はじめに
例に漏れずブログで全冠を自慢、他の人のために記録を残すまでが全冠を取得したものの務めなので、特に「最短XXXヶ月で全冠取得!」などの強めのパンチラインございませんが、知識0から175時間で合格したAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイトを書いたことで、現在勤めている会社に転職できて都内で AWS を扱うエンジニアとして働いていることもあり、「未経験からスタートしても、約2年半をかければAWS12冠取得できたよ」という、弱パンチポエムを残していく。
ただし学習方法については、AWSスキルビルダーやAWS Black Belt Online Seminarなどの公式が提供しているものや、AWSに特化したCloudTechなど質の高い学習サロン、Udemyを利用したハンズオン動画、TechStockやWHIZLABなどのドリル形式、そして何より先人エンジニア様が築いてきた個人・企業の技術ブログなど、挑戦する人のレベル感や学習に費やせる時間などにあわせた、ベストプラクティスが人それぞれにあるかと思うため特別な記載はしない。
合格するための方法
合格するための方法として、以下3つが挙げられる。
①テスト日を決める
申し込みをする。
一番最初にすることは、参考書を開くことでも心配することでもなく、まず申し込みをすること。ここまで済んだら合格したも当然である。
②計画する
テスト日から逆算して計画する。
どのような目的なのか、そのために利用する学習方法は、どれくらい使える時間があるのか、それらに対してどうするのかを能動的に決める。
③挑戦する
やる。
テストに落ちても、学習を諦めず挑戦し続けることが出来れば必ず合格できる。
AWS12冠までの道のり・個人的な難易度・スコアボード
道のり
この度、2021/01/08 ~ 2023/08/19 と約2年半をかけて12冠を達成。
受験日を改めて整理すると、『AWS Certified Solutions Architect Professional』を取得するまで1年間の間が空いていますが、
その間は新しいPJに参加して『LPIC』や『CCNA』でサーバやネットワークの周りの基礎的な知識を学ぶ。
実際に『AWS Certified Solutions Architect Professional』の学習については 2022/3月からAWSの学習を再開。
それからは Specialty をとり終えるまで、ずっと AWS の試験学習に時間を費やす。
スタート地点
CLF・SAAを取得した時は時点での、エンジニアとしての知識・経験は0。
詳しくは「知識0から175時間で合格したAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト-」
個人的な難易度
序盤の難関:AWS Certified Solutions Architect - Associate
中盤の難関:AWS Certified Solutions Architect - Professional
終盤の難関:AWS Certified Advanced Networking - Professional
・「AWS Certified Solutions Architect - Associate / Professional」は幅広く・深く AWS に関する知識を問われ、「Professional」は問題文章が長くなり、一読しただけでは構成を理解することが出来なかったため、問題一つ一つに対して構築図をメモしながら多くの構築図を作る。おかげで現在のPJにおいても、要件を聞きながら構築図を作成するような癖がつきました。
・「AWS Certified Advanced Networking - Professional」こちらは2回試験に落ちる。いままでAWS側でよしなにしてもらっていた部分について、現場のつよつよエンジニアはある程度正しく把握しているが自分は見て見ぬふりをしており、改めて学びの見直しとなる試験となった。
スコアボード
No. | 試験名 | 区分け | コード | 受験日 | スコア | 難易度(5段階) |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | AWS Certified Cloud Practitioner | Foundational | CLF-C01 | 2021/01/08 | 809 | ★ |
2 | AWS Certified Solutions Architect | Associate | SAA-C02 | 2021/02/01 | 760 | ★★★ |
3 | AWS Certified SysOps Administrator | Associate | SOA-C01 | 2021/04/24 | 856 | ★★ |
4 | AWS Certified Developer | Associate | DVA-C01 | 2021/05/15 | 761 | ★★ |
5 | AWS Certified Solutions Architect | Professional | SAP-C01 | 2022/07/30 | 790 | ★★★★ |
6 | AWS Certified DevOps Engineer | Professional | DOP-C01 | 2022/11/05 | 868 | ★★★ |
7 | AWS Certified Security | Specialty | SCS-C01 | 2022/12/03 | 810 | ★★ |
8 | AWS Certified Advanced Networking | Specialty | ANS-C01 | 2023/04/29 | 785 | ★★★★★ |
9 | AWS Certified Database | Specialty | DBS-C01 | 2023/05/27 | 810 | ★★★ |
10 | AWS Certified Data Analytics | Specialty | DAS-C01 | 2023/07/08 | 856 | ★★★ |
11 | AWS Certified Machine Learning | Specialty | MLS-C01 | 2023/07/29 | 835 | ★★★ |
12 | AWS Certified: SAP on AWS | Specialty | PAS-C01 | 2023/08/19 | 856 | ★★ |
AWS認定12冠を目指そうと思った理由
AWS ALL Certifications Engineers なんてカッコいいのだろう
頭が良くない回答ですが、単純でこの一言に尽きる。
0 ベースの自分は、AWSの試験学習で出会う概念1つ1つから新しいことを学ぶスタイルだったため、結果1つの試験に合格するだけでも正直「たいへん!」でした。
そんな「たいへん!」を12回も乗り越えて取得するだなんて、それは「カッコいい!」という図式となり、今はイケてない自分も挑戦するだけで「カッコいい!」になれる可能性があるのだ、ということで12冠を目指し始める。
AWS認定12冠取得目指して変わったこと
自分に自信がもてる
自分で計画した中期目標(3年)に対して、短期(1年)、月、1日と自分の実績を日誌に書くことで、自分が能動的に「試験学習」というものに対してアプローチしている実感が感じられ、思っているよりも「自分は成果をあげることができる生き物だぞ」と自分を見直すことが出来て、着実に学習をしていることが仕事・プライベートにおいても自分を肯定できる原動力となる。
そのため実務で課題が発生した場合であっても、「必ず自分は、やり遂げられる」という、根拠なき自信が身に付く。
知らないことに対してのアプローチ方法
試験学習をして新しい概念が出てきた際に、その概念を理解していくために全量の洗い出し、分からない切り出し、細部の確認、再度全量項目の更新など、大枠のアプローチ方法が確立できる。
実務で課題が発生した場合でも「洗い出し、切り出し、細部の確認、全量の更新」のサイクルを回しながら、常に今わかっていること、わかっていないこと、次は何を調べないといけないのかなどの報告にも、この試験で根付いたアプローチ方法を利用している。
学習する習慣
平均すると、平日:1.5h、休日:4.0h くらいの学習習慣が身に付く。
「知らないことに対してのアプローチ方法」であったように「自分がわかっていないこと」がわかっている(つもり)なので、それに関する書籍・ハンズオンを実施する。
サボることもあるがハンズオンで学んだことはできる限りブログにして、自分の技術力の現在地を見える化する。
仕事・相談がくる
週刊AWSやX(旧Twitter)などで AWSのキャッチアップをして社内に連携したり、試験に合格したことやブログ発信などで、完全に錯覚した人が仕事や相談しにきてくれます。
自分よりも技術力がある人がいるなかで自分に聞きにきてくれるだなんて嬉しいばかりです。そのため変なことは言えないので調べる必要はありますが、自分が気にかけてなかったことを調べられたり、ちゃんと報告することで相手も喜んでくれて少なくともマイナスにはならないサイクルが生まれる。
おわりに
正直AWS認定12冠を取得したことで、その日から特別に変わることはありません。1日だけ周囲からチヤホヤされましたが、それ以外は特に何も変わりませんでした。
そういった意味では12冠を目指した当初は「AWS認定12冠を取得するれば、AWSの事なんでも分かるんだ!」みたいな妄想をしていた自分が恥ずかしいです。
相変わらず実務をしていれば、AWSのみならず技術的に分からない・知らないことは山ほどありますが、以前よりは適切なアプローチができているのではないかと思います。
これからも常々新しい技術を受け入れる姿勢を持ちながら、分からないことを分かるように地道にエンジニアリングを続けていこうと思う所でございます。