はじめに
私は高校生のとき、毎朝約10~30分のタイピング練習を行い、二か月でeタイピングのレベルをE-からA+まで上げ、その後一か月で目標であったレベルSを達成しました。
その時の勉強法と、ある程度タイピングができるようになった人向けのおすすめのタイピング練習法を紹介します。
初めに断っておくと、特別タイピング練習を行わなくても、日常的に使っていると自然とタイピングは上達します。しかし、必要に迫られてから練習すると、タイピング速度の向上に意識が向きがちになり、ホームポジションでのタイピングやブラインドタッチができないという人が多いように感じます。
ブラインドタッチの利点
ブラインドタッチは必須ではありませんが、習得することで以下のようなメリットがあります。
- 画面を見続けられるため、タイプミスにすぐ気づける
- モニターとキーボードの目線移動が少なくなり、疲れにくくなる
- 下を向かなくていいため、姿勢がよくなる
- 話し手やスライドを見ながらメモを取ることができる
- 暗い場所などでもタイピング速度が変わらない
ホームポジションタイピングの利点
既に自分なりのタイピング方法が確立してしまっているなら、無理にホームポジションでタイピングする必要はないと思いますが、私の思う利点を挙げておきます
- キーボードを見なくても、指の位置関係を把握できる
- キーボードの幅などが変わっても対応しやすい
練習に使用したWebサイト
e-typing
長所
・キーボードが画面上に映し出され、使用する指も教えてくれる
→手元を見ずにホームポジションでタイピングする習慣が身につく
・「腕試しレベルチェック」のジャンルが一週間ごとに更新されるため、成長を感じやすい
→更新直後はスコアが下がることもあるが、一週間単位で見ると着実に成長を実感できる
・スコア計算方法が正確率に比重を置いている
→「WPM (1分当たりの打鍵数) × 正確率の3乗」で計算されている
例:WPM:100、正確率:95%の場合 スコア:85(小数点以下切り捨て)
・レベル設定が「E- E E+ D- D D+ ・・・」スコアで区切られている(e-typingのレベル設定)
→目標を設定しやすい(私の場合は長期の目標をS、最初の目標をD-にしました)
・ミスした文章だけをやり直すことができる
短所
・一回にかかる時間が、タイピング速度でかなり変動する
・早くなってくると、画面の遷移時間がネックになってくる
実際に行った勉強方法
・e-typing
・スマートフォンのキーボード設定を「日本語(ローマ字入力)」(キーボードと同じ)に変更
ブラインドタッチがそれなりのスピードでできるようになるまでは、e-typingの「腕試しレベルチェック」をひたすら行いました。このとき心掛けていたことは、手元を見ないということと、無理をしすぎないということです。
具体的な練習法としては、
①ミス入力数が0になるまでミスだけやり直しを行う
②ミス入力数0を二連続で達成するまで続ける
の2パターンの練習法をしていました。基本的に①の繰り返しを10~30分間行うことが多かったですが、時間に余裕があるときは②の練習法を行っていました。
スマートフォンのキーボード設定については、キー配置を自然と覚えるためにおすすめの練習法です。生活に支障が出る場合は、時間帯や利用内容でフリック入力と使い分けるのもおすすめです。
参考程度に私のタイピング練習の記録を載せておきます。(WPMは一分当たりの打鍵数)
最終目標:レベルS達成
2019年2月中旬 WPM: 50 レベル:E- (タイピング練習開始)
2019年4月中旬 WPM:250 レベル:A+
2019年5月初旬 WPM:286 レベル:S
レベルS達成後は毎日のタイピング練習を中断し、毎週月曜日にe-typingでミス0を二連続達成まで行う、前述②の練習法を行っていました。
さらにタイピングを極めるために
目標達成後にもいくつかの練習法を試したので、おすすめの練習法をいくつか紹介します。
(e-typingの長所と短所はすでに紹介しましたが、他の練習法との比較のために改めて紹介します。)
おすすめ練習法① e-typing
長所
・キーボードが画面上に表示され、使用する指も教えてくれる
→手元を見ずにホームポジションでタイピングする習慣が身につく
・「腕試しレベルチェック」のジャンルが一週間ごとに更新されるため、成長を感じやすい
→更新直後はスコアが下がることもあるが、一週間単位で見ると着実に成長を実感できる
・スコア計算方法が正確率に比重を置いている
→「WPM (1分当たりの打鍵数) × 正確率の3乗」で計算されている
・レベル設定がスコア基準で「E- E E+ D- D D+ ・・・」と細かく区切られている
→目標を設定しやすい(私の場合は長期の目標をS、最初の目標をD-にしました)
・ミスした文章だけやり直すことができる
短所
・一回にかかる時間が、タイピング速度でかなり変動する
・早くなってくると、画面の遷移時間がネックになってくる
実際に行っている練習法
e-typingの英語タイピング(演説ジャンル)
日本語だけ練習しているとほとんど使わないキーもあり、英語やプログラムを書く際にタイピング速度が落ちてしまいます。私の場合はWPMが100くらい落ちました。
また、演説ジャンルでは画面の遷移がなく、長文が左に流れていく形式なため、中断なくタイピング練習をすることができるのでおすすめです。
おすすめの練習法② 寿司打
長所
・ゲーム感覚で続けやすい
・一回ごとの必要時間がほとんど固定
→一日一回などの習慣化がしやすい
・正確重視や一発勝負など複数のモードがある
→目的に合わせて練習法を選べる
短所
・スピード重視になりやすい
→単語や文ごとに制限時間があるため
具体的な練習法
私が実際に行っている練習法は、
・正確重視モード、10000円コース
・一発勝負モード、5000円コース
の2パターンです。この練習法は正確さの向上に重きを置いていますが、速度重視モードなどもあるため、自分に合った練習法を模索するのがおすすめです。また、スコアの目標を設定するのもおすすめです。
おすすめの練習法③ 文章入力スピード認定試験 過去問題
概要
文部科学省が後援する公的資格のタイピング検定で、10分間でどれだけ正確に長文を入力できるかが採点基準となる。
長所
・漢字変換など込みでのタイピング練習が可能
→Webサイトだとローマ字入力だけで完結することが多い
・タイプミスによる時間ロスを実感できる
・10分間の入力文字数から自分のレベルを確認できる
短所
・公開されている問題数が限られている
具体的な練習法など
10分間で入力した文字数から自分のレベルを確認する、または、最後までタイピングしてかかった時間を記録する、という2パターンの練習法がおすすめです。
また、文書エディタなどで一行の文字数などをそろえることで、タイプミスに気づきやすくすることもできるので、フォーマットを作っておくのもおすすめです。
最後に
今回は過去に行ったタイピング練習法とおすすめの練習法を紹介させていただきました。人それぞれ自分に合った練習法があると思うので、一つの参考にしていただけると幸いです。
今後、資格試験の受験記録なども掲載予定ですので、ぜひそちらもご覧いただければと思います。