)!

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