ソースコードの再利用
プログラミングにおいて、同じソースコードを何度も書かないこと(ソースコードの再利用)は非常に重要です。同じソースコードを何度も書くと、労力がかかるだけでなく、読みにくいソースコードになってしまいます。
ソースコードの再利用というと、まず関数が思い浮かびます。このソースコードのように、関数を活用すれば、一般的な機能は効率的にコーディングができます。さらに、関数の部分を別ファイルに切り出せば、必要な時にそのファイルをinclude
して関数をコールすることで、ソースコードの再利用もできます。
<?php
function getName($person)
{
return $person['name'];
}
$person_a = ['name' => 'suzuki'];
$person_b = ['name' => 'tanaka'];
$person_a_name = getName($person_a);
プログラミングにおいて関数などの再利用性を高めるための工夫は大切
オブジェクト指向とは
オブジェクト指向プログラミング(以下、オブジェクト指向)は、関数のように同じコードを何度も書かない(再利用性を高める)ための工夫です。再利用性を高める工夫で、オブジェクト指向でないとコーディングができない訳ではありません。そのため、なぜオブジェクト指向が必要なのかを理解することが難しいかもしれません。この記事では、初級プログラマにとって第一の関門であるオブジェクト指向の必要性と仕組みを説明します。
オブジェクト指向は再利用性を高めるための工夫
上記ソースコードでは、$person_a
にも$person_b
にもname
があり、そのname
を取り出すためにgetName()
という関数を作成しました。つぎの$person_c
を作る時にも、これらの変数と関数は必要になりそうです。それなら、Person
に関わる変数name
と関数getName()
を箱に入れて一つにまとめておけば、つぎのPerson
を作る時に便利そうです。
このように、変数と関数をまとめて箱に格納し、再利用性を高めるのがオブジェクト指向の工夫です。また、関係する変数と関数がまとまっているため、読みやすいソースコードにもなります。
オブジェクト指向は変数と関数をまとめて再利用性を高める
小規模システム開発ではソースコードが少量であるため、このようにソースコードを整理して再利用性を高めることはあまり必要ないかもしれません。しかし、大規模システム開発や他のプログラマーのソースコードを読む際には、このように変数と関数を整理して再利用できることは非常に重要です。