目次
1.はじめに
2.形式的レビューでの役割
3.作成者
4.マネージャー
5.ファシリテーター
6.レビューリーダー
7.レビューア
8.書記
9.おわりに
1 はじめに
早くも第3回ということで自分の意外な継続力に驚いています。
今回はレビューの役割についてJSTQB Foundation 第4版 2018シラバス対応を参考に、自身の勉強も兼ねてまとめていこうと思います。
レビューと聞くと一般的には「商品レビュー」など、何かを評価することだと思いますよね。ソフトウェアテストの観点においても、おおよそそちらの考え方で合っているかと思います。
すごく簡単に記してくれているサイトがあるので載せておきます。
「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典
では早速まとめていきます。
2 形式的レビューでの役割
以下JSTQB Foundation 第4版 2018シラバス対応より引用(以下の引用はすべてJSTQB Foundation 第4版 2018シラバス対応からの引用とし、省略する)
レビューは複数の人がチームを組み実施する場合があります。レビューチームへの参加者が多いほど、形式に沿ったレビューが効果的になります。
形式に沿ったレビューでは、参加者に役割を持たせてレビューを運営していきます。
レビューの役割にはいくつかの役割があります。JSTQBの問題にも多く出てきている印象なので紹介します。
3 作成者
レビュー対象の作業成果物に責任を持つ人です。
その作業成果物によって微妙に役割の範囲が違いますが基本的にはその作業成果物を作った開発担当者という認識で良いと思います。
具体的な作業については以下の通りです。
・レビュー対象の作業成果物を作成する
・レビュー対象の作業成果物の欠陥を修正する(必要な場合)
4 マネージャー
レビューを運営する責任者です。
レビューチーム参加者がレビューに貢献できるよう計画を行い、コストと期間を守りながら、目的を達成できるようにレビューを運営していくことが役割となります。
また、マネージャーは業績の評価も実施しているため、その場での発言・行動が評価されるというバイアスがかかるため、マネージャーは実際のレビューミーティングには参加しない方が良いとされています。
具体的な作業については以下の通りです。
・責任を持ってレビューの改革を行う。
・レビューの実行を決定する
・担当者、予算、時間を割り当てる
・費用対効果を継続的にモニタリングする
・不適切な結果が発生した状況に対してコントロールをする
5 ファシリテーター
ファシリテーターはモデレーターとも言い、レビューミーティングの取りまとめ役です。
役割は、レビューミーティングの計画・見積もり、レビューミーティングの運営、ミーティング後のフォローアップと多岐にわたります。
このように様々な役割を柔軟にこなさなければならないため、レビューが成功するかどうかはファシリテーターの手腕にかかっていると言えます。
ではどのような人がファシリテーターを務めればよいのでしょうか?
ファシリテーターには開発チームやテストプロジェクトのリーダーを経験したことがあるような実力や経験がある人が望ましいと言えます。
具体的な作業については以下の通りです。
・効果的なレビューミーティングを運営する
・さまざまな意見の調整を行う(必要な場合)
・レビューの成功を左右する重要な役割を果たす
6 レビューリーダー
レビューリーダーは、レビューアを選ぶ権利を有しており、レビューにおける実質的な責任者です。
具体的な作業については以下の通りです。
・レビューに関して全体的な責任を持つ
・参加者を人選し、レビューを実施する機関と場所を決定する
7 レビューア
レビューアは各領域の専門家です。作業成果物に対する懸念事項を識別できる人が選ばれ、同じ目的を持つすべてのレビューに参加します。
レビューアは各専門領域のチェックリストを事前に用意するとレビューの効率も上がり、効果も大きくなります。
具体的な作業については以下の通りです。
・特定分野の専門家、プロジェクトの従事者、作業成果物に関心のあるステークホルダー、そして/または特定の技術や業務のバックグラウンドを持つ個人などが行う
・レビュー対象の作業成果物の欠陥を識別する
・それぞれに異なる観点(例えば、テスト担当者、プログラマー、ユーザー、オペレーター、ビジネスアナリスト、使用性専門家など)でレビューを行う
8 書記
形式的なレビューではレビューミーティングの議事記録を目的として書記(記録係)が存在します。中立な立場でミーティングに参加し、議事録作成をします。
具体的な作業については以下の通りです。
・個々のレビュー活動の期間に見つかった潜在的な欠陥を照合する
・(開催時に)レビューミーティングで見つかった新しい潜在的な欠陥、未決事項、決定事項を記録する
9 おわりに
以上がレビューの役割になります。ほかにもレビュータイプなどあり、同じように書いていくと多分大変な量になります。可読性も低いため、どうにかテーブルにまとめられないかな・・・なんて考えています。気が向いたらレビュータイプについてもまとめてみたいと思います。
話を戻しますが、JSTQBの勉強をしている中でテス友というアプリを使って理解度確認を図っているのですが、マネージャー、ファシリテーター、レビューアの問題は特に多いと感じています。
自分でも今回の記事を何度も見直して勉強に役立てたいと思います。
しかし、今回の記事はJSTQB Foundation 第4版 2018シラバス対応を要約しているだけなのでより詳しく知りたい!という方がいらっしゃいましたら是非JSTQB Foundation 第4版 2018シラバス対応を読んでみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。