目次
1. 概要
このドキュメントはAIに読み込ませてコードを自動生成することを目標としています。
第13回では、AXI4テストベンチにバイトアクセス検証機能を追加し、アドレス計算の正確性をより厳密に検証する手法を実装しました。
2. 従来手法の問題点
これまでのテストベンチでは、WRITEで書き込んだデータを同じバースト長でREADで読み出してチェックしていました。しかし、この方法には以下の問題があります:
- アドレス計算エラーの検出困難: READとWRITEの両方でアドレス計算を間違っていた場合、同じ間違いによりデータが一致してしまい、エラーを検出できません
- 部分的な検証: バースト境界でのアドレス計算は検証されますが、個別のバイトレベルでの正確性は確認できません
3. 新しい検証手法:バイトアクセス検証
3.1 検証の流れ
- 通常のテストフェーズ完了後、バイト検証フェーズを実行
- 書き込まれたデータをバイト単位で読み出し、期待値を比較
- 各バイトのアドレスを個別に計算し、正確性を確認
3.2 実装された機能
- バイト検証制御モジュール: バイトレベルの検証プロセスを管理
- バイト検証配列生成: 各テストケースの開始インデックスを記録
- フェーズ制御統合: 標準的なフェーズ制御パターンに統合
3.3 検証の利点
- アドレス計算の正確性: 各バイトのアドレスが正しく計算されていることを確認
- エラー検出の向上: READ/WRITE両方でアドレス計算を間違えても検出可能
- 包括的な検証: バースト境界を超えたアドレス計算の正確性を検証
4. 技術的な実装ポイント
- モジュラーアーキテクチャ: 既存のテストベンチ構造を維持しながら機能を追加
-
パラメータ制御:
BYTE_VERIFICATION_ENABLEで機能の有効/無効を制御 - 効率的なインデックス管理: テストケースごとの開始位置を事前計算し、高速なアクセスを実現
5. まとめ
バイトアクセス検証機能により、AXI4テストベンチの検証精度が大幅に向上しました。従来の手法では検出できなかったアドレス計算エラーも確実に検出できるようになり、より信頼性の高いテストが可能になりました。
6. コード
ライセンス
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